民俗断想

民俗学を中心に、学校教育や社会問題について論評します。

戦争への道

2018-04-04 11:28:47 | 政治

またも行政文書の隠ぺいが発覚しました。しかも、今度は自衛隊の活動記録です。はっきりとそうはいえないのでマスコミもイラク派遣部隊の日報がみつかったが、公表が遅れたことを問題にしているだけですが、おそらく、あるのがわかっていてないと国会で答弁したのでしょう。その中には、派遣地域が決して安全ではなかった事実が書かれているにちがいありません。不都合なものはなかったこと、廃棄したことにすればいいといった、現政権の国民を無視したご都合主義が透けて見えます。あるものをないことにしたり、公表する文書を改ざんしたりすれば、国会でのそれに基づく審議など何の意味もなさなくなってしまいます。前にも書きましたが、それは民主主義の完全なる崩壊です。民は知らしむべからず依らしむべしという政治姿勢は、専制政治、一昔前の政治姿勢です。

満州事変が勃発したとき、国民のだれが日本軍のしわざだと知っていたでしょう。勝手に戦争を始めて引き返せない方向に国を導いたあの戦争の教訓は、どこへいったのでしょうか。権力を握ったものが腐敗するのは世の常です。しかし、安々と国民は騙されてよいものでしょうか。今心配なのは落ち目の現政権が国民の目先を変えるために、北朝鮮との緊張関係を意図的に高めるのではないかということです。それを知ろうとしても、文書を隠ぺい改ざんしてしまえば、私たちにはそれを知る術はありません。刻々と戦争への道を歩まされているような気がします。


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