剱岳・早月尾根 2013

１３・１１・２３　　Sat　

Ｖ山の会のＳ田君とＦ山岳会のＭ本さん達が年末年始の山行の訓練を兼ねて
剱岳の早月尾根を登ることになったそうで。じゃ、そのついでにと僕とＫ君
も同行させてもらい四人で登ることになりました。

 

 

 

福井を３時に出発して上市のコンビニで朝食。伊折辺りから雪道に変わり
馬場島の駐車場は積雪に覆われています。薄暗い中で準備を済ませて６時
に出発しました。

　　　ぶわあぁぁぁ、眠い、、、

 

 

 

明日の山頂へのアタックの為にと、標高2400m以上でのテント場を目標に考え
ていましたが、この積雪の前ではラッセルも思うようには捗らず時間ばかりが
過ぎてゆきます。後続のパーティー（松本、四日市）が追いつき協力をしてラ
ッセルをします。

 

 

 

 

ヘトヘトになりつつある後半にもなると、ザックをデポして空身でラッセルを
したりしてただただ頑張るのです、、、早月小屋（15:50）に到着しました。
状況を鑑みればここにテント場を求めるのが無難なようです。 

まだ日没までには時間的な余裕はあるので、明日に備えてＭ本さんとＳ田君で
早月尾根の上部側へとトレースをつけにゆきます。その間に、僕とＫ君でテン
トを設営することにしました。 

 

 

 

 

夕飯はＳ田君が担当してくれた鳥鍋とご飯でお腹を満たしました。そして心は
ジョニーウォーカーで満たしました♪
今日は少ししか睡眠がとれていないのでよく眠れそうです、20時前に就寝　

でも、明日は３時起床だそうです、、、トホホ、、、　

 

 

 

１３・１１・２４　Sun　

 

雨粒がテントを叩くかのような音が夢の中で響いています、どうやら風で
雪粒が飛び交っているような感じです。AM3時に起床をして外に出てみる
とガスで視界は悪く数十ｍ程度。

朝食のラーメンを食べてテルモスにお湯を満たして山頂へと出発する準備
が済む頃には５時近くになっていました 

 

 

 

 

昨日につけておいたトレースと僕達より先に出発したCMCパーティーの
トレースのおかげで順調に前進してゆきます。標高2500m辺りで追いつき
そこから先頭を交代しながら阿吽のように登ってゆきます。 

 

 

 

 

標高を上げてゆくにつれ天候は曇りから風雪に変わってゆきます。
まつ毛を凍らせてながらひたすら前進。核心部の岩場ではロープで
Ｍ本さんに確保をしてもらいながら通過しました。

 

 

 

 

核心部の岩場から山頂下のルンぜ間は急な積雪斜面の雪深いラッセルで
で気を遣います。山頂下のルンぜ内に入ると今までの中で一番多い積雪
量です。そのまま雪壁を繋いで別山尾根分岐に出て、先頭を交代。
 

 

 

 

 

10:04　劔岳山頂に到着。

昨日は、「もしかしたら登頂できないかもしれんなぁ」とも思っていた
ので感慨もひとしお。しばらくしてCMCも到着です。お互いの健闘を称
えあいました。 

 

 

 

 

さて、10分ほど山頂で過ごしますが天候も視界も悪いのでとっとと
下山します。 標高を下げてゆくと次第に空が明るくなり陽も射し始
めてきました。

ずいぶんと下った頃には空も晴れわたり劔岳山頂も眩しく望めます、、、
あと60～90分遅く登頂していればこの青空の下で登頂ができたのに。

 まぁ、人生こんなもん。　

 

 

 

 

↑小窓尾根（奥）と劔尾根（手前）

早月小屋のテント場で装備を回収して各自が馬場島へと下山します。しかし、
毎度ながら下りの早月尾根が長～く感じるったらありゃしない。
「もぅ、早月尾根は懲り懲りやわぁ 」、と嘆きつつ、ホントにヘトヘトにな
って15:40分に馬場島に到着・・・

皆さんのおかげで、今回も無事に山行ができました。ありがとうございました。
そして皆様の健闘をお祈りいたします 。君も復活したようですね、ヨカッタ。