例によって 写真は順不同です。
さてドブロヴニクでの最終日、この日もまぶしいくらいいい天気でした。
私たちの出発は夕方(・・・のはず)、まだまだ時間はあります。
↑の写真 後ろの山が見えますが、スルジ山といいます。
ロープーゥエイは戦争で失われていたので(現在は運転再開しているそうです)
タクシーで上ることにしました。
↑ 山から見るドブロヴニクの眺めは この時少し曇っていたにもかかわらず
素敵でした。
この絶景の場所で早くも懐かしいイタリア語が聞こえてきました。
声の主は二人のイタリア人の若者です。
バイクでイタリアからやってきた、という彼らと少し話をしました。
(↑のバイクは関係なし。二日目 船ででかけたカバタという街。)
「いつまでいるの?」
「今日 船でバーリに戻るの。で、明日はヴェローナでアイーダを観るのよ。」
「ああ、そうなんだ!僕のマンマも明日ヴェローナでアイーダ観るって言ってた。
いっしょだね~。」
ーそっかぁ、オペラを観る平均年齢はどこでも高いのね、なんて 独り言。ー
「それじゃあ、○○時の船だね。もうすぐ出発!というわけだ」
「え?出発は○○時のはずよ。」
「あれ?そうだったけ、ま、とにかくよい旅を!」
「ありがとう、君たちもよい旅を!」
ああ、このときにちょっとだけ「ん?」と思ってたのだけれど、
まだまだ私たちは余裕たっぷりでした。
クロアチアの通貨は「クーナ」。
ユーロ圏ではないので、買い物をするには両替をしなければなりません。
クレジットカードがどの店でも扱える、というわけではなく、
私たちは 街のあちらこちらにあるATMに何回か通いました。
今度「クーナ」を使える日はいつかしらね。
ひょっとしたら クロアチアも「ユーロ」になるかもしれないし、
余っても仕方ないので使ってしまおう。
と、その時点でほとんどクーナを使いきった友人もいました。
私はせこく残していましたが、後々それが役にたつ、とは
このときまったく思っていませんでした。
お昼も 港の近く、観光客でいっぱいのオープンスペースで
バケツ一杯のムール貝や海の幸のリゾットを食べてゆっくり。
ホテルに戻って預けた荷物を引き取り、タクシーで港へむかいました。
「あれ、えらくひっそりしてるね。」
「早すぎたかな」
「あ、船がいるよ、あれだね。」
「今入港?」
「あ、あ、入港じゃないみたい。船が離れていくよ。どうしよう!」
「待って~」
「置いてかないで~」
誰もいない港、荷物と私たちだけ。
これから 私たちの長い長い一日が始まったのでした。
次回に続きます。