↑ 画像はベローナ。サンゼノ教会前の広場にて。(記事には関係ないけど・・・)
今日は大阪環状線の電車で見かけたちょっとしたお話です。
夕方5時からは女性専用車両になる車両、
私はなぜか時間外でもこの車両に乗ってしまいます。
なんとなく女性が多いような気がして気楽なんですよね。
ホームに電車到着、ラッシュアワーにはまだ早い時間帯なので座ることが
できました。
斜め向こうの席付近に、女性が二人立って席を見つめ何か言っています。
彼女たちは座りたいけど座れないようす。
何か汚れたものがあるのかな?と思ったのですが、あったのはどうやら
「がまぐち」のようでした。
カラフルでかわいいがまぐち、大金がはいっているようには見えません。
以下は彼女たち、大阪のおばちゃんの会話です。
「あれえ、これ誰か忘れてはるわ」
「えらいこっちゃ」
「財布忘れて降りていかはったんや」
「どないしょう、これ」
がまぐちを持って電車の中からホームを見るおばちゃんたち。
「探してる(財布を)ような人もいてへんわ」
「駅員さんもいたはれへんなあ」
発車のアナウンスが流れ、ドアが閉まろうとしたときです。
「しゃーないなあ」・・・
がまぐちを持ったおばちゃんは発車寸前電車を降りました。
もうひとりのおばちゃんも続きます。
ドアが閉まり、電車は発車しました。
たったそれだけのことですが、私はなんだかうれしかったのです。
電車に乗りそこなったおばちゃんたち、きっとあの「がまぐち」を
駅員さんのところまで届けに行ったはず。
「しゃーないなあ」・・と言いながら、ほっとかれへんかったのよね。
わかるわかる。
ちょっとええ話でしょ?
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