本日、現場定例会議のため宇都宮線に乗って真岡の工場へ。そしてまた石橋駅でお昼です。いつも安兵衛という鰻屋さんで焼き魚定食を食べています。すごくおいしいんですよ。何でも創業80年近く経つ老舗だそうです。で、今日は何だか贅沢しちゃおうかなあという気分だったので、初めてうな重を注文しました。これまたすごくおいしかったですよ。TVでは高校野球の栃木県予選が放送されていました。これぞ日本の夏です。
現場代理人はバリバリのローカルで、宇都宮工業高校の野球部出身です。工場の方々も地元の「宇工(うこう)」出身者がたくさんいます。「今年は3回戦で負けてしまった」と残念そうに話していました。昨今「工業高校」を「科学技術高校」という名前に変えてはどうか?という議論が巻き起こったそうです。まあ、工業だとか農業だとかいったネーミングは、今時流行らないのかもしれませんね。しかし、地元のOB達がそんなことを許す訳もなく、ことごとく却下されたそうです。「オメエよお、科学技術とか訳のわからねえ名前にしたら、宇工って呼べなくなるだろうが」といのが理由だそうです。とても正しい意見です。
鰻屋さんだとか工業高校だとか、ここには昔から変わらないものがちゃんとあって、今でもそれが生活の中に溶け込んでいます。歴史とか文化とか、そういうものの重さをすごく感じることができます。多分、こういうところに幸せは存在すると思うのです。
自分は埼玉のとある街に住んでいます。実家にも自転車で行かれます。かつて通っていた小中学校の近くで、工場の設計を担当させてもらいました。高校だって大学だって同じ沿線にあります。いろいろなものがここから始まって、今でもここで続いています。これからもここで続けていかれたらいいなあ。そして、全てがここで終わることができたら、それが最高に幸せなことだろうと思います。