川西蘭
20 MAR 1998
集英社文庫
Amazon.co.jp
「深夜ひとりきりでそうやって静かに時間をすごすのが、ぼくにとっては一番の幸福ではないかと思う。音楽を聴き、あたたかなものを口にする。とりとめのない物思いに耽り、それに飽きれば、読みかけの本のページをめくり、時には、無心になって音楽に耳を澄ませる。世界のなかで呼吸をしているのは、自分だけのような気がすることもある。あるいは、自分のいる部屋の空間が無限に広がっていき、世界を覆い尽くすような気分になることもある。」
という本を読みました。10年くらい前に買って、読まずに放ったらかしていた本です。先週掃除をしていたら出てきました。静岡の書店のカバーがかかっていました(笑)。川西蘭の文章ってすごく好きです。物語より文章で読ませる作家だと思います。表現がいちいち洒落ています。最初に読んだのは「パイレーツによろしく」だったと思います。いちばん好きな作品は「港が見える丘」ですかね。これは装幀のデザインもかっこいいです。まあ、どれもずいぶん昔の作品なので、古本屋で探してみてください。あ、ネットですぐ見つかるか。
20 MAR 1998
集英社文庫
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「深夜ひとりきりでそうやって静かに時間をすごすのが、ぼくにとっては一番の幸福ではないかと思う。音楽を聴き、あたたかなものを口にする。とりとめのない物思いに耽り、それに飽きれば、読みかけの本のページをめくり、時には、無心になって音楽に耳を澄ませる。世界のなかで呼吸をしているのは、自分だけのような気がすることもある。あるいは、自分のいる部屋の空間が無限に広がっていき、世界を覆い尽くすような気分になることもある。」
という本を読みました。10年くらい前に買って、読まずに放ったらかしていた本です。先週掃除をしていたら出てきました。静岡の書店のカバーがかかっていました(笑)。川西蘭の文章ってすごく好きです。物語より文章で読ませる作家だと思います。表現がいちいち洒落ています。最初に読んだのは「パイレーツによろしく」だったと思います。いちばん好きな作品は「港が見える丘」ですかね。これは装幀のデザインもかっこいいです。まあ、どれもずいぶん昔の作品なので、古本屋で探してみてください。あ、ネットですぐ見つかるか。