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J1 神戸 vs 浦和(ホームズ)

2010-08-09 | J1
Jリーグ・ディビジョン1 第17節
2010年8月8日(日)18:00キックオフ
ホームズスタジアム神戸
ヴィッセル神戸 1 - 0 浦和レッズ


さあ、お待たせしました。関西遠征のラストを飾るのは、もちろん浦和レッズである。3年ぶりに訪れたホームズスタジアムは、前回と違って可動式屋根がフルオープンされている。どんなに過酷な気象条件だろうが、やはりサッカーは屋外でやるものだと思う。それにしても、あのトラス屋根が動くのだからすごいよね。どうしてもそういうところに目が行ってしまうのは、職業病とあきらめるしかない(苦笑)。

結果はこのとおり。勝つべきは神戸で、負けるべきは浦和だった。結果以上に、そういう内容の試合を見せられたことにがっかりした。前半に退場者を出した神戸に分はないと思われた。しかし1人少なくなった神戸は、それまでサイドに張っていた大久保のワントップに変えたことで、逆に攻撃がシンプルに整理されてしまった。これぞまさに怪我の功名。三原とボッティが上手く絡んで、効果的なカウンターを仕掛けられる最悪な展開へと流れて行った。

先制されてからは、もう神戸の良いところばかりが目に付くようになってしまった。中でもやはり大久保はすごかった。ワンチャンスで仕掛ける集中力と、試合の流れを見通した時間の使い方は、これぞプロのプレーといった感じ。これならサポーターは、お金を払って試合を観に行こうという気になるだろう。はるばる新幹線に乗って観に来たかいもあったと喜んで良いやら悪いやら。残念ながら、浦和のプレーにそういう気持ちを持つことはできなかった。

それにしても、今の浦和は地味だ。そういう判断基準は間違っているとわかっていても、ついついぼやきたくなってしまう。派手な時代を知っているだけに、あまりのギャップに戸惑いは大きくなるばかり。例えつまらないカウンター・サッカーと揶揄されようと、あの頃は強かったよなあと思ってしまう。チームの顔だった選手達は、次々と去ってしまった。そういうことも考えてしまう。かなり不健全な状態であることは間違いない。この状況を脱却するのは結果を出すしかない。プロなんだから。

試合終了後、神戸の選手とサポーターは一緒になって勝利の歌を歌っていた。素晴らしき光景。サポーターを大切にするクラブのサービス精神は、スタジアムの随所に見ることができた。隣の芝は青く見える。それならいいのだけど、あのホームスタジアムの幸福な一体感を、最近の埼玉スタジアムで感じることができるか?

三宮のホテルへ戻る神戸市営地下鉄海岸線の車中、神戸サポーターの笑顔に囲まれて、そんなことを考えた。

   
   
コメント
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