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the days turn into months and years

J1浦和vs甲府(TBS録画)

2007-03-17 | J1
Jリーグ・ディビジョン1 第3節
2007年3月17日(土)14:00キックオフ
埼玉スタジアム2002(TBS録画)
浦和レッズ 2-0 ヴァンフォーレ甲府

ボストン・レッドソックスの松坂大輔が投げるジャイロボールというのが話題になっている。その映像をニュースで見たけど、ボールの回転軸がボールの進行方向と同じ向きになっている。へえ、すごいねえ。でも、本人はあまり自覚していないそうだ。サッカーでは、不規則に揺れる無回転ボールが注目されている。選手から放たれるボールの回転や軌道というのは、実に微妙で繊細なものだが、そこまでこだわりを持って追求するところに、プロとしての姿勢を垣間見ることができる。そう、一流のプロとしての仕事である。

甲府は素晴らしいサッカーを展開していた。チームの方向性が明確で、選手全員が同じ方向へ向かって進んでいるのがよくわかる。ネット速報で見ていた限りでは、浦和の完勝かと思っていたが、いやいやとんでもない。内容では甲府の完勝であったと思う。バレーが抜けたため、フィニッシュの精度が落ちているのが幸いした。一方の浦和は未だチームの方向性が見えない。相手の攻撃を自慢(?)の堅守で何とかはね返して速攻。困った時は、ようやく復調してきたワシントンに決めてもらう。そしてどうにかこうにか勝ってしまう。本調子ではないけど勝ってしまうので、課題はあいまいなまま。強くなったと言えばそれまでだが、このままで良いというわけでは決してない。勝ちながら、結果を残しながら、チームを修正していく。こういう経験は今までになかったことなので、果たしてこの先どのように方向転換していくのか、楽しみでもあり不安でもある。

1点目の起点となったのは、ポンテのヒールパス。相手選手を引きつけておいてスペースへ放たれた。2点目のアシストは、ポンテのアウトサイドでのパス。左サイドから放たれたDFの追いつけないコースも去ることながら、GKから逃げていくボールの回転が絶妙。彼のプレーひとつひとつは、間違いなく一流のプロとしての仕事である。

我々は、良い仕事に対しては対価を払う。少ない給料からでも。
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