予感

メジャーデビュー前の Ｌ’Ａｒｃ～ｅｎ～Ｃｉｅｌ の名曲「予感」は、長くその音源が公開されずにいた。その曲を聴くには、バンド結成１０周年記念にインディーズ時代のアルバムが再発されるまで待たなければならなかった。その曲の存在を知ってから実際に耳にするまで、随分と時間がかかったものだ。そしてようやく聴くことができた曲は、とびっきりかっこよかったのだ。

「予感」は侮れない。

このブログを書き始めた頃、ちょうど川崎フロンターレがＪ１昇格を決めている。その前年くらいから等々力へ通い始めた。理由は単純で、ただ行きやすかったからだ。家からでも会社からでも、渋谷経由で東横線に乗って新丸子へ。駅からスタジアムまで歩いても苦になる距離ではない。

川崎が勝つ時もあれば負ける時もあったが、私が観戦に行くと必ずと言って良い程ゴールを決める選手がいた。得点力を外国人選手に委ねるチームが多い中で、彼の存在感は際立っていた。何よりここ一番で決める勝負強さと決定力を持っていた。日本代表には、こういうＦＷが必要なんじゃないか？Ｊ２のチームで背番号２７をつける選手に対してそんなことを思うのは不思議な気がしたが、でも確かに「予感」はあったのだ。

そのポストプレーが得意な日本人ストライカーは、先日のアジア杯予選イエメン戦でロスタイムにゴールを決めた。本当に、日本代表ストライカーとなってしまった。その選手の名前は、我那覇和樹。

「予感」は侮れない。