football smile

the days turn into months and years

PLAYING THE ANGEL

2006-01-08 | music
DEPECHE MODE
TOCP66471
13 OCT 2005
http://www.depechemode.com

もう1枚。DEPECHE MODEの新譜も出ていました。こちらも4年ぶりだそうです。「precious」とか「lilian」とか、超傑作「violator」の頃を思い出させる疾走感や緊迫感を持った曲は、なんだか久しぶりのような気がします。このかっこよさはヤバイですね。

ロックは汗だぜっ!イエーイ!といったノリにはどうしてもついていけない高校生だった(もちろん今でもついていけないけれど)私でさえ、ちょっとひいてしまうくらい徹底的にクールな彼らの音を聴くたびに思っていました。何もここまでしなくてもいいんじゃないか。潔癖なまでのクオリティの高さは、あの頃からまったく変わっていません。エコバニと同じく、ディペッシュはディペッシュなのでした。

武道館での来日公演を見たのはいつだっけ?確かヒコちゃんと一緒に行ったと思うんだけど。あのライブでとても印象に残っているのは、弦が切れそうなくらいにおもいっきりギターをかき鳴らすマーティン・ゴアの姿でした。クールなシンセバンドらしからぬ彼のパフォーマンスを見た時に、それまで自分は大変な誤解をしていたことに気がつきました。完璧に制御され構築された彼らの音楽には、実は溢れんばかりの情熱が封じ込められていたのだということに。

全てを曝け出すかっこよさがある一方で、全てを封じ込めるかっこよさもあると思っています。後者はわかりにくいので、なかなか他人には伝わらないものかもしれません。でも多分自分はこっちのかっこよさを選ぶだろうなあ、ということは当時からわかっていました。前者を否定するということではなくて、どっちを選ぶのかということです。性格はそんなに劇的に変えられるものでもないし、自分にあった道を選ぶしかないのだ。

相変わらずなエコバニやディペッシュを聴くと、あの頃を想い出してしまいます。ピアスをつけ始めた高校生の頃を。自分は変わってしまったのかなあ。それともあまり変わってないのかなあ。

コメント (2)
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