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「VOX」時代のブレンデルのレコードから

2013-01-04 15:20:22 | 器楽曲

 若きアルフレッド・ブレンデルの「米VOX」時代のレコードについてはモーツアルトやベートーヴェンのピアノ協奏曲を中心にこれまでに紹介済みだがまだ取り上げてないLPから写真の1枚をピックアップしてみた。 1969年発売の「日本コロムビア」の廉価盤、「ダイヤモンド1000シリーズ」のベートーヴェン三大ピアノ・ソナタ集ー「第8番ハ短調<悲愴>作品13」、「第14番嬰ハ短調<月光>作品27-2」、「第23番ヘ短調<熱情>作品57」を収めたものである。(写真/MS-1052-VX)

 ブレンデルは1960年代初頭に「米VOX」にステレオで最初のベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集録音を完成しておりこれはその中からのもの同シリーズではこのほか「第17番<テンペスト>」、「第21番<ワルトシュタイン>」、「第26番<告別>」(MS-1053-VX)、最後の3つのソナタ「第30番」・「第31番」・「第32番」(MS-1054ーVX)も発売された。現在では若きブレンデルを知る懐かしい1枚となっている。彼が日本で幅広く知られるようになったのはその後「フィリップス」と契約し2回目の全集録音に取り掛かった頃からではないだろうか。初来日もこの時代、1971年10月だった。筆者も来日初日、日比谷公会堂でのコンサートを聴いた。プログラムもオール・ベートーヴェンプロで最後に披露した壮大な「第29番変ロ長調作品106<ハンマークラヴィーア>」が印象的だった。

 



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