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ユーリ・アーロノヴィチ&ロンドン響 - チャイコフスキー「マンフレッド交響曲」

2012-12-21 17:21:34 | 交響曲

  筆者はチャイコフスキーの「マンフレッド交響曲」に惹かれ今も数々の指揮者によるレコード・CDを収集し耳を傾けている。今日紹介するユーリ・アーロノヴィチ指揮ロンドン交響楽団の演奏はとりわけ魅力的である。(写真、ドイツ・グラモフォン初出LP-2530 878/1977年録音)アーロノヴィチはクルト・ザンデルリングやナタン・ラフリンに師事した当時のレニングラード出身の指揮者だがその後イスラエルに移住し西側で活躍した指揮者である。日本でも「読売日響」に客演し1979年暮れの「第9」を振り私も足を運んだ記憶がある。

 彼が「ドイツ・グラモフォン」にロンドン響と録音したこの「マンフレッド交響曲」はレコード・デビューでもあった。チャイコフスキーがバイロンの同名の作品から4つの情景を音楽描写した大作を彼は持ち前の堂々としたスケールでじっくりと正面から取り組んでいる。全体的にテンポを遅めにとり演奏時間も65分余りを要し実に聴き応えも充分だ。 2002年に指揮者としてはまだこれからという70歳を迎える前に彼がこの世を去ったことは残念である。

 

 

 



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