現在は指揮者としても活躍中のハンガリー出身のタマーシュ・ヴァーシャリも今年79歳。写真のLPは若きヴァーシャリが弾くショパンの「ピアノ協奏曲第2番ヘ短調」ほかを収録した懐かしい1枚である。 指揮はヤーノシュ・クルカ、管弦楽はベルリン・フィルで1963年の録音である。このレコードの第二面の余白には同時に録音したショパンの「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ変ホ長調」と「夜想曲嬰ハ短調(遺作)」も収められている。(ドイツ・グラモフォン国内盤、SLGM1231/1964年初出)
ヴァーシャリはショパンを大変得意としておりショパンのピアノ作品の大半を「ドイツ・グラモフォン」に録音、「第1番ホ短調」も1965年にベルリン・フィルとセムコフの指揮で録音している。これらのレコードは若きヴァーシャリの代表盤で先ごろ国内盤では「第1番」・「第2番」のカップリングでCD化された。(ユニバーサル・クラシック)