昨日に続き過去に取り上げなかったベルリオーズ「幻想交響曲」の名盤から今日は「ウィレム・ヴァン・オッテルロー&ベルリン・フィル盤」にスポットを当ててみたい。オランダの名匠オッテルロー(1907~1978)は1966年から70年代前半にかけて「読売日響」に度々客演、オールド・クラシック・ファンには馴染み深い指揮者だった。 彼はベルリオーズの「幻想交響曲」も得意としおりこのベルリン・フィルと1951年に録音した「フィリップス盤」は彼の名盤として誉れが高い。(写真/英フィリップスーABL3019) オーソドックス・スタイルでアクもない端正な演奏でフランスのオーケストラではなく「ベルリン・フィル」というところも興味深い。 彼はその後、「ハーグ・フィル」とステレオで、さらに1971年から亡くなる78年まで常任指揮者を務めた「シドニー響」ともレコーディングしている。