先ごろ「EMI Music Japan」より久しく廃盤となっていた名盤が期間限定盤ながらしかも超廉価盤シリーズとして復活した。今日はそのシリーズから巨匠ジョルジュ・プレートル&フランス国立管弦楽団による「フランス管弦楽曲集」を取り上げてみたい。(写真/TOCE-16028)
このアルバムの国内初出は1988年、録音は1987年2月パリの「サル・ワグラム」におけるデジタル・スタジオ録音である。アルバムにはデュカス=交響詩「魔法使いの弟子」、ドビュッシー=「牧神の午後への前奏曲」、サティ(ドビュッシー編曲)=ジムノペディ第3番・第1番、サン=サンース=「死の舞踏」、ラヴェル=「亡き王女のためのパヴァーヌ」・「ラヴァルス」 以上全7曲のフランスの作曲家の名曲が収められている。 フランス音楽を得意とするプレートルだがいずれの作品もこの時が初録音だった。
プレートルの気品ある繊細な音楽づくりが聴きもので特にテンポを遅めにとったサティの「ジムノペディ」はプレートルの風格を感じさせる。 ただ全般的に録音レベルがやや低めなのが気になった。