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『週刊東洋経済』10月14日号-薬剤師は首都圏で余って地方で不足、女医と似た強固なジェンダーバイアス

2023-10-13 | 『週刊 東洋経済』より
東洋経済の「薬クライシス」特集はかなり頑張って取材している。
ただ政府や医療界が薬業界の儲けを問題視して薬価抑制に動いたのが
そもそもの原因ではないかと思うのだが。。

問題多発のジェネリックは政府主導で再編せざるを得ず、
これは確実に来ると分かっていた高齢化・医療負担増大の危機に対して
「年収の壁」を温存して就労増促進を怠った失政のツケである。

しかも日医がオンライン診療の報酬を低く抑制させたため
肝心の慢性疾患の通院回数はどうやら減らず、
不眠症治療での薬の濫用が疑われているとか。。


エントリーのサブタイトルは68頁より。
薬学部は女性比率が高いことで知られるが、
案の定、女医と同じような問題が生じている。
つまり薬剤師の首都圏への集中と、
東北・北陸など地方での人手不足である。
日本では男性は仕事、女性は消費と交通の便で居住地を決める傾向が強く、
日本型ジェンダーバイアスはこの分野でも深刻な問題となっている!

『週刊東洋経済』2023/10/14特大号 (薬クライシス)


佐藤優氏の連載は、依然として過去の回想が続いている。
事実の記録であれば大変興味深く、有益な内容である。
(だからおかしな主観やイデオロギーは不要なのだ。。)

氏はAERAではロシアの劣勢を漸く自覚してきたようで、
ポーランドなどでウクライナ支援疲れが表面化しつつあるとしつつ
(西側メディアからのロシア有利の材料は検証せず用いるのが氏の通癖だ)
ロシアが形勢逆転できない可能性があると示唆し始めた。
但し「だから停戦」と繰り返すのは従前通りで、
そのようなメッセージはロシアに対して伝えるべきであろう。

    ◇     ◇     ◇     ◇

ダイヤモンド合併号の宗教特集はかなりの力作だ。
矢張り創価学会の集票力低下は真実らしく、
相変わらず不祥事がやまない神社本庁や神政連にも翳りと、
次の選挙においては宗教票の地盤沈下を確認するステージとなろう。

『週刊ダイヤモンド』2023年10/7・14合併特大号 (巨大宗教「連鎖没落」)


最も宜しくないのが佐藤優氏の連載。
まず内容がほとんど直近のAERAの原稿と同じで
(この点、ダイヤモンド編集部は氏に釘を刺しておくべきだろう)
ロシアは弾薬に困っていない、北から供給は受けないはず、
穀物と引き換えにウクライナ南部に北の労働者を送るのではないか
とまた根拠も検証もなく繰り返している。

今週アメリカ側は衛星写真で北からロシアへ物資供給増を捕捉しており、
またしても氏の分析が不正確だったことが露呈してしまったのだが
これも自業自得ということになるのではないか。。

また、ウクライナ南部では戦線後方にロシアの要塞構築が始まって
ロシア軍がウクライナ軍に前線を突破されることを想定していると判明した。
そしてロシア将校の家族が南部から逃走したとの情報もあり、
北の労働者がウクライナ南部へと予想した氏の指摘も外れつつある。。

    ◇     ◇     ◇     ◇

次週はダイヤモンドに注目、竜頭蛇尾かもしれないが期待はしている。

▽ EVや半導体についても取り上げるようだ

『週刊ダイヤモンド』2023年 10/21号 (中学生からの地政学)


▽ NISAの特集でテスタ氏にインタビューという、ごった煮みたいな東洋経済

『週刊東洋経済』2023年10/21号 (新NISA革命)


▽ BRICsは懐かしい響きだが、外資排除のロシア没落は確実で興隆インドとの差は拡大する一方だろう

『週刊エコノミスト』2023年 10/24号【特集:知らないとまずい BRICS+6】

矢張り中国のスタートアップの苦境が鮮明になりつつあるようだ。
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