みんなの心にも投資 … ソーシャルインベスター(社会投資家)への道

個人投資家の”いとすぎ ”が為替・株式投資を通じた社会貢献に挑戦します。すべてのステークホルダーに良い成果を!

少子化対策で効果最大は「高齢者給付の削減」、子供国債より遥かに有効 - 急がないと消滅自治体が増える

2024-01-11 | いとすぎから見るこの社会-少子化問題
年末年始で経済誌各誌は推薦書のリストを公表しているが
矢張り慧眼だったのはエコノミストである。
島澤諭氏の『教養としての財政問題』を取り上げたのだ。

少子化対策の財源として何が優れているか、氏が計量的に分析したところ
社会保障における高齢者給付の削減が最も効果的であるとの結論が得られた。
理由は単純で、社会保険料負担に苦しむ育児世帯の負担を軽減し手取りを増やすからだ!

当ウェブログが前々から推奨していた趣旨と同じで、極めて合理的な結論であり
諸手を挙げて賛同したいし、すぐにも国政において導入すべきである。
あとは氏の研究に欠けている、効果の高い現物給付に支援を集中する政策が絶対必要だ。

これまで少子化対策に失敗し続け戦後最悪の出生数を記録し続けている
自民党政権と厚労省の無能が改めて立証されたと言えよう。
また、社会保険料の増額や子供国債、教育国債を唱える与野党が
日本社会を蝕む無能の集団で、公金にたかる獅子身中の虫も同然ということも立証された。

▽ 公共事業と公務人件費を減らし現物給付を増やした下條は高出生率、史上最低の安倍・菅と真逆

『超少子化: 異次元の処方箋』(NHKスペシャル「私たちのこれから」取材班,ポプラ社)


「日本を衰退させ社会を劣化させるシルバー民主主義の権化こそ、
 選挙での高齢者票しか頭にない安倍と自民党議員である」
と当ウェブログは厳しく警告した。安倍と自民の負のレガシーが日本を蝕み続けている。。

「我が国の人口動態の劣化と少子化対策の遅れに関しては、
 政治家ばかりでなく大手メディアの認識の甘さも当然、糾弾されるべきである」

「我が国の低出生率の根源には、社会保障給付が極端に高齢層向けに偏り、
 家族向けが著しく低いという異常な社会保障の歪みがあるからだ」

「日本は高齢者増加と生産年齢人口減少が同時に経済を抑圧しており、
 しかも世界一の異様に速いスピードで進行しているため非常に危険である」

「「最後のチャンス」であった団塊ジュニアの出産可能年齢が過ぎつつあり、
 我が国は長い長い下り坂をまっしぐらに、ゆっくりと墜落しつつある」

「日本政府が何一つまともな対策を行っていないため、
 (目先の省益や利権争い、こけおどしの低次元な政策しか出ていない)
 あと数年したら泥縄で外国人労働者を受け入れざるを得なくなるのは自明である」

「高度人材が大挙して衰退経済日本に来る筈がないのであるから、
 カネばかり欲しがる単純労働者しか来ず、間違いなく日本国内にスラムができる。
 治安は悪化し、低所得世帯は移民に育児を外注することになり問題が頻発するであろう」

「デンマークやスウェーデン並みの家族政策を断行したら
 出生率は間違いなく急上昇するから試してみればいい。
 (出産も医療費も保育料も公立学校授業料もみな無料であるから当たり前だ)」

「また、「先進地」長野県下條の施策を都市部の自治体が取り入れて、
 公務員の人件費を大幅カットして育児世帯への現物給付にしても確実に子供が増える。
 我が国の少子化は間違った政策と自己欺瞞がもたらした「人災」に他ならないのだ」

「我が国にとって最大の脅威は、中国ではない。
 驚異的な高成長をもたらした人口急増が逆転して、
 壊滅的な生産年齢人口の減少が続くことこそ死活的な問題である」

「今の低出生率の惨状を招いた責任は、間違いなく歴代の自民党政権にある。
 少なくとも2006年までに本格的な少子化対策を実行すべきだった」

「配偶者控除や公的年金控除を原則全廃すれば予算などすぐ出てくる。
 退職金への盛大すぎる税控除(明白な差別制度だ)を削減すれば更に上積みできる。
 その分をすぐさま育児関連の現物給付に移転すれば出生率はすぐ上がるし待機児童も改善される。
 保育料や家事育児の外注は「仕事の必要経費」だから税控除の対象とすべきである。
 その程度も実行できない政治家は、低能と言われて当然であろう」

「最も責任の重い「A級戦犯」である自民党議員が全員、議員年金を返上して
 育児支援予算のため、次世代育成のために差し出すべきである。
 (結果を出さない癖にのうのうと老後を過ごすことなど許されない)」

「ただでさえ政治家は相続税において庶民には許されない特権を持っている。
 公益に貢献する選良として優遇されているのだから、
 公益のため不相応な特権は返上するのが正しい道と言うものであろう」

「聞きかじったインチキ経済政策で大失敗の低成長率に終わった安倍首相は、
 懲りずにできもしない「出生率1.8」などというリップサービスを行っているらしいが、
 口だけ政治家は嘘の上塗りなどせずにさっさと辞めるべきである」

「対GDP比で日本の社会保障制度と比較すると、
 家族政策(育児支援関連)予算はドイツは2倍、英・仏・北欧は3倍である。
 日本が「育児支援先進国」並みの予算を組んだら、数兆円もの増額が必要になる」

「先進国において出生率を引き上げるには二つの方法しかない。
 一つは英仏や北欧のように手厚い育児支援を公費で行うこと。
 それが嫌ならアメリカのように大量に移民を受け入れなければならない。
 日本で大量の移民受け入れを行ったら、間違いなく過半が中国や韓国から流入するのだが、
 本気でそのような日本社会を望んでいると言うのだろうか」

「OECD加盟国の2009年時点の家族政策(ほぼ育児支援と同義)の政府支出を比較すると
 対GDP比で日本の「後進国」ぶりは明白である。

  日本       1.0%
  OECD平均    2.3%
  ドイツ      2.1%
  フランス     3.2%
  イギリス     3.8%
  スウェーデン   3.7%

 まずはこの現状を何とかしなければならないのだが、
 例の「1億総活躍社会」の国民会議での議論は
 レヴェルが低すぎて話にならない惨状だ」

「待機児童が発生する最大の原因は、認可保育所への異常な優遇である。
 認証や認可外保育所を差別してカネを高コストの認可にばかり投入するから行列ができるのだ。
 また、働かない者にカネを与え、仕事と育児の両立に努力する層を苦しめる制度を維持しているからだ。
 「先進国」北欧の社会システムを見ればすぐに分かる話である」

「また、北欧の労働者は日本で言う「非正規」に近く転職は日常茶飯だ。
 そして教育費負担軽減の前に保育や学童の問題が先である」

「愚鈍極まりない安倍政権や1億総活躍の「国民会議」は全く危機感がない。
 有権者が彼らに報酬を支払うなどとんでもないことだ。
 寧ろ彼らの無知と無能を咎め、報酬をカットするのが理の当然である」

「厚労省は男性育休について根本的な勘違いをしている。
 日本の少子化の最大の要因は「非婚化」であり、結婚した者は平均2人近い子を持っている。
 「第2子」を増やそうとしても効果は出生率0.01上がるかどうかで、話にならない」

「仏や北欧のように「育児世帯に所得移転を行う」制度にしないと
 出生率の低迷は変わらないであろう。これは政府と厚労省の無策が元凶、ということになる」

「安倍政権の「1億総活躍」はもとより選挙向けの「宣伝コピー」に過ぎず
 大嘘になった「2%物価目標」「持続的な経済成長」だけでなく、
 早くも大嘘になりつつある「GDP600兆円」と同様、
 新味がなくなり馬脚をあらわすとポイ捨てされるものに過ぎない」

「自民党の高齢者バラ撒きによって死蔵されている1000兆円近い金融資産に、
 適正に課税して毎年1兆円でも育児支援策に投入すれば待機児童は容易に改善したであろう。
 その程度ができない安倍政権と自民党は、税金を浪費する国家のシロアリである」

「少子化白書では経済的不安が非婚や未婚の原因であるように書いているが、
 「結婚生活について不安に感じること」が「結婚生活にかかるお金」であるとの回答が
 2010年から2015年にかけて10%近くも急増し、約37%にも達したことから、
 「安倍政権の失政が若い夫婦に経済的不安をもたらした」のは明白だ。
 (安倍政権下で実質賃金は明らかに低下している)」

「また、厚労省の担当者は出生率の小幅上昇を「経済状況が好転」と
 人事権を握る政権に媚び諂って見苦しいお世辞を弄している」

「今よりも成長率も賃金水準も高かった2005年には
 出生率が1.3を割り込んで現在よりも低かったのであるから、
 また所得の高い都市部より所得も求人倍率も低い地方の方が出生率が高いのだから、
 「経済状況の好転」など嘘八百であることは明白である」

「出産年齢を見れば、以前の「出産先送り」に晩産化が加わった結果に過ぎず、
 今後の出生数増には相当の努力が必要であるとすぐ分かる筈である。
 どうしてその程度が理解できないのだろうか」

「日本の「待機児童」報道には重大な問題がある。
 待機児童問題が生じる根本的な原因から目を背け、
 「認可保育所に入れることを当然視する」発想がそもそもの間違いだ」

「学習院大学の鈴木亘教授は利用者の負担額を調査しており、
 認可保育所の利用者(子を預けている保護者)は
 せいぜい3割程度しか負担しておらず、その倍以上の公費を得ていることが判明した」

「我が国よりも育児関連予算の多いフランスですら、
 保育所へ預けるのは半数以下であり、保育ママの利用がそれ以上に多い」

「また改めて安倍政権の次元の低さが証明された。
 2010年からのたった5年間で労働力人口が300万人近く減少している。
 年に1%も減っているから、10年間で労働力が10%減るという恐怖の数字だ」

「政治家が無能な日本の未来像を示唆するのが北海道の現状である。
 少子化と人口流出が深刻化する中で、外国人が急増している」

「北海道のような観光資源に乏しく、大勢の低賃金労働者を必要とする大都市圏では
 現下の破壊的な少子化を放置していればより不吉な未来がやって来る。
 つまりアジア系外国人の大型コミュニティとスラムができるであろう」

「毎日報道によれば、ソ連崩壊の予言を的中させたエマニュエル・トッドが
 日本政府が「何もやっていない」「日本の最大の課題は人口減少」
 「このままでは30~40年後に突然、災いが訪れる」と警告している」

「そもそも予言者トッドがソ連崩壊を予見できたのは、
 乳児死亡率が上昇したこと、つまり人口動態の予兆を見抜いたためだった」

「日本では乳児死亡率は低いが、その代わりに出生率が低く、
 高齢化の速度(倍化年数)が異常に速い。
 ドイツですら遠く及ばない位に日本の人口老化が急速に進んでいるのだ」

「「希望出生率1.8」を掲げた安倍政権が
 2016年に出生数が100万人を下回るという過去最悪の数値を出しても
 何一つ反省も改善もせず権力の座に居座って恥じることがない」

「出生数過去最悪の責任を取るべき厚労省は
 何一つ反省も謝罪もしないばかりか、雇用状況や経済状況へ責任転嫁しており、
 若手に至っては国民の税金を使った「育休中の給与全額補償」を求める始末だ」

「苦労して子育てをしている中低所得層や母子家庭を無視する冷酷さで、
 厚労省が絶対に少子化問題を解決できないということがこの件でも証明されたと言える」

「「こども保険」は、三つの重大な問題点がある「欠陥政策」に過ぎない。
 太平洋戦争に喩えれば、ミッドウェーで惨敗してから南太平洋海戦で少し取り返した程度だ。
 政策の大失敗で絶望的な少子高齢化の続く現在、「こども保険」では大勢は覆らない」

「第一に、財源として「富裕高齢層への公費カット」「配偶者控除廃止」がともに抜けている。
 安倍政権の失政のため貧しくなっている現役世代に広く負担させるという馬鹿丸出しの制度だ。
 資産家高齢層へのバラ撒き公費給付を全額カット、配偶者控除を原則廃止にすれば
 毎年1兆円以上の予算が生まれるから、それを財源とすべきである」

「第二に、党利党略のため「保育利権」を死守しており、待機児童はなくせない。
 たっぷり公費をバラ撒いている認可保育所の月2万円程度を想定するなら失敗は確実。
 非効率的な施設保育偏重ではなく、公平な均等額のバウチャーにして
 保育ママやシッターにも適用できるようにしなければ絶対に待機児童は解決しない」

「第三に、経済効果でも出生率引き上げでも優秀な「現物給付」ではない。
 児童手当の増額になるようだから、選挙対策のバラ撒きで愚行の上塗りである。
 この「こども保険」を提案した自民党若手は経済政策リテラシーが低過ぎる」

「こども保険も筋が悪いが、「N分のN乗」も筋が悪い。
 税を大幅優遇されている自民党の世襲議員が真っ先に恩恵を受ける制度だ」

「複数の研究で現物給付の出生率改善効果の大きさが証明されている。
 柴田悠・同志社大准教授は「保育ママ」制度導入でフランスの出生率が回復に転じたと明言している。
 議員は自分達の責任と政策提案の質の低さを自覚し、少しは勉強してから口を開くべきであろう」

「ロイター企業調査によれば、人手不足よりも「内需縮小」の方が
 日本企業によってより強く懸念されていることが判明した」

「当ウェブログは人口動態の劣化による「悪い人手不足」と呼んでいるが、
 ロイター企業調査が示唆しているのは、最大の問題が内需縮小であること、
 決して景気がいいから人手不足になっている訳ではないということだ」

「柴田悠・同志社大准教授の研究により、
 教育無償化の経済効果が保育の現物給付に大きく劣ること、
 最も経済にマイナスの影響を及ぼすのが老齢年金給付であることが分かっている。
 だから、豊かな高齢層への公費給付を削減して保育の現物給付に回すのが「正しい」政策である」

「現金給付の多い(教育無償化に近い政策である)ドイツは低出生率、
 保育ママ制度で出生率は高いフランスは高出生率だが低成長(多子減税の影響が疑われる)、
 現物給付が多く家事育児の外注費を税控除するスウェーデンは高成長・高出生率」

「日本が出生率向上と経済成長率改善を本気で考えるなら、
 スウェーデン・モデルで現物給付と就労を重視しなければならないのは自明の理である。
 だから海外の「先進国」から学ばない安倍政権は失敗すると最初から決まっているのだ」

「おまけに安倍首相の言う「幼児教育無償化」では、
 ブラックホールのように公費をがぶ飲みする保育利権が温存され
 政策の非効率性と共産主義国のような「行列」がますます深刻化してしまう」

「安倍政権の幼児教育無償化はバラ撒きによる「買票」が最大の目的で、
 利用希望者の「行列」ができて費用の取りっぱぐれがない事業者が次の受益者だ。
 日本の出生率や待機児童問題の改善など真面目に考えていない腐った政策である」

「「日本の育児世帯は税・社会保障負担が欧州より軽いから、安い保育料になる訳がない」
 というのが、正しい財政・政策リテラシーに基づいた指摘である。
 また、「安全な施設保育のためには更なるコスト負担が必要」で、
 「利用者が適正なコストを負担しないから保育士が低賃金で酷使される」のだ」

「安倍政権の「幼児教育無償化」は考え得る限り最悪の政策で、
 認可外を含めるかどうかで見苦しい騒動を繰り広げている」

「毎日新聞も日経新聞同様に、「中高所得層へのバラ撒き」だと指摘している。
 それも当然で、認可保育所では年間100万円を超える公費バラ撒きになっており、
 高齢者三経費よりも悪質なバラ撒きで「終末期の延命治療」と殆ど変わらない。
 待機児童が急増し、悪質業者がたかってくるのは火を見るよりも明らかである」

「以下のように五つもの欠点を持つ欠陥政策だから、
 選挙目当てのバラ撒きという酷い実態が露呈して
 あらゆる有権者から嫌悪されることとなろう。
  ①無責任なバラ撒きで次世代にツケ
  ②更に待機児童が増える
  ③保育サービスの不公平が拡大する
  ④女性就労の促進効果は低下する
  ⑤経済も消費も伸びない」

「最大の問題は、財源が限られるのだから施設に限定せず
 保育ママも含めて希望者に均等額の現物給付とすれば良いのに、
 (就業時間に応じて何段階かに分けると良い)
 保育利権を肥大化させて一部の者だけを潤している点だ」

「矢張り恐れていた事態になった。
 日本の出生数と婚姻数が戦後最低になり、改善の兆しが全くないことが分かった」

「減少ペースが加速しているのだから
 元凶は第一次安倍政権を含む歴代自民党政権の失政であり、
 第二次安倍政権も何一つ効果的な対策をとっていないことが一目瞭然で分かる」

「日本経済の成長率と人口動態を比較すれば、生産年齢人口と
 高齢化こそが低成長の原因であることは事実によって明々白々に証明されている」

「明治安田生命の調査により、男女とも年を取ると異性との交際意欲が急低下し、
 従って少子化改善の可能性も急激に低下することが判明している」

「また、恋人がいらないという理由の筆頭に来るのは「自由な時間がなくなる」であり、
 男性は「おカネがなくなる」女性は「相手の希望や主張を聞かなければならない」だ。
 (婚姻でもほぼ同じような理由が上位に来ることが分かっている)」

「勿論、既婚層においても発想はかなり似たようなものだ。
 大した額を納税していなくとも認可保育所を使わせろとゴネる者も、
 自分が他人から搾取しているという明白な事実を理解していない」

「大方の予想通りではあるので何ら驚きはないのだが、
 矢張り第二次安倍政権下では全ての年で日本の人口が減少している。
 (7年連続だから、民主党政権のせいにするつまらない言い訳も許されない)」

「この絶望的な少子高齢化は、人口動態を見れば確実に来ると分かる明白な「未来」だった。
 しかし安倍は、平然と大嘘をつき目先の誤摩化しで有権者を騙してきたのである」

「維新の会の足立は年金保険料を一生懸命払ったと老人に胡麻を擦って
 いかにも年金減額がとんでもないことのように偽っているが、
 正しくは「今の高齢層が払った保険料に見合わない年金を貰い過ぎ」である」

「若者が全員投票しても、「高齢者の専制」には太刀打ちできないのである。
 60歳以上で投票者の5割に迫るのだから、社会保障制度が劣化するのも不思議ではない。
 足立のようなシルバー迎合議員も続々増えるだろう」

「自民党の「魔の三回生」、加藤寛治がとんでもない発言を行い、
 「人様の子どもの税金で(運営される)老人ホームに行くことになる」
 と若年女性を侮辱し、かつ無知を自ら証明することになった」

「まずこの発言は二重三重に間違っており、安倍チルドレンの質の低さを示すものだ。
 今の高齢層こそ「人様の子どもの税金で老人ホームに行く」どころか、
 人様の子どもから搾取したカネで年金・医療・介護を賄っている。
 (今の高齢者三経費の約4割もが、現役世代や未来世代の負担である)」

「第二に、日本の合計特殊出生率が低迷する元凶は自民党政権の「失政」であり、
 高齢者三経費に投入する金額の3分の1でも少子化対策(特に現物給付)に投入していれば
 間違いなく出生率は上昇し、経済成長率も改善していたのだ。
 (柴田悠・同志社大学准教授が計量分析で明らかにした)」

「第三に、日本女性が何故非婚に陥るか、根本的なメカニズムを理解していない。
 ジェンダーの強い日本女性に結婚して子を持てと言うくらい愚かで意味不明な発言はない。
 強固なジェンダーに対して有効な策は、経済メカニズム以外にないのである」

「しかも加藤発言以上に深刻なのが、少子化に対する自民党内での認識が極めて劣悪で、
 少子化問題を理解していないばかりか少子化対策に失敗した責任も自覚していない点だ」

「例えば山東昭子は、昨年に大顰蹙を買った自らの発言を忘れたのか、
 加藤に対し上から目線で説教しているが、はっきり言って同類である。
 厚労省が「表彰」すれば4人以上の子を産むと考えているのだから、
 国民を犬か猫のように見下しているのである」

「加藤も山東も、貰い過ぎの歳費をばっさりカットして譴責し、
 「先進国」北欧へ行かせて研修させるべきである」

「日本女性が世界的に見て非常に強固なジェンダーを持っているのは明白である」

「日本はアメリカ同様に育児支援が貧弱なのに、
 日本だけ異様に「子育てしにくい」という意見が多いのはこうしたジェンダーか
 (つまり女性である自分を社会が支援して当然、という認識である)
 他人の子育てのための負担を拒否するミーイズムのためである」

「日本の合計特殊出生率が2年連続で低下、出生数は過去最低、
 理想の子供数も過去最低と惨憺たる有様になっている」

「これらは全て安倍政権下で起きた厳然たる事実であり、
 安倍政権そのものが「国難」だったことが早くも証明されつつある」

「また、安倍チルドレンの加藤寛治は「撤回」した筈の自らの暴言を再び擁護し、
 野田聖子・女性活躍担当相に「あながち当たっていないんじゃないか」と反論。
 自身に向けられた「老害」との批判を自ら証明することになった」

「加藤が「日本の将来もまだまだ明るいと直感」などと愚かな放言を行った後に
 出生率・出生数・希望する子供数すべての減少が明らかになったは「因果応報」と言えよう」

「このような勉強不足の議員が地盤とする長崎県では深刻な人口流出が現在進行中なのだから、
 加藤は真摯に反省し責任をとって議員を辞し、引退するのが長崎のため日本のためであろう」

「周知のように自民の二階が「産まない方が幸せと勝手に考えて」いると
 自民の悪政により貧困化した若年層を侮辱した。これで二階は「老害」確定だろう。
 このような輩を幹事長にしている自民党も明白な「老害政党」である。
 こうした老害幹事長に何も言えないヒラメ議員どもも「反社」「反日」と言える」

「確かに、若年層に「勝手」な側面がない訳ではない。
 しかし、その勝手さは二階のような老害議員の真似をしただけに過ぎず、
 党利党略の塊で日本を停滞させてきた自民党の利権政治の悪影響によるものだ」

「我が国は、大して保険料を払っていない高齢層に、年およそ30兆円もの巨額公費をバラ撒いている。
 この僅か数分の一でも保育関連の現物給付に移転すれば2倍以上の経済効果が生じ、
 (自民党が無駄に増やしている非効率な公共事業よりも遥かに効果が大きい)
 確実に出生率が改善することが既に計量分析で明らかになっている」

「ロイターの企業調査によれば日本企業は完全に日銀の金融政策が失敗と認識しており、
 「物価目標は達成できない」「国民が望んでいない」「人口減少で総需要が減る」
 「老人は買いたいものがない」「お金を使う層がいない」と散々にけなされている」

「中央大とパーソルが共同で研究した結果、
 2030年の人手不足は現在の5.3倍に急増するという数字が出た」

「これで、現下の人手不足の根底に人口動態の老化があり、
 好景気のせいではないという事実がほぼ立証されたと言ってよい」

「人手不足が深刻になるのは低付加価値の分野だけで、
 日本経済が低成長から抜けられなくなる」

「現実から学ばない愚か者はAIや自動化で何とかなると妄想しているが、
 ロボットは人間と違って税も社会保険料も払わず消費も碌にしない。
 合理的なスウェーデンの単純な共働き・育児集約の政策に負け続け、
 日本は更に貧しくなり、AI・自動化産業だけがぶくぶく肥え太るだけだ」

「ドイツは難民受け入れでは大失敗しているが、経済は堅調となろう。
 移民に文句を言っている極右も彼らに老後を支えられる運命にあるから、
 移民が嫌なら今すぐ負担を増やして自国の育児世代へ現物給付を増やすべきであろう」

「また、ドイツでも興味深い現象が起きている。
 低出生率に悩まされていたドイツで出生率が急上昇し
 口だけ安倍政権下で出生率が低落する日本を一気に抜いて
 2016年の合計特殊出生率は1.59に達したと言う!」

「これは勿論、移民の流入が大きな要因となっているが、
 出生率向上に効果の薄い現金給付より、現物給付に注力した点が挙げられている」

「次元の低い安倍は、ドイツに成長率で敗北、所得増で敗北、出生率でも敗北。
 元々労働生産性で負けているから、安倍の無能さを改めて確認できた訳だ」

「不勉強な輩が知らないだけで我が国にも優れた事例はあり、長野県下條や岡山県奈義は
 自治体の人件費を合理化して育児支援の現物給付を増額、出生率を2.0に急上昇させた」

「現下の日本の少子高齢化は経済を衰退させ、安全保障を危うくするもので、
 「希望出生率1.8」と大口を叩いて出生率を低迷させている安倍は、
 まともな常識を持って居るなら自ら恥じて国政の場から去るべきなのだ」

「日本の少子化問題を更に悪化させ、
 史上最悪の出生数を記録し続けている安倍は、
 年頭に寒気がするような宣言を行っている」
 「これまでとは次元の異なる政策を実行する」
 「日本を子供を産み育てやすい国へと大きく転換する」
 だそうだ。是迄の安倍の実績(常に口だけで責任転嫁と言い逃れが得意)から見て、
 「これまでより次元の低い最低の政策を実行」
 「日本は更に子供を産み育てにくい国に劣化する」
 ことは間違いない。今の段階で断言できる」

「安倍の幼児教育無償化が愚策かつ下策であるのは明白だ。
 無償化で保護者が保育士の労働環境を更に悪化させ、就労を怠るであろう」

「周知のように自民党は認可保育所の事業者と癒着しており、
 旧ソ連のような「行列」が認可にできる元凶となっているだけでなく、
 巨額の予算を認可保育所にばかり湯水のように投入する腐敗の元凶である」

「全てのしわ寄せは低賃金でこき使われる保育士と
 (保育の現場を支える保育士の大多数は安倍の無償化に反対している)
 「財政的幼児虐待」を受ける未来世代に集中する。
 こうして愚昧な劣化二世の嘘つきは日本の未来を暗黒にしているのだ」

「大方の予想通りであろうが、日本の人口減少数・減少率が史上最低となり、
 経済活動の主力となる生産年齢人口の比率も過去最低となった」

「何しろ安倍は、出生数・人口・生産年齢人口比率の全てで
 あの民主党政権にすら敗北しているのだから、日本の癌細胞そのものである」

「厚労省が人口統計を発表し、大方の予想通りだが出生率は3年連続で悪化、
 出生数の減少も止まらず戦後最悪を更新するという暗澹たる状況だ」

「日本の人口が「過去最大の下げ幅」と報じられている。
 安倍が返り咲いてから日本の人口動態は悪化する一方、
 これだけでも安倍は「日本社会に有害」であるのは明らかと言えよう」

「しかも、国内で外国人だけは急増しているから
 真の保守派は安倍に怒り、引き摺り降ろして引退させるのが理の当然だろう。
 それすらできない自称保守は安倍と同様の「劣化保守」か「保身」ということになる」

「少子化対策への関心が高まるのは結構なことだが、
 充分に研究して提案しないと無意味どころか有害になりかねない」

「欧州の高出生率の国の特徴は、家族政策(育児支援)予算が多いことだが、
 もう一つ重要なのは「高負担」社会だということである」

「つまり子供を育てていないと「税金を取られるばかり」の社会であり、
 子供を育てていない世帯から育てている世帯へ所得移転を行っているから
 日本よりも大幅に出生率が高いのである」

「更に、現金よりも現物給付の方が出生率改善効果が高いのは統計的に立証されている。
 現金給付重視のフランスが低成長(第二次安倍政権と同レヴェル)なのも有名であり、
 北欧では現金給付重視のフィンランドで出生率が低下している」

「柴田悠・京大准教授は予算の経済効果について実証研究しており
 育児関連の現物給付が予算の2倍以上の効果を持つこと、
 現金給付の経済効果が劣ることを既に明らかにしているから、
 二重の意味で非効率的な現金給付は政策として劣等である」

「遂に欠陥だらけのバラ撒き「幼児教育無償化」が始まってしまい、
 安倍に騙されたB層の愚劣さと近視眼が明らかになるのは時間の問題、
 有権者が消費税としてヒラメ官僚に献上した公費が無惨に浪費される様が
 誰の目にも如実に分かるようになるであろう」

「安倍の大嘘「待機児童ゼロ」の顛末を見れば分かるように、
 安倍の幼児教育無償化は馬鹿な有権者を選挙で騙しおおせ
 自分達が権力を握り続けるための「毒饅頭」である」

「幼児教育無償化が出生率改善に繋がるどころか、
 待機児童問題は変わらないか寧ろ悪化するのは必至、
 当然ながら所得も低迷するので典型的な悪しき「バラ撒き」である」

「また、日本女性は固有の頑強なジェンダーのため仕事よりも育児を優先、
 経済合理性に反して就労抑制に固執し、自ら所得を減らしているのが現状だ」

「この二重の利己主義のため待機児童対策も幼児教育無償化も只のバラ撒きとなり、
 出生率も経済も所得も低迷、犠牲にされた保育士が酷使される
 日本経済が衰退に陥ったままなのはこのためである」

「早くも幼児教育無償化の大失敗が見えてきた。
 明治安田の調査によれば、幼児教育無償化を受けて
 子供を「さらに欲しい」という声はたった2.2%。
 予算効率から言えば最低最悪で只のバラ撒きなのだ!」

「待機児童ゼロにせよ、希望出生率にせよ、企業主導型保育所にせよ、
 劣化二世の安倍が繰り出す政策は悉く失敗に終わっているので
 (何か口だけ政策を行うと悪影響しかないので日本のため政界から消えるべき)
 何ら不思議はないどころか当然の末路と言うべきだろうが」

「何故バブル期に出生率が下がり、公共事業バラ撒きを行った今世紀初頭にも
 一貫して出生率が悪化したのか、まともに考察もできないのだから
 「無能」以外に相応しい言葉がないではないか!」

「悲しいことだが、恐れていた通りの惨状である。
 今年から始まった幼児教育無償化を受けて
 出生数が急減、何と過去30年で最悪最低の数字を出した」

「保育士すら反対していたのに強行された安倍の幼児教育無償化は、
 矢張り弊害ばかりが多く少子化を一層深刻にすることが証明された」

「腐敗した安倍の腐敗政策だから、企業主導型保育所に問題が多発しただけではない。
 認可保育所ですら不正に走っており、行政指導も無視されている。
 いかに無能な安倍の制度設計が劣悪だったかよく理解できる」

「大都市部では人件費も不動産価格も高いから、
 施設保育が非効率で公費の無駄に直結することは自明であり、
 だからこそフランスはパリでは保育ママを主力としているのだ」

「日経新聞が、今年の出生数が1899年の統計開始以来
 最も少ない数値になったと報じている」

「端的に言えば、これ迄の政府の少子化対策は
 完全に誤っていたか無駄であった(若しくはその両方)訳で、
 安倍自民や厚労省幹部に少子化対策など出来る訳がなく
 無能な両者には退場させて彼らの歳費もしくは賞与をカットして
 信賞必罰を明らかにするのが当然と言えるだろう。
 結果が出ないどころか史上最低の数字を出したのだから当然「クビ」である」

「厚労省のイクメン推進は効果が極めて低く、肝心の第1子を増やす効果はゼロだ。
 (だから時短・育休推進や女性就労微増に反し、出生数が急減したのである)」

「民間企業の調査によれば、若年男女の「結婚したい」意向は
 相変わらず高止まりしているのだが、「子供が欲しい」は急減した」

「果てしなく次元の低い安倍と厚労省の政策が根本的に間違っていることは、
 史上最悪の低出生数だけでなく、意識調査によっても完璧に証明された訳だ」

「出生率が高いことで知られる沖縄や島嶼部は安定した仕事などないのに高出生率で、
 「奇跡の村」長野県下條村や岡山県奈義町は出生率の急回復に成功しており、
 しかもその施策は「結婚に踏み切れない層への対策」などではない」

「少子化対策において事態を果てしなく悪化させている安倍自民は、
 またとんでもない政策を推進している。「男性育休推進」である」

「周知の通り、日本の出生率は育休取得率と全く相関がなく
 出生数に至っては明らかな「逆相関」となっている。
 つまり育休推進は「少子化を悪化させる愚策」なのだ。
 元々、ジェンダーが強固な日本女性の就労抑制を制度的に強化してしまう」

「育休推進が少子化対策どころか少子化悪化策であることは、
 欧州の事例を見れば余りにも明らかだった。
 フィンランドは手厚い育休と現金給付が特徴の国であるが、
 このところ出生率と経済成長率がともに悪化している。
 愚昧な安倍自民はフィンランドを更に劣化させた「焼き直し」を推進しているのだ!」

「嘗て韓国は日本の少子化対策から学ぼうとしていたが、
 効果が全く出ないので真似しなくなった。
 そして、日本より先に様々な対策を行ったのである」

「給付増額・男性育休・両立支援・不妊治療補助、
 そして保育無償化も日本より先に実行している」

「ところが、韓国の出生率は逆に悪化した。
 韓国はフランスやスウェーデンのような高出生率国の分析を怠り、
 現物給付や認定保育ママの重要性を理解していなかったのだ。
 (日本で高出生率の下條村や奈義町は韓国と逆に、現物給付が充実している)」

「韓国は現役世代の社会保障が手薄でジェンダーが強固である点も日本と似ているから、
 国家予算の5%超を投入して出生率が悪化した韓国の大失敗は
 日本にとって不吉極まりない暗澹たる未来図だと言える」

「余りの事態悪化に危機感を抱いて日本よりも先に少子化対策に注力し始め、
 日本より先に不妊治療補助や男性育休推進を実施した韓国が
 これまでの巨額予算の効果が全く生じないどころか裏目に出て
 史上最悪の出生率・出生数に陥ったのである」

「これはバラ撒き安倍と酷似した失政であり、
 後世の研究者において安倍と韓国政府はともに
 莫大な予算を無駄にした愚劣な人気取り政治として歴史に残るだろう」

「希望出生率、待機児童ゼロ、企業型保育所、幼児教育無償化。
 安倍と菅が実施してきた少子化対策は悉く劣悪で、
 大失敗に終わるか新たに弊害をもたらすこととなった」

「自民党内から出てくる案も、子ども保険にしても然り、
 無能な菅が総裁選で掲げた不妊治療支援にしても然り。
 少子化対策が余りにも無駄ばかりで効果が僅少であるためか、
 目先の糊塗策でB層有権者を騙すためとしか思えない案ばかりである」

「バラ撒き自公やそれを支持する愚民大衆は治療困難な病に罹っているようなものだが、
 関経連は対照的に聡明な政策提言を打ち出しているので注目しておきたい」

「関経連が推しているのは家事育児関連サービスの税控除であり、
 これは欧州の高出生率国で実際に行なわれている合理的な施策だ。
 労働投入も消費も増えるのだから、現金給付が劣悪で非効率な政策であるのは明白だ。
 出生率改善効果においても現金給付の方が劣っているから、関経連の方が遥かに正しい」

「厚労省の調査により、安倍のお粗末な少子化対策バラ撒きがもたらした
 更なる少子化の悪化と、保育所の大量倒産の危機が明らかになった」

「安倍・菅の史上最悪コンビはコロナ対策にも大失敗して
 二重の意味で少子化問題を決定的に悪化させたA級戦犯だから、
 議会から永久追放して二度と国政に容喙させないのが国益というものだ」

「浅知恵のエコノミストの言葉とは全く異なり、
 日本の低成長と経済低迷は人口動態との相関性が高い。
 41年連続の子供数の減少と、アベノミクスなどという愚昧な標語を嘲笑うように
 低下する一方の日本の成長率との符号が何よりの証左である」

「自民党は、少子化を招いた己の無能と腐敗を何ら反省せず、
 選挙でB層有権者を釣るためにまた愚劣なバラ撒きを強化している」

「そもそも現金給付は選挙目当てのバラ撒きに過ぎず、
 出生率や出生数を引き上げる効果が乏しいのだ」

「自民同様に酷いのが公明党で、カネで有権者を釣ろうとしている。
 経済衰退の中での現金給付はフィンランドと同様に出生率を悪化させるし、
 多子世帯の支援はその比率から言って出生率改善の効果ほぼゼロである」

「これ迄に日本で大幅な出生率引き上げに成功した自治体は
 共通して現物給付を強化しているし、その財源は行財政改革である。
 その教訓を正しく汲み取っていれば、現在のような惨状にはならなかった筈だ」

「また、現金給付が現物給付に比べて出生率引き上げ効果に乏しい事実は、
 複数の研究者によって等しく指摘されている。
 暗愚で腐敗した自民党ばかりか、公明も立憲も現金給付を言い出し始めて
 悲しむべきことに日本の未来が益々暗澹たるものになっているのだ」

「日本にとって悲しむべき知らせがあった。
 バラ撒き自公政権が、児童手当の所得制限撤廃に決めたようだ。
 つまり高齢者三経費のバラ撒き同様の愚行を重ねる訳である」

「この世紀の愚行によって生じる結果は容易に予想できる。
 第一に、極めて予算対効果に乏しい現金給付が、
 私的教育投資の多い高所得層に対して行われることで
 預貯金や金融投資が増えるだけで出生率は殆ど増えない。
 (所得制限対象層は10%以下、出生率に与える影響はゼロに近い)」

「第二に、防衛予算増の件と同じように無思考のB層有権者が
 更なる手当拡大を求める結果、その負担に驚いて批判に転じる」

「第三に、バラ撒き与党に対抗して野党もバラ撒き路線を強化し、
 予算対効果の抜群に高い育児関連の現物給付が顧みられなくなる」

「折しも2000年以降に生まれた日本女性の4割が非婚で子なしとの見通しが報じられている。
 学習能力ゼロの自公政権と、目の前の餌に釣られるB層有権者が、
 この日本を、韓国同様の少子化衰退の負のスパイラルへ陥れようとしているのだ!」

「またしても悲しむべき報道があった。
 日本の少子化を絶望的な状況に陥らせた自民党から、
 奨学金(貸与)減免による少子化対策が唱えられたのだ」

「教育費支援は、効果の低い現金給付よりも更に出生率改善効果が悪い。
 しかも奨学金を借りて高等教育を受けている層は全体の4分の1以下だ。
 どうせ選挙目当てのバラ撒きだろうが、筋が悪いにも程がある」

「「自信の政策」などと喋ってしまう点が、自民党の果てしなく無能なところだ。
 奨学金を借りている層は所謂Fランクかそれに近い大学が多く、滞納も多い。
 非大卒に恩恵が殆どない点でも下の下策であり、話にもならない」

「東京都では男性育休の取得率が過去最高になったが、
 周知の通り出生率は悪化、出生数は戦後最悪の低水準となった。
 これは動かしようのない事実であり、日本の愚昧な少子化対策への警鐘だ」

「前々から指摘したように男性育休が少子化対策では全くない事実が実証され、
 悲しいことだが当ウェブログの懸念通りの事態となっている」

「男性育休は労働者の待遇改善として望ましいものであるが、
 少子化対策では全くないどころか、寧ろ逆効果になりかねない。
 そう厳然たる数値によって証明されたということである」

「碌なエヴィデンスもなく、男性育休が少子化対策であるかのような
 デマを流した識者や悪質なイデオロギストは国民に対し謝罪すべきである」

「岸田政権が「異次元」と称する育児支援を唱えているが、
 はっきり言っておこう、これは確実に大失敗に終わる」

「施策として挙がっているのが児童手当の拡充という低レヴェル、
 マクロとしては効果ゼロに等しい所得制限制限撤廃で揉めている始末。
 (所得制限世帯は全体の10%以下、その層に非効率な児童手当では誤差の範囲だ)」

「折しも日本経済新聞は自治体の育児支援が20年で三倍にも急増したこと、
 しかし出生率は低迷のまま、「効果あり」は僅か5%でしかないことを報じている」

「そうした現実を無視した階層利己主義のB層は育児支援を騙って
 自らへの利益誘導を要求して喚き立て、日本社会を益々劣化させている」

「日本の少子化対策の議論はそもそも間違っている。
 財源の確保なら、増税や保険料の前に(人口減社会で国債増発など論外)
 富裕高齢層にバラ撒いている数兆円もの巨額の公費を充てるのが急務だ」

「世論調査では負担なしでの少子化対策を求める声が多いが、
 その前に、既に投入された予算が盛大に無駄になっている現実を
 直視しなければまともな対策など出来る訳がない」

「岸田首相と自民党の「異次元」の少子化対策は既に失敗確実、
 選挙目当てのバラ撒きを狙ったが財源不足で針小棒大に陥った」

「しかし更に致命的なことに、野党も識者も実効性ある正しい少子化対策を唱えず、
 愚昧なポピュリストに至っては自民党以上の愚民大衆迎合のバラ撒きを主張する始末」

「例えば明石市は、出生率で奈義町に大敗しているにも関わらず
 元市長があちこちのメディアで根本的に誤った主張を続けており
 現物給付が決定的に重要だという奈義の貴重な教訓すら理解できない有り様なのだ」

「我が国の少子化は、社会保障が極端に高齢層向けに偏っており
 それが現役世代を貧しくしているからこそ生じたのである。
 その苦い真相を認識しない限り、B層を動員するデマゴーグとしか成り得ないのだ」

「明石市とは「次元の違う」成功例が奈義町であり、
 現物給付を手厚くしてから出生率が改善したのが明らかである。
 明らかに成果に劣る前明石市長ではなく、奈義町に学ぶべきだ」

当ウェブログは「あと数年したら泥縄で外国人労働者を受け入れざるを得なくなるのは自明」
と何年も前に警告した。自民・公明はその通りの愚行を繰り返す、日本社会の癌細胞そのものだ。

▽ 韓国は、給付も無償化も育休推進も不妊治療補助も日本より先行したが出生率は悪化した

『韓国社会の現在-超少子化、貧困・孤立化、デジタル化』(春木育美,中央公論新社)


矢張り安倍・菅はまさにその存在自体が「国難」で、
歴代自民党政権と同じく「少子化の元凶」そのものであることが完全に実証された。

「岸田による自称「異次元の少子化対策」だが、
 確実に失敗に終わることが世論調査でも改めて確認される状況だ」

「そもそも現物給付より遥かに効果の低い、現金給付に偏重しているのだから
 殆どの国民が効果はないと判断しているのも至極当然のことである」

「ファイナンシャルプランナーは、私立小中への進学が増えており、
 現金給付は貯蓄に回すべきであると力説している。
 児童手当を増やしても出生数も出生率も改善しないのは当たり前ではないか」

「しかも情けないことに20〜30代は貰えるカネに目が眩んで賛意が多く、
 それでいて効果がないと考えているのだから最悪のバラ撒きだ。
 負担している以上に給付を受け取っている団塊の世代とよく似た
 モラルハザードの悪癖を拡大再生産しているのである」

「子育て世帯に現金給付を増やしても貯蓄と私学の学費に化けるだけ。
 低成長の日本経済なのに私立小中への進学率が高まるのは「投資」ではなく「消費」だ」

「子育て世帯は相対的に高所得なので、税や社会保険料ではなく
 巨額の資産を持つ(1000兆円以上)高齢層への公費を移転しなければならない」

「保守退嬰の安倍と自民がのさばっている限り、日本の少子化対策は絶望的である」
と当ウェブログが警告した通り、少子化でも「失われた7年」に陥ったのだ。。

 ↓ 参考

共働き高所得世帯に手厚く支援しても、私立進学で相殺される - だから日本の少子化は止まらない
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/3b485c7c5266a9fd0d9329ac760f810a

前明石市長のバラ撒き案は「論外」、奈義町に大敗しているのに無反省 - 少子化無策の自民党と同類
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/e0fbb4d2c0aa5c0cc01333857bc77631

育児支援予算が3倍増でも出生率は低迷、「効果あり」は僅か5% - 児童手当も所得制限撤廃も世紀の愚策
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/3c12f430cfdaa477a0b8524fe75498dc

無償化も両立支援も育休推進も全て失敗、出生数が史上最悪の急減 - 安倍と厚労省に少子化対策など無理
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/6c1b4ef7a23057c84752a0b391fdade7

出生率・出生数・「理想の子ども数」全て減少、安倍・自民の悪影響 -「日本は子供を産みにくい」7割超に
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/c6651872d5e636b102375da3e85337b0

▽ 高齢者三経費を「適正化」し現物給付に回せば経済成長率も出生率も向上する(無償化ではない)

『子育て支援が日本を救う(政策効果の統計分析)』(柴田悠,勁草書房)


コモンエイジ:「消滅可能性都市」1000超に拡大も 政府に増田元総務相が苦言(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20231230/k00/00m/010/117000c.html
”元総務相の増田寛也・日本郵政社長は、人口減少問題に警鐘を鳴らした「増田リポート」の発表から10年となるのを受け、毎日新聞のインタビューに応じた。この間の政府の地方創生の取り組みは「十分な効果を上げなかった」と指摘。将来的に「消滅」の恐れがある自治体数は、10年前の試算(896自治体)より増え、1000超に拡大している可能性があるとの厳しい見方を示した。
 増田氏が座長を務めた政策提言機関「日本創成会議」の分科会は2014年、若年女性(20~39歳)の人口が10年から40年までの30年間で半分以下に減る自治体を「消滅可能性都市」として、896の市区町村名を公表。
〔中略〕
 国立社会保障・人口問題研究所(社人研)が12月22日に公表した地域別将来推計人口では、50年の総人口は東京都を除くすべての道府県で20年を下回り、市区町村の約2割は20年比で人口が5割以上減るとの結果だった。増田氏は「2割もの自治体で30年間で人口が半分未満になるというのは、大変恐ろしいことだ」と指摘。
〔中略〕
 外国人政策についても「真正面から移民政策について議論すべきだ」と語った。【横田愛】”

増田の認識は正しいが、元凶は高齢者三経費へのバラ撒きである。
若年層がどんどん貧しくなっているのだから、氏も含め
豊かな高齢層が公費給付を全て返上して次世代育成に拠出すべきである。


「半数は年収1000万円超」東京23区で激増した子育て世帯の懐事情 「豊かになった」と歓迎できない理由(東京新聞)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/295820
東京23区に住む30歳代子育て世帯の世帯年収が2017年から22年にかけて2割以上も上昇し、半数近くの48.6%が1000万円を超えていることが大和総研の是枝俊悟氏の分析で分かった。世帯年収を順番に並べた真ん中の値を意味する中央値は986万円。待機児童問題の改善などにより、夫婦ともに正社員の共働きが増えたことが背景だとみられる。(原田晋也)
◆多くは夫婦が正社員の共働き、中央値は986万円
 総務省が5年に1度行う就業構造基本調査から、夫婦と子どもからなる世帯の年収を分析した。祖父母との同居や、ひとり親家庭は含んでいない。
 17年からの5年間で全世代で世帯年収が増加し、30代が最も上昇率が高かった。地域別では23区が突出。全国の30代子育て世帯の世帯年収の中央値は686万円で、5年間で13.2%(79万円)の増加だったのに対し、23区は23.4%(187万円)も増えていた。
 片働きで世帯年収1000万円超の世帯は全体の8.3%にすぎず、夫婦2人で稼いでいる形だ。
23区は元々、給与が高い大企業が多いことなどを背景に全国よりも共働き世帯の比率が低かったが、今回調査では30代に限った比率は74.8%と、全国の72.4%を逆転した。
 東京都などによると、23区の待機児童数は17年に5665人おり、全国の2割以上を占めていた。しかし、22年には32人と激減し、保育サービスの利用児童数も19.6%増加している。
 是枝氏は「女性が子どもを持っても正規雇用で働き続けられるようになり、30代の世帯年収が前の世代に比べて大きく上昇した。23区については、都心部で特に深刻だった待機児童の問題が緩和されたことが大きい」と話した。
〔中略〕
 経済事情の変化で、所得が高い層だけ都心に集中した可能性もある。LIFULL HOME'S(ライフルホームズ)総合研究所の中山登志朗(としあき)副所長は「不動産の高騰や生活コスト全般の上昇で、子育て世帯が郊外に転出するケースが増えてきている」と話す。
 コロナ禍を経ても、23区に就職や進学で若者が大量に流入してくる構造は変わらなかった。しかし、子育て世代の35~59歳では23区から転出していく人数が増え、転入してくる人数を上回るようになった。親と共に引っ越していくため、中学生くらいまでの子どもも流出する傾向にある。
 中山氏は「23区に残っているのは代々住んでいる人、所得が高い人、勤務先の福利厚生をうまく活用しながらとどまる人などが考えられる。首都圏で突出して実施率が高いテレワークの影響もある」と話す。
◆妻は夫の転勤に付いていけない
 正社員の共働きの増加は、転勤制度を見直す企業が相次いでいることにも影響していそうだ。
〔中略〕
 仮に世帯年収1000万円の共働き世帯で、夫婦のどちらかが転勤となりもう一方が退職して付いていくとなれば、世帯年収の激減は避けられない。武石教授は「転勤が多い会社は社員の採用が難しくなってきている。今、企業が考えるべき大きな課題だ」と指摘する。 ”

この通り、自民党政権や内閣府が少子化対策と騙って進めてきた両立支援は
東京の正社員夫婦を潤すばかりで日本全体の出生数は悪化している

この記事に登場している視野狭窄のエコノミストも、東京圏の正社員夫婦ばかり豊かになって
低賃金の保育士が酷使され日本の少子化が寧ろし悪化している現実を直視し自らを反省すべきだ!


20代男性の46%「交際経験なし」 結婚願望は低下傾向 「金銭的余裕なく」(産経新聞)
https://www.sankei.com/article/20231212-7I2OYXX4DBBI5MBMYB4SCVRFQA/
”20代の未婚男性のうち、今まで一度も異性と付き合ったことがない人は46.0%で過去最高となったことが12日、リクルートブライダル総研の調査で分かった。一昨年の前回調査(34.2%)から約12ポイントの大幅な上昇となった。40代では22.9%で前回調査(27.1%)に比べ減少したものの、30代も41.2%(前回調査35.4%)で4割を超え、若い世代ほど恋愛経験がない実態が浮き彫りとなった。
〔中略〕
 また、結婚意向についての質問では、「いずれは結婚したい」と回答したのは男性全体の平均で43.5%で前回調査(47.1%)から減少し、結婚意欲の低下傾向も目立った。結婚したくない理由(複数回答)については、「金銭的に余裕がなくなるから」が42.5%で最多となった

女性も同様の傾向
 一方、女性も男性ほど割合は高くないものの、男性と同様の傾向がみられた。
 20代の未婚女性のうち、今まで一度も異性と付き合ったことがない人は29.8%で前回調査(24.3%)から増加。
〔中略〕
「いずれは結婚はしたい」と回答した女性の平均も49.3%で前回調査(59.7%)から大幅に減少した。結婚したくない理由については、「行動や生き方が制限されるから」(40.5%)が最多となった。同総研は男性は女性よりも「金銭的理由」や「扶養の責任への負担」の理由が強く、女性は男性に比べ「行動や時間の制限」「必要性を感じない」ことが理由として高いと分析した。
 調査は今年9月5日~6日にインターネットで調査。全国の20~49歳の未婚男女1200人の回答から集計した。”

インターネット調査なのを割引必要はあるが、
一般的な庶民男女の実態はこちらである。
保守的なジェンダー意識は以前と殆ど変わっていないし、
他人の子育て支援が次世代育成になるという意識など全くないのだ。


止まらない「少子化」、対策をいくら講じても…背景に潜む〈重すぎる社会保障〉の問題【経済学者が解説】(gentosha)
https://gentosha-go.com/articles/-/56078/
”いくら対策を講じても、全く改善の兆しがない日本の少子化。その理由として、歴代政権が行ってきた高齢者への手厚い社会保障制度がある。実情を見ていく。
※本連載は島澤諭氏の著書『教養としての財政問題』(ウェッジ)より一部を抜粋・再編集したものです。
〔中略〕
 出生数の変動の要因は、子を持つ適齢期(と考えられている)15歳から44歳までの女性人口と総出生率に分けられる。
 1980年と2020年を比較すると、15歳から44歳までの女性人口は24%減少、総出生率は30%減少している。
 2022年の出生数は80万人を下回ったのは確実だが、足元の15歳から44歳までの女性人口を前提に、例えば100万人程度(2015年では出生数は100.5万人で2016年には97.7万人と100万人を下回った)の出生数を実現しようと思えば、総出生率を41.8‰から49.7‰(1987年が50.4‰、1988年が49.1‰)へ引き上げなければならない。
 もしくは、現在の総出生率を前提として出生数を増やすには、女性人口を453万人増やさなければならない。
〔中略〕
 筆者は、過去の出生率の推移を、婚姻数、税引き後所得、女性所得、家族向け社会保障給付、高齢者向け社会保障給付、社会保険料、消費税負担、政府債務残高を用いて推計した。その関係性を示した推計式が以下である。
〔中略〕
 この推計式を用いて2022年の出生数を試算したところ、78.2万人、さらに、2020年以降の3年間で新型コロナウイルス禍で失われた出生数は11.4万人となった。
 この推計結果を用いて、以下の5つの政策の効果を比較・検討する。

(ケース1)家族向け社会保障給付10兆円増加。これは2020年度現在の家族向け社会保障給付は10.8兆円なので子育て予算倍増に相当する。
(ケース2)ケース1を実現するための財源調達手段として、同額の国債を発行する。
(ケース3)ケース1を実現するための財源調達手段として、同額の消費税を引き上げる。
(ケース4)ケース1を実現するための財源調達手段として、同額の高齢者向け社会保障給付を引き下げる。
(ケース5)ケース1を実現するための財源調達手段として、同額の社会保険料負担を引き上げる。

 以上のケースの結果は図表の通りとなった。
 シミュレーション結果からは、高齢者向け社会保障削減の効果が最も大きく、ついで全世代で広く負担を分散できる消費増税による財源調達、赤字国債による財源調達は結局将来の負担増なので少子化政策拡充の効果が消費増税よりも多く相殺されてしまうことが分かる。
〔中略〕
「異次元の少子化対策」の財源として、権丈善一慶應義塾大学教授が提唱する「子育て支援連帯基金」構想が有力となっている。「基金」構想では、年金・医療・介護保険などの公的保険財源から一定額ずつ拠出して、少子化対策の財源とする。
 こうした「基金」構想と似た案として、2017年に自民党「2020年以降の経済財政構想小委員会」が提案した「こども保険」がある。社会保険料に0.1~0.5%程度上乗せする「こども保険」を導入することで、所得制限なしで現行の児童手当に一律月額5000円~2万5000円を上乗せして幼児教育・保育の負担軽減や実質無償化を図ろうとするものだった。
〔中略〕
 2020年度現在、社会保障の規模は給付面では132.2兆円、負担面では184.8兆円となっている。「異次元の少子化対策」とそれを支える「基金」構想では、給付も負担もさらに上乗せされることになる。
〔中略〕
 日本を衰退させないためにも、新たな負担ではなく社会保障給付の付け替えや効率化で財源を捻出し、子育て政策を充実すべきだ。
 くれぐれも、「異次元の少子化対策」をこれまでの社会保障政策・制度改革の失敗を覆い隠すための方便とさせてはならない。
〔中略〕
 社会保障制度のスリム化が何よりも重要であるにもかかわらず、歴代政権が政治的に多数派の高齢世代に遠慮して、高齢者向けをはじめとする社会保障制度のスリム化を怠ってきたからに他ならない。
 また、少子化対策のための新たな財源を増税で手当することは、実質的に子どもを持たない者や子育てが終了した世帯に対して罰金を課すのと同じであることにも留意が必要だ。日本では子を持つ世帯は相対的に裕福であるので、子育て対策は低所得層から中高所得層への逆社会保障としても機能してしまっている。
〔中略〕
 繰り返しになるが、日本の少子化に即応しようと思えば、移民の導入は不可避である。しかし、現行の外国人移民に頼らない少子化対策路線を取るのであれば、日本人女性に子を産んでもらうほか解決方法がない。
 視点を変えると、政府が政策によって、出生を強制する、あるいは社会的に出生を奨励する風潮を作ることは、女性の人権を侵害する可能性を孕んでいることに留意が必要だ。
〔中略〕
 大多数の国民は国の命運を外国人に頼るのは心許ないと考えているに違いない。だから、出生対策に頼ろうとするのも理解できる。
 しかし、だからこそ、失敗続きの「日本人を増やす」という「逃げ」の少子化対策に走るのではなく、子を持つ持たない、結婚するしないという意思決定にゆがみを与えない、そうした意思決定に中立的な雇用環境や税制、社会保障制度を構築する方が、国民の幸福も増すだろうし、国家の持続可能性も増すはずだ。〔以下略〕”

島澤氏の議論は最後の方で奇妙な趣旨になってしまっているし、
(仏や北欧の高出生率国は子を持つ意思決定に強く働きかけているのだが!)
現物給付の効果の高さに触れていないのが欠点だが、漸くこのような議論が出てきたのは歓迎する。
Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2024年1月10日チャート(7974... | TOP | 『週刊東洋経済』1月13日合併... »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | いとすぎから見るこの社会-少子化問題