みんなの心にも投資 … ソーシャルインベスター(社会投資家)への道

個人投資家の”いとすぎ ”が為替・株式投資を通じた社会貢献に挑戦します。すべてのステークホルダーに良い成果を!

3月のOECD景気先行指数は中国経済の減速、日独の景況回復を示唆 - ユーロキャリーも秒読み段階

2010-05-16 | 注目投資対象・株価の推移
             ↑ EUR/JPY(infoseek)緩慢な下落へ

ECBが大方の予想に反して政府債買い入れという
リーサルウェポンを陣頭に据えたので
一時的に急落を抑止できました。

しかしチャートを見る限りでは
ユーロの下落に対する諦観が色濃く漂っています。

苦境に陥ったギリシャやスペイン、ポルトガルの人々には気の毒ですが、
割安で金融商品を買える好機でもあります。

しかしOECD景気先行指数は中国経済の減速、
世界経済回復の足踏みを示唆しています。
急回復を続けてきた日独もどこまで勢いを維持できるか。。


直近1年の豪ドルの推移
http://money.www.infoseek.co.jp/market/forex/aud.html

 → 週央には株高を受けて84円前半に達しましたが、
   砂の山が崩れるように下落に転じ、
   現在は81円台に戻されてしまいました。


ユーロがどこかで踏みとどまり、
急落への恐怖が薄らいでゆけば
本格的なユーロキャリーが始まるのでしょう。


ユーロキャリー取引で資源通貨狙い、株価の落ち着きなどカギ(reuters)
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201005130104.html

”外為市場ではキャリー取引の調達通貨としてユーロに注目する参加者が出てきた。
 じり安基調で低金利が長期化する見通しが強まっているユーロを売り建てる一方、
 着実に「出口」に向かっている豪やカナダなどの資源・新興国通貨を買い持ちにし
 て、値幅や金利差収入を狙う戦略だ。
 ユーロキャリー取引が活発化するかは、予想変動率(インプライド・ボラティリテ
 ィ)や世界的な株価の落ち着きがカギとなる。
 ユーロキャリーに関心を示す参加者が出てきたのは、欧州当局が打ち出した総額1
 兆ドルの対策を受けて「目先的にユーロの崩壊はなくなった」
(ある大手銀のチー
 フトレーダー)ものの、反発力に乏しい状況が続いているためだ。下落基調の続い
 てきたユーロは、ソブリンリスクが落ち着く方向のニュースを受けて株高や金利低
 下が進むたびに安値から切り返す動きを見せてきたが、先安見通しを払拭できず、
 戻り局面では売り仕掛けを狙う向きが大勢。「ユーロは次第に『買われない通貨』
 になってきた」(同)。
 急ピッチな値下がりも大幅反発もなければ、金利差狙いのキャリー取引に必要とさ
 れる条件のひとつである、低ボラティリティ環境が実現する
。ユーロのボラティリ
 ティは対ドルの1カ月物で現在13%程度。まだ大きな変動の可能性を織り込んで
 はいるものの、その水準は昨夏から今年4月にかけて続いたボラティリティの取引
 レンジ上限まで低下、ギリシャ問題が大きくクローズアップされる以前の「通常運
 行」下の変動の域に戻りつつある。
 一方で、ユーロ圏のソブリンリスクをめぐる極度な緊張状態が落ち着き始めても、
 多くの関係者は欧州中央銀行(ECB)が当面、低金利政策を続けざるを得なくな
 ったと読む
。過剰ともいえるほどの流動性が供給される通貨の低金利政策が長期化
 する見通しとなれば、ユーロを取り巻く環境は07年にかけて円を大幅に押し下げ
 たキャリートレード全盛期とも次第に重なってくる。
 〔中略〕
 急速な円高で円キャリートレードのポジションが解消された後、リーマンショック
 で多くの国が低金利政策を続けていることもあって、キャリー取引は米ドルや英ポ
 ンドなど一部の通貨を調達対象にしてわずかに試みられた程度だった。「(調達側
 で)ある程度の条件が揃っても、肝心の(金利差収入を得る)運用先がない。ボラ
 ティリティが高かったこともあり、最近ドルキャリーやポンドキャリーと呼ばれた
 売買の実情は、多くが売りと買いの組み合わせでしかなかった」(外銀アナリスト)
 という。
 しかし今回は、リーマンショックで急激に落ち込んだ世界景気が、新興国や資源国
 を手掛かりに回復へ向かい始めた過程
。ギリシャ危機が欧州新興国危機に広がる可
 能性もまだあるが、市場が描いている景気回復シナリオが現時点で完全に崩れ去っ
 たわけではない。ソブリンリスクの広がりに一定程度の歯止めがかかるとの前提付
 きではあるが、利上げにらみとなってきた豪やNZ、カナダ、スイスなどの主要国、
 アジアではマレーシアやインドなどが、運用先として候補に上がっている。”

 → 完璧な解説です。
   私から付け加えることは何もありません。
   ただアジア新興国通貨はどうかと思いますが。。

   スペースの都合で一部省略していますので、
   是非元記事をお読み下さい。


3月のOECD景気先行指数は103.9に上昇、伸びが鈍化=OECD(reuters)
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201005100135.html

”経済協力開発機構(OECD)10日発表した3月のOECD加盟29カ国の景気先
 行指数は103.9となり、前月の103.3から上昇した。
 前年同月からは11.8ポイント上昇した。
 前月比の上昇幅は、ここ数カ月と比べて鈍化しており、ブラジルと中国では景気先行
 指数が低下した
。 
 主要7カ国(G7)の景気先行指数は前月比0.7ポイント上昇の104.1。2月は
 0.8ポイントの上昇だった。
 OECDはリポートで「3月のOECD景気先行指数は、経済活動ペースの鈍化を示
 唆した」と指摘

 「大半の国では鈍化の兆しは一時的だが、フランスとイタリアでは鈍化の兆しが強ま
 っている。中国とブラジルでは景気拡大に歯止めがかかる可能性が示唆されている
 としている。 
 ブラジルと中国の景気先行指数はともに0.3ポイント低下し、それぞれ99.0、
 102.2となった。
 伸びが大きかったのはドイツ(104.7から105.6に上昇)と日本(102.5
 から103.4に上昇)。
 米国は0.8ポイント上昇の103.3。”

 → 意外にもドイツが最も好調、日米も悪くない。
   問題は中国経済です。

   東証で建機が妙に弱いと気になっていたのですが、
   案の定そういうことだったのですね。


東京外為市場・15時=ドル92円後半、ユーロ/ドルは緩やかに買い戻し(asahi.com)
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201005140090.html

”午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点に比べ小幅高の92円後半
 で推移している。朝方に92円半ばの安値をつけたあとは底堅い推移になった。ユー
 ロ/ドルも午前中までは1年2カ月ぶり安値(1.2510ドル)の手前で下値もみ
 あいが続いた。下値では1.2500ドル近辺のオプションを意識して底堅く、売り
 一巡後は米国株先物など株価をにらんで緩やかに買い戻された。
 ユーロ/ドルは、米国株の下げを受けた早朝に1.2516ドルまで下落。EUの緊
 急支援策前の5月6日につけた1年2カ月ぶり安値(1.2510ドル)を意識した。
 その後も日経平均や上海総合指数の下げをにらんで朝方は下値もみあいが続いた。ギ
 リシャを中心とするソブリン・リスクは一巡しているものの、参加者の関心は緊縮財
 政による景気低迷や低金利政策の長期化、欧州銀行の不良債権などのリスクに集まっ
 ており「ユーロの下げトレンドは変わらない」(住友信託銀行マーケット・ストラテ
 ジスト瀬良礼子氏)との声が聞かれた

 ただ「1.25ドル付近のオプションをにらんで防戦買いが入る」(国内銀行)こと
 から下値では下げ渋った。短期的な底堅さが意識されると緩やかに買い戻しが入り、
 午後に入って米国株先物が堅調な動きをみせると1.25ドル後半まで上昇する場面
 もみられた。
 一方、欧州中銀(ECB)のトリシェ総裁が「量的緩和には踏み込まない」、「供給
 した流動性はターム・デポで吸収する」と発言したが「ユーロ買いの材料にはならな
 かった」(国内銀行)という。 
 ドル/円は92円後半でレンジ取引。午後に米国株が堅調となった局面では、クロス
 円経由で買いが強まり、93円の上値をトライする場面もあったが失敗。92─94
 円前後でのレンジ感が強まってきており、動意は乏しい

 〔中略〕
 13日の3カ月物ドルLIBORは0.43588%と3営業日連続で上昇し、20
 09年8月中旬以来の高さを更新した。「欧州のソブリンリスクが、ギリシャなどへ
 のエクスポージャーを持つ民間金融機関に転嫁されてきており、ギリシャ国債のヘア
 カットリスクなどに神経質になっている」(みずほコーポレート銀行マーケット・エ
 コノミスト、唐鎌大輔氏)ことが、手元資金を厚めに積もうという金融機関の動きと
 して表れているという。
 欧州中央銀行(ECB)の資金供給オペ強化で流動性リスクは後退、金融システムへ
 の不安には至っていないが、銀行間市場の緊張感がリスクセンチメントを圧迫しユー
 ロを買いにくい地合いが続いているとの声が多い。
 第1・四半期の欧州銀行決算はおおむね堅調。ドイツ銀行は税引き前利益が27億9
 000万ユーロと前年同期比で53.9%増加、BNPパリバは純利益が前年同期比
 47%増の23億ユーロと、いずれもロイター予想を上回った。一方、BNPパリバ
 はギリシャのソブリン債務に50億ユーロ、ソシエテ・ジェネラルは30億ユーロの
 エクスポージャーがあることを明らかにしている。「欧州の銀行決算には、いずれソ
 ブリン・リスクが反映されてくるのではないか。ユーロは買いにくい」
(みずほコー
 ポレート銀行、唐鎌氏)という。〔以下略〕”

 → 為替はこちらの週末の分析がいち押し。
   ユーロが小反発をこなしつつゆっくり沈み、
   ゴールドと資源国通貨が浮上、ドルも押し上げ、
   といったところが市場のコンセンサスなのでしょう。

    ◇     ◇     ◇     ◇

注目銘柄。丸紅が強いのは何故?

丸紅 8002(infoseek)
http://money.www.infoseek.co.jp/search/quote.html?ric=8002.T



 丸紅(東証一部 8002) 404 → 437 / 453 → 587 / 450 → 587
            542

 三菱商事(東証一部 8058) 1,700 → 1,890 / 1,914 → 2,442
              2,287 → 2,442 / 2,129

 住友金属鉱山(東証一部 5713) 1,492

 マツダ(東証一部 7261)  232
               201

 昭和シェル石油(東証一部 5002) 987 → 1059 / 966
                  716 → 723

 SUMCO(東証一部 3436) 1,743 → 2,014

 コマツ(東証一部 6301) 1,842 → 1910

ゴールドが高値更新でも住友金属鉱山は伸びません。


NY金、最高値更新=原油は3カ月ぶり安値(時事通信)
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/business/jiji-100515X984.html

”【ニューヨーク時事】週末14日午前のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金
 塊先物相場は、ユーロ圏諸国の財政懸念がくすぶる中、世界景気の先行き不透明感を
 嫌気して安全資産への逃避買いが入り、中心限月6月物は通常取引前の時間外取引で
 一時1オンス=1249.70ドルをつけ、取引途中の史上最高値を更新した。
 一方、ドル買い・ユーロ売りの加速を受けて、ドル建てで取引されるニューヨーク商
 業取引所(NYMEX)の原油先物相場は大幅続落。米国産標準油種WTIの中心限
 月6月物は一時、電子取引で前日終値比2.49ドル安の1バレル=71.91ドルま
 で下落し、今年2月9日以来、約3カ月ぶりの安値をつけた。”

 → 急落する原油先物と好対照です。
   ゴールドも面白い局面ではあるのですが
   何しろ先物でもCFDでもあり得なく税率高過ぎる。

   資源国通貨のような金利差益や
   株式のような配当もないので買う気が失せます。
   金ETFはどうなのでしょうか。(未研究)





『会社四季報』2010年 04月号


    ◇      ◇     ◇     ◇

  【 いとすぎの為替ポジション 】

どちらに出るのか分かりません。
現在は底を固められるかどうか、という状況。

米ドルが短期的に戻しかけていますが
さて80円台を割り込むか80円台で下げ渋るか。

 2010/05/03 87.43 AUD/JPY Lev ×3.0
 2010/03/31 85.75 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2009/07/22 76.77 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)

    現在 > 81.89 豪ドル/円(損益144%)← 今年の損益率に修正。

 ◎ 2008年秋~09年末の損益率(手数料等除外)> 353%

  ▼ ポジション解消済み
 2010/04/21 86.74 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/04/23 86.88 AUD/JPY Lev ×3.0
 2010/04/13 86.28 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/04/01 86.40 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2009/10/29 83.08 AUD/JPY Lev ×1.5
 2009/10/29 82.75 AUD/JPY Lev ×1.5
 2010/03/04 80.12 AUD/JPY Lev ×1.5
 2010/02/16 81.15 AUD/JPY Lev ×1.5
 2009/11/04 81.01 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/01/29 80.01 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2009/12/11 81.38 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/01/06 84.86 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2009/12/03 81.69 AUD/JPY Lev ×1.5
 2009/12/28 80.92 AUD/JPY Lev ×1.5
 2009/10/29 81.10 AUD/JPY Lev ×1.5
 2009/10/07 79.54 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2009/10/07 79.58 AUD/JPY Lev ×2
 2009/09/10 79.92 AUD/JPY Lev ×2
 2009/10/12 81.36 AUD/JPY Lev ×2
 2009/09/25 78.88 AUD/JPY Lev ×2
 2009/09/19 79.40 AUD/JPY Lev ×2 (ショート)
 2009/09/10 79.38 AUD/JPY Lev ×2
 2009/09/11 78.08 AUD/JPY Lev ×2.5 (ショート)
 2009/09/02 77.40 AUD/JPY Lev ×2.5
 2009/08/20 77.82 AUD/JPY Lev ×2.5
 2009/08/21 77.04 AUD/JPY Lev ×2.5
 2009/08/11 80.43 AUD/JPY Lev ×2.5 (ショート)
 2009/07/28 78.38 AUD/JPY Lev ×2.5 (ショート)
 2009/07/29 77.40 AUD/JPY Lev ×2.5 (ショート)

 …以下省略…


「資源国通貨は底打ちしました。
 豪中銀は政策金利を引き上げ始めており、
 豪ドルは緩やかな上昇トレンドに入っています」

中長期的な見通しは変わりません。

「88円から77円のレンジ圏を想定」

月曜昼にECBの英断でクロス円が大きく反発、
そのため短期的な見通しを変更します。

「豪ドルはユーロの急変に左右される可能性大、
 ゆっくり底を探る展開で80円割り込みもあり得る」

危機的な急変の可能性は一気に低下しましたが、
依然としてポジションを大きく傾けてはいけない状況。

※ くれぐれも投資家各位で御判断下さい。
※ このウェブログを参考とし、めでたく投資収益を得られた方は、
  収益への課税分を社会に貢献する組織・団体に寄付して下さい。
  (当ウェブログの こちらのカテゴリーも御覧下さい。)
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