GW中に起きた悲劇的な関越自動車道でのバス事故は、
激安価格の代償とリスクが極めて大きいことを明らかにしたが
実は他にも重要な論点を秘めていたことが分かってきた。
福島原発事故がなければ起きなかった可能性が高いという
驚くべき事実が浮き彫りになったのである。
周知のように、原発事故後の暫くの間は訪日観光客、
特に中国人とドイツ人の訪日数は激減していた。
ここで死活問題となったのが中国人インバウンドを得意としてきた業者で、
あっと言う間に売上がなくなって倒産の危機に陥ってしまった。
↓ 参考
訪日外国人が昨年比4分の1に急減、震災と原発事故のダブルパンチ - 関西空港からの入国も半減
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/e5f339be8c53d938ce98cb1875d3c6b4
その中にあの事故を起こした運転手もいたのである。
生き延びるために無理に仕事を引き受けていった果てがあの大事故だった。
つまり原発事故がなければ彼が深夜バスを運転することもなく、
大事故が起こることもなかった。そういう結論になる。
…亡くなられた方と御遺族の方々にはかける言葉もない。
事故現場を通る際には必ず花を手向けて手を合わせたいと思う。
「仕事があれば何でもやる」衝突の高速バス会社に震災と原発事故の影(フジサンケイ)
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/120502/cpb1205021443001-n1.htm
深く踏み込んだ取材をしているが、
訪日観光客が急減した理由は震災ではなく
原発事故による放射能汚染への不安であるのを明言すべきである。
(日本から中国への食品輸出の推移を見れば事実は明らかだ)
また、もう一つの問題は、中国出身でICの名前も分からない容疑者が
大勢の命を預かる大型バスのハンドルを握ることが出来たことである。
一生懸命に仕事を探して働いていたようだが、
人命が左右されるような局面ではその必死さが危険性を高める。
一部の経済人等が安易に単純労働者の受け入れ増を主張するが
この種の意想外のリスクを招きかねない事実を自覚すべきである。
人間はロボットではない。特に人命に関わる分野では
通常の日本人の勤労モラルが当然と思ってはならない。
ある種これは差別的な政策と言えるかもしれないが
日本社会は高度人材受け入れか中上層の訪日観光に
意図的に絞り込むのを政策の原則とすべきと考える。
▽ つまりシンガポールの路線である
それで不要な社会的衝突を防ぐことが出来るだけでなく、
互いに尊重し合う関係を築ける点でもメリットが大きい。
単純労働者の受け入れを増やすと間違いなく
日本の粗暴なアンダークラスとの間で非常識な事件をも起こすことになろう。
激安価格の代償とリスクが極めて大きいことを明らかにしたが
実は他にも重要な論点を秘めていたことが分かってきた。
福島原発事故がなければ起きなかった可能性が高いという
驚くべき事実が浮き彫りになったのである。
周知のように、原発事故後の暫くの間は訪日観光客、
特に中国人とドイツ人の訪日数は激減していた。
ここで死活問題となったのが中国人インバウンドを得意としてきた業者で、
あっと言う間に売上がなくなって倒産の危機に陥ってしまった。
↓ 参考
訪日外国人が昨年比4分の1に急減、震災と原発事故のダブルパンチ - 関西空港からの入国も半減
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/e5f339be8c53d938ce98cb1875d3c6b4
その中にあの事故を起こした運転手もいたのである。
生き延びるために無理に仕事を引き受けていった果てがあの大事故だった。
つまり原発事故がなければ彼が深夜バスを運転することもなく、
大事故が起こることもなかった。そういう結論になる。
…亡くなられた方と御遺族の方々にはかける言葉もない。
事故現場を通る際には必ず花を手向けて手を合わせたいと思う。
「仕事があれば何でもやる」衝突の高速バス会社に震災と原発事故の影(フジサンケイ)
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/120502/cpb1205021443001-n1.htm
”「震災をきっかけに仕事が百八十度変わった」-。関越自動車道のバス事故で、ツアーバスを運行していた「陸援隊」(千葉県印西市)は、昨年の東日本大震災で外国人観光客が激減し、半年前から夜行のツアーバス事業へ本格参入していたことが1日、分かった。群馬県警捜査本部は、自動車運転過失致死傷容疑で逮捕された運転手、河野化山(こうのかざん)容疑者(43)が事故原因に「居眠り」と「疲れ」を挙げていることから、運転業務が激変したことが体調管理の不備につながった可能性もあるとみて、勤務状況などの解明を急ぐ。
◆震災…死活問題
「外国人向けの仕事はほとんどなくなり、専門にしていた会社にとって死活問題になっていた」
陸援隊と同様に、来日外国人観光客向けの「インバウンド」と呼ばれる観光業務を主にしていた千葉県佐倉市のバス会社の社員は、そう話す。
成田空港に近い佐倉市や印西市のバス会社は、インバウンドの需要が多く専門会社もあった。しかし、震災で外国人客が激減。「外国人向けの仕事はうちの場合、100%なくなった」(印西市のバス会社の社員)という。
佐倉市の会社の社員は「多少安い値段でもバスを動かして収入を得ようと、各社が夜行の高速ツアーバスに参入した。同様の会社は空港の周りにごろごろいる」とも話す。
◆海外でも知名度
陸援隊の針生裕美秀(はりう・ゆみひで)社長(55)は、民間信用調査会社などによると、タイヤ販売会社などを経て昭和59年、バス運送業を創業。平成9年に陸援隊の前身となる「針生エキスプレス」を立ち上げた。インバウンドを中心に、東京都内の大手旅行会社や中国、シンガポール専門の会社数社とも取引。海外にも名前を知られていたという。
ところが、22年ごろから円高が急速に進行し、外国人客が減少。同年9月の尖閣諸島・中国漁船衝突事件で、中国人客も伸び悩むようになった。
売り上げが減少したところに昨年3月、震災と東京電力福島第1原発事故が発生。昨年の来日外国人客は約621万人と前年より27%減り、日本政府観光局によると統計を取り始めた昭和39年以降で最大の減少幅となった。
千葉県のバス業界の関係者は「陸援隊は震災前はたまに請け負う程度だったツアーバスを、半年ほど前から頻繁に出すようになった」と証言する。
〔中略〕
埼玉県の貸し切りバス会社の会長は「どの会社もできるだけ経費を抑えて利益を出そうとしていた。その中で突然、外国人が減り、仕事のえり好みをする余裕がなくなった。仕事があれば何でもやる」と、業界の置かれた状況を代弁した。”
深く踏み込んだ取材をしているが、
訪日観光客が急減した理由は震災ではなく
原発事故による放射能汚染への不安であるのを明言すべきである。
(日本から中国への食品輸出の推移を見れば事実は明らかだ)
また、もう一つの問題は、中国出身でICの名前も分からない容疑者が
大勢の命を預かる大型バスのハンドルを握ることが出来たことである。
一生懸命に仕事を探して働いていたようだが、
人命が左右されるような局面ではその必死さが危険性を高める。
一部の経済人等が安易に単純労働者の受け入れ増を主張するが
この種の意想外のリスクを招きかねない事実を自覚すべきである。
人間はロボットではない。特に人命に関わる分野では
通常の日本人の勤労モラルが当然と思ってはならない。
ある種これは差別的な政策と言えるかもしれないが
日本社会は高度人材受け入れか中上層の訪日観光に
意図的に絞り込むのを政策の原則とすべきと考える。
▽ つまりシンガポールの路線である
『目覚めよ日本―リー・クアンユー21の提言』(たちばな出版) | |
それで不要な社会的衝突を防ぐことが出来るだけでなく、
互いに尊重し合う関係を築ける点でもメリットが大きい。
単純労働者の受け入れを増やすと間違いなく
日本の粗暴なアンダークラスとの間で非常識な事件をも起こすことになろう。