みんなの心にも投資 … ソーシャルインベスター(社会投資家)への道

個人投資家の”いとすぎ ”が為替・株式投資を通じた社会貢献に挑戦します。すべてのステークホルダーに良い成果を!

GWの新刊 -『移民クライシス』『知ってはいけない薬のカラクリ』『宅地崩壊』etc

2019-05-04 | こんな本を読んでいます
GW前に一気に重要な新刊が出てきました。
数年後に重大な問題を日本社会に及ぼすような内容ばかり、
令和の浮かれ気分を振り払って目前の課題に取り組まないと。

『移民クライシス 偽装留学生、奴隷労働の最前線』(出井康博,KADOKAWA)


 → アセアンで「1億稼いだ」と豪語するピンハネ日本人、
   アジア途上国政府の汚職塗れ、人材派遣会社が運営する日本語学校。
   「本音は外国人を底辺労働に固定すること」と著者に断罪された日本政府と
   ヒエラルキーの頂点で利権を貪る天下り官僚・自民党OB・現大物こそが
   人権蹂躙と底知れない腐敗の元凶となっている。


『知ってはいけない薬のカラクリ』(谷本哲也,小学館)


 → 医薬界の暗部に初めてメスを入れた重要な一冊、
   「食事接待によって薬の処方が増える」「不都合な研究は公表されない」
   「日本人が薬にかける費用は世界第2位もの高額」等々の重要な指摘がある。
   著者は利権側から目の敵にされるだろうが、この勇敢さは賞賛に値する。


『宅地崩壊: なぜ都市で土砂災害が起こるのか』(釜井俊孝,NHK出版)


 → 内容もさることながらコラムが秀逸で、
   タワマンはかつての郊外ニュータウンが上に伸びただけ、
   エレベーター等の居住インフラが脆弱
だとはっきり警告している


『「平成の天皇」論』(伊藤智永,講談社)


 → 安倍の地元は226事件の首謀者である磯部浅一の出生地、
   (昭和天皇への怨嗟の言葉を残した人物なのに石碑がある)
   長州出身者は何故か尊皇と天皇憎悪の両極端に振れる傾向がある。
   いまだに自らの天皇批判を正当化する元靖国宮司も何故か傾向が近いような。


『科学立国の危機: 失速する日本の研究力』(豊田長康,東洋経済新報社)


 → 研究力の水準はGDPによって決まるというのが著者の仮説、
   この点でも日本経済を低迷させた安倍の罪は重大である。


『平成の通信簿 106のデータでみる30年』(吉野太喜,文藝春秋)


 → 平成は日本の経済的地位が暴落し、低所得層の貧困化が進んだ。
   数値により明々白々な事実が分かる。
   (が、政治家やアッパークラスは無関心で他人事なのが気になる)


『1本5000円のレンコンがバカ売れする理由』(野口憲一,新潮社)


 → 農業のみならず経営学のケーススタディとしても興味深い。
   矢張り政府の地方創生など無駄の塊で、個人の創意工夫こそが
   小さなイノベーションを生んでゆくことがよく分かる


『あらすじ論語と算盤』(渋澤健,宝島社)


 → 渋澤氏のタイミングが凄過ぎて驚き、
   楽々就職の新卒世代も読んでおかないと。
   (本当の意味で理解するには何年もかかるだろうが)


『辛口評論家、星野リゾートに泊まってみた』(瀧澤信秋,光文社)


 → 瀧澤氏が遂に星野リゾートに正面から斬り込んだ!
   「高すぎるのでは」という率直な意見に爆笑。
   写真も美しくて素晴らしいの一言。

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