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流出雑記 

2013/11/14

2013年11月15日 | Weblog
今日の稽古は演出家不在 参考に見るよう置いていかれたタルコフスキーのサクリファイス上映 一度見ているが見直して記憶にないシーンがたくさんあることに気付く 女中マリアの重要性 なぜか日本の木を植え 尺八を聞いている主人公 水やグラスといった透明なモチーフ 鑑賞後自主通し稽古 ようやく流れのなかでの生き方を理解する
終わってから九条の水月亭という豚ホルモンの店に行く 稽古期間中来れるのはもう今日しかないと肉欲満たしに数人連れだって 蒸し豚や天肉 ハラミ 決して大好きではない管系ホルモンもおいしいと感じる 安い はじめて豚足を食べた あまり強くないのにマッコリ飲み干す 平気だったのが不思議 同じ芝居のなかを生きる人々だがそれが可能であることが奇跡と思えるバラエティ豊かな面々 彼らから受ける刺激と今夜の豚が血肉となることに感謝しながら

2013/11/12

2013年11月13日 | Weblog
夜にセットしておいた炊込みごはんの炊き上がったにおいで目が覚める
今朝の室温 急に冬 炊込みごはんのにおいがしてなかったら 午前中に郵便物の再配を頼んでなかったら あと1時間は布団から出られなかった 猫たちも布団の上にいる
炊込みごはんは半額だったひじき 豆 生姜 最近稽古に持っていくおにぎりにするために炊込みごはんをいろいろ試している 切干し 油揚げ こんにゃく とか 黒豆 こんぶ しめじ とか
りんごが美味しくなってきた 酒粕とみかんを常備 もうコタツも出すしかない
手袋がないと自転車で帰ってきたあとお湯でぬくめるまで手が動かない あんなに暑かったのに冬になっている

夕方近所のスーパーに牛すじを買いに行った すじとこんにゃく 生姜を効かせて甘辛く こってりとろとろに煮たのを食べたくなった
最寄りのスーパー1軒目にはいつもあるところに牛すじがない 2軒目にはボイル済みのものしかなかった ボイル済みはいやなのだ 美味しそうに見えない 赤い肉を買って下茹でからしたい と諦めて一乗寺のスーパーまで行こうとしたときに外国人女性にスイマセンと声をかけられた
肉売場の横の調味料売場の酢を見ながら英語で ピクルスを作りたいけどシンプルな酢はどれか と聞いた 甘くないのがいい と言ったので間違ってすし酢を買ったことがあるのかなと思った
甘酢炒めとか火を通すなら穀物酢 そのまま使うなら酸味がまろやかな米酢がいい と前に穀物酢と米酢の違いを調べて知っていた ピクルスなら米酢と思ったが すし酢穀物酢米酢と並んだ棚の下の段にりんご酢があるのに気付いた ピクルスならこっちだ アップルビネガー ノースイート フルーティ マッチ ピクルス 米酢イズメイドフロムライス みたいな 無い英語力で酢の説明をし 彼女はりんごが好きだからとりんご酢に決め日本語でアリガトウゴザイマスと言った
牛すじはその後3軒のスーパーをはしごしてようやくあった
食後やっぱり甘酒飲んでコタツで寝た

2013/11/10

2013年11月10日 | Weblog
稽古休み 今日は敷き毛布とパジャマを 絶対に洗おうと思っていた
起きるとまず甘いものが食べたくなる 安かった紅玉で作ったカラメルりんごジャム それで小分けになるタルトタタン欲 このジャムはヨーグルトによく合う
ひとりだと肉を買わないようになる 主義でもなんでもなく ただなんとなく生ものが億劫で 動物性タンパクの不足は食欲で知らされる 昨日も稽古の夕飯休憩で作ってきたおにぎりでは何か足らず ローソンにからあげくんを買いに走った 今回の稽古場 男性でもお弁当率が高い 簡単なものでもタッパーに詰めて ちゃんと持ってきている 演出家も手製弁当持参の日がある 料理が気分転換になるという

お昼 玉ねぎとキムチと卵 冷凍してあった炊き込みご飯を炒飯にした どう頑張っても炒飯は夫よりうまく出来ない 出来ないのをわかっているからいつも作ってもらうので ますます出来なくなっている パラパラしてないご家庭の土曜お昼味炒飯

夕方みなみ会館に大学の後輩でもある三間監督の「ユートピアサウンズ」を見に行く
いま稽古中の舞台「石のような水」の音楽を担当する荒木さんが音楽を 主演の山中さんが出演していることもあり 初日の舞台挨拶もあったし映画自体も見たかった
これから見る方があったらいけないので内容には詳しく触れないが ストーリーから完全に逸脱しない逸脱したラストシーンに気持ちよさを感じたし 音響技師の物語であるから 映画のなかの音響にもかなり工夫がなされている 映画館でしか聞けない音の立体感がある のだから今週京都の方はみなみ会館

上映終了後 みなみ会館の吉田さんと監督 プロデューサーさん 俳優の山中さん森下さんの打上げに 石のような水の制作の土屋さんとお邪魔する 森下さんは肌がとてもきれいだった
映画のはなし 映画業界のこと 舞台のこと
この頃さまざまな立ち位置で 演じる世界に身を置いている人たちを見ながら思うこと多し 今夜も私の知らぬところを私の知らぬ足取りで歩いてきた人たちと出会って 自分の位置や また違う覚悟で水底を歩いているような でもその中でも水銀のような人があることなどを思い 思い巡らす夜更けとなった



2013/11/9

2013年11月09日 | Weblog
しばらく何も書かないうちに11月になり、今月末に本番を控えている公演の稽古場に通う日々。読み合わせから始まり、立ち稽古になり、おおよそのセットを組んだ稽古場で動きながら時間の流れが作られていくなかの一要因。

今日稽古場でコーヒーを入れに行くと、共演者のひとりが鼻歌を歌っていた。ローリングストーンズの黒く塗れだとすぐにわかってはっとした。
つい数日前にキューブリックの「フルメタルジャケット」を見たところで、この曲が流れるエンドロールがすごくよかったのだった。なぜ今このタイミングでこの歌を歌っているのか詰問したら好きだからと返答。鼻歌にそれ以外の動機はないだろうに、聞くに至った興奮の事情を伝えた。

フルメタルジャケット、ラストシーンのベトナムの戦火のなかでミッキーマウスのマーチを歌うところも耳に焼き付く。この曲をあんなに有毒に聞かせるもの他にあるだろうか。そういうふうにある曲を聞かせる映画で他に印象に残っているのは、今回の舞台の共演者でもある山中崇さんも出演している「NINIFUNI」で流れるももクロも思い当たる。
そういえば、キューブリックのエンドロール、「時計仕掛けのオレンジ」の雨に唄えばも「アイズワイドシャット」のワルツも印象に残る良さ。

ちなみに今月末の舞台は「石のような水」という、タルコフスキーの映画(主にストーカー、惑星ソラリス)を元にした脚本。映画つながりで宣伝をする魂胆だった訳じゃない。
http://www.k-pac.org/performance/20131128.html