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流出雑記 

ノルウェイとスペインの日

2010年12月22日 | Weblog
5時半に寝て起きたら12時半。
睡眠時間としてはちょうど良いが、昼過ぎに起きてごはん食べてしばらくしたらもう夕方になるのは残念だ。仕事に出る。

昨日、ノルウェイの森を観に行った。観る前からなんとなくあまりいい評判は聞かないので、どうだろうと思っていた。
小説の内容から考えると、映画は全体的に早足すぎる感じがあり、やるなら小説と同じく上・下にわけてやっても良いのではと思った。人が何かしらの行為に及ぶまでの時間、その過程がばっさり割愛されているところに荒さを感じてしまう。
ワタナベと直子の配役には頷けるものがあった。
緑、緑は難しいなと思って、家に帰ってからもう一度小説の中で緑が出てくるところを読み返してみたが、もう映画の女の子の顔が緑という名前にぺったり張り付いて離れないようになってしまっていた。
菊池凛子は存在感に伸縮性があるなと思って見ていた。伸縮の幅が広い。

映画を見終わったあとスペイン料理の店に行く。早めのクリスマスディナーという名目で、フィゲラス。
店内は女性客が目立つ。そんなに混んでないのに妙に騒がしいのはなぜかと見渡すと、音源は中年女性の忘年会らしき集まりのテーブルだった。
タパス盛り合わせ、シーフードサラダ、ムール貝のアヒージョ、イカスミパエリアのコースにどうしても食べたかったトリッパの煮込みを追加した。なんでかあのひらひらした臓物に取り憑かれている。メニューにトリッパとかハチノスと書いてあるのを見つけると頼まずにはいられない。

タパスの皿にはスパニッシュオムレツやテリーヌ、にんじんのサラダ、薄くスライスしたチョリソーなどが盛られている。食べながら映画と「森」についての話をする。
料理はどれも美味しいが、やはりアヒージョのオイルをパンにつけて食べるのがふたりして大好きだと思った。アヒージョは多めの油にニンニクと鷹の爪を入れて温め、そこにエビやマッシュルームを入れて煮る料理。家でも簡単に出来る。
今年のクリスマスは家で過すのでバゲットを買い込み、アヒージョのオイルでバゲットをしこたま食べることに決まる。

遠慮なく口をまっ黒くしながらイカスミパエリアをさらえる頃にはお腹がいっぱいだったが、フィゲラスには私の愛してやまないヴァチュールのタルトタタンがある。これほど何度も食べたくなるケーキはない。少し温めてからサーヴしてくれるのもうれしい。
ヴァチュールのくるみのタルトも絶品と聞くが、タルトタタンがあまりにおいしいのでいつも選択の余地がない。

さあおいしいものたちよ我が血肉になあれ。


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