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流出雑記 

2012/7/1

2012年07月01日 | Weblog

7月1日 一日。おついたち。

京都の商家では一日に赤飯を炊く風習があるらしい。今月もまた新しい月を迎えることができました、豆に働けるように、という意味を込めて。

先月のクレジットカードの請求が来て、その中に6月1日の回転寿司屋の支払いが含まれていた。その日外出していてたまたま、あらこんなところに寿司屋が、と気付いてしまった。

今晩何にしようか、寿司……寿司…食べたいねえ、いやでもな、あ!でも一日だし、月初めの景気づけ、ということにして寿司を食べよう、と寿司屋に行く口実におついたちを利用した。回転寿司だが、生け簀の鯵を活け造りにしてくれたり、その骨を食べられるように唐揚げにしてくれたりするので、うれしくなっていろいろ食べたら思ったより高くついた。

今日は朝から雨。

猫にご飯。小麦は朝ごはんのあとなぜか押入れに籠る。いつものかぼちゃジュースに小松菜入れてみる。パンがない。最近計量すればいいだけの食パンしか焼いてなかったので、久々に丸い田舎パンを焼くことにして、機械に捏ねもらい、発酵始める。その間掃除。明日は晴れ、明後日明々後日は雨、ということは今日干したら明日なんとか乾くかなと洗濯。パン、2次発酵させると生地が横にだれて膨らみでろんとしている。このまま焼いてもなと思ってもう一回丸め直して30分ほど置いてから焼いた。そんなこんなでパンにありつくのに4時間かかった。パンを少しだけちぎって小麦にあげたら食べた。豆腐も食べた。小梅も嗅ぎに来たが植物性蛋白には興味がない。多分小麦はなんでもいけるクチ。

夕方、ダンスの公演を見に行こうと思っていた。そのつもりで支度し、夕食の準備、蒸し鶏と玉ねぎのタレを作っておいて、そろそろ出ようかなという頃に豪雨。雨とゆから滝の如く水が落ちている。自転車で20分がどうにも辛い雨だった。しばらく悩んだ結果出るのを諦め、その時間は自主練にあてた。開演して数分後の時間に雨はぴたっと上がった。

夕飯蒸し鶏とアボカドを同じ厚さに切って並べ玉ねぎのタレをかけたの、冷や奴、鶏の出汁で油揚げと小松菜の煮浸し。

テレビ、金塊から金箔を作り、金箔を貼る行程をやっていた。1キロの金からサッカーのコート1面分の金箔が出来るそうで、まず塊の状態で数千万分の金をぼんぼん釜に入れて真っ赤に溶かす。冷ましながら圧をかけて徐々にのばし、何度も叩いて薄く薄くしていく。最後に出来上がった箔を正方形に切り取り、手で触ると剥がれるので息を吹きかけてのばす。ふわっと小さく波打ってぴたっと台紙に張り付く。美しい。ここまでの行程は金沢、金箔を貼るのは京都。糊のかわりに漆を塗ったお椀の内側に四角い金箔を張り合わせて、最後に綿で馴染ませると、継ぎ目なくお椀が見事な金色になった。この技術を習得するのに10年かかるらしい。そうだろうと思う職人技。実際使うには縁がないような代物でも、行程を見ているだけでなんだかとても満ち足りるすばらしさだった。

大飯原発は再稼働。昨夜、いつも借りている稽古場から電話があり、7月からの計画停電が実施された場合、会館自体が閉館になるのでそのときは稽古場を使えなくなりますとのお知らせ。

電気、ほんとうに足りないのか、それとも稼働させるためのこじつけなのか。専門家、民間の知識ある人の意見、実際のところどうなのか私個人で判断出来ない。足りるならもちろん即刻止めるべきだと思うけれど、どうしても足りない分があり、今すぐは原発に頼らざるをえないなら、その電力量を算出して、迅速に他の発電方法で補えるようシフトしていく体制を整える、もしそういうふうに説明され実行されるのなら、稼働させるということにもう少し同意を得られ、単に反感を煽る自体にはならなかったのではないか。致し方ない稼働なのか、今後も動かさないと別の理由で困るための稼働なのか。

デモの様子をユーストで見る。警察と再稼働反対を叫ぶ人々とのもみ合い。それをよそに制御棒は抜かれ核分裂ははじまる。何もしないではいられない感情、怒りをもつ人の行動は理解できるし、何時間も雨に打たれて声を上げ続けるエネルギーはすごいと思う。でも、この でも というのが、中継を見ながらひっかかり、それをうまく言えないことにじくじく苛立ちながら、つぼ押しで足の裏のつぼを突いていた。土踏まずのちょっと下あたり、痛いところが一カ所あってそこばっかりしつこく押していたらやりすぎて水膨れになった。