毎朝更新の携帯ブログ

全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
福地脩悦の毎日更新の携帯ブログです。

言葉での表現力は難しいもの…北斗市

2008年09月21日 23時59分49秒 | Weblog
自民党の総裁選挙が賑々しく行なわれていますが、ネットニュースに5人の総裁候補の記者会見での発言を語学的に解説した文章が載っておりました。

社会言語学者の東照二・立命館大学教授が分析したものです。
石原伸晃氏は、「胸を借りるつもりで」「先輩方」「私もやはり」と、年上に遠慮し過ぎて、せっかくの若さが生きてこない。国民に対して「させていただく」「お示しをする」「ご理解をいただく」という謙譲語を使うのは、政治家言葉で国民は距離を感じてしまう。ある程度の誠実さ、ひたむきさを感じさせてはいるが、言葉を超えたメッセージ効果が弱い。

小池百合子氏は、あまり間違えないので、聞いていて安心はできる。ある程度若々しいし、やる気も感じられる。しかし、そつがなさすぎて、人を引き込まない。人は二面性にひかれるのだが、彼女は心の弱みを見せず、乱れがなく、押しがない。知的な世界にいるテレビキャスターを演じているが、それ以上ではない。語りはプロのはずなのに、深みがなく、カリスマ性につながらない。

麻生太郎氏は、「オタク」の人たちにインフォーマルな形で話しかけると人気が出るが、本当の人気ではない。フォーマルになると、堅くなっておもしろみが全然出なくなる。
特に、記者会見では上から下へしゃべるような感じがしてしまう。スイッチが切り替えられず、自分を出せていない。「でしょうか」(当然でしょう。なぜわからないのか)と、ばかにしたような言葉遣いが、典型的。権力的で、女性には人気が出ないだろう。
何度も質問を聞き返したが、その結果はあまり変わっていない。情報中心の話になっているためだが、情緒的なものがなくなってしまっている。

石破茂氏は、「政治は感動だ。人の心を揺り動かすものがなければいけない」。これはまさに政治家の演説に必要なものだ。彼はその大切さを理解している。が、残念なのは彼のスタイルが「感動的」ではないこと。スマイルがなく、日常会話ができないタイプの政治家。本人が話しているときの顔を見ても、相手をじっと見つめるので、どこか狂信的に見える。自分の信念にこだわっているのは分かるが、とりつかれたようで、質問攻めにされるので、聞き手は自分たちの自由が侵害される気がする。

与謝野馨氏は、「ですね」「ですよ」とやわらかい日常的な話し方をし、主観的な個人の強い思い入れが感じられないところが、「客観的に自分を見ることができる」と言った福田首相と非常に似ている。事実を記述するだけで自分の感情を抜いてしまう。聞き手に対し意識して分かりやすく、訴えかけるように話さなければいけないことは分かっているのに、そうはなっていない。例えば「難しい言葉で言えば」と前置きした上で、「社会の持続性を確保」と官僚の作文的な言葉を使ってしまう。難しい言葉だと思ったら言わなければいい。もっと具体的、個人的な例を出すとか、次元を落として話さないと親しみが出てこない。

東照二教授は、かなり客観的に5人の候補者の文言を分析していると思われます。しかし、言葉での表現力って難しいものです。写真は国会議事堂の近くに在る庭園です。
家スペシャルfasオフシャルサイト毎日更新
ブログ総集編
函館市・北斗市周辺の方々は