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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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温暖地ほど通年光熱費が高くつきます…函館~北斗市

2008年07月10日 18時35分53秒 | Weblog
洞爺湖サミットが昨日終了し、その成果には賛否があるところです。
事前には、環境サミット言われ環境問題が主題となりそうな雰囲気でした。しかし、主要国の首脳達が参集しますと各国が抱える直近の問題の方が主題になったような気がします。
私達、省エネの高性能住宅を研究して企業にとっては、少し肩透かし気味に感じました。

今日はファース本部の本社では、ファース検査員講習を行っておりました。
ファース検査員とは、ファース本部が取得した評定、認定、承認などの各公的な資格を加盟工務店が行使するための要件となっております。特に家の温熱環境のスペシャリストになった戴くための講習で明日は講習試験を実施します。

今日の講習では、全国各地の冷房費用と暖房費用の算出方法を講義しました。
家における温熱性能は、断熱材の厚さ、窓の断熱性能、隙間など換気回数などを加味して計算する事が出来ます。しかし、冷房費や暖房費となると、何処の地域に建築するのかが大きな要素となります。その地域の日照時間、最低気温、最高気温、平均気温などとの兼ね合いが必要となってきます。家の温熱性能は同時に地球環境の問題なのですが…

今日の計算では、北海道の釧路管内にファースの家(Q値1.3)を建築すると、132㎡(40坪)の住宅をシーズン暖房、シーズン冷房をした場合の冷房と暖房の合計が約7万円となります。同じ住宅を四国香川県に建築した場合、全く性能は同じなのですが合計9万円となり、北海道釧路市より高くなります。当然、冷房費用と暖房費用が逆転しています。

このように家の温熱性能と、各地の気象環境を詳細に精査して冷暖房費に落とし込むと、温暖地の方が合計で高くなります。温暖地各地に行って耳にする事ですが本州は、暖かいので家の高気密高断熱の必要性など要らないと言う間違った認識があります。
現在でも北海道の高性能住宅と比べ温暖地の冷暖房費用の方がかなり割高になっています。

温暖地の皆さんは是非、お近くのファース加盟工務店で冷暖房費用の計算をして戴いてください。写真は、今日の講習会に参加している皆さんで、向って左から栃木県、ハッピーハウジングの高橋昭男さん、香川県、藤沢建設専務の藤沢裕一さん、同じく山本光男さん、私の隣が釧路市、高橋建設内装、清水孝人さん、伊達市、小松工務店、岸田 完さん、そして右端が苫小牧市、若松工務店専務の若松隆徳さんです。
明日は試験ですが全員の合格を念じます。私は明日、丘珠空港の乗換えで道東に移動を…
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