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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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無知と言う武器もある…北斗市

2007年11月28日 18時32分14秒 | Weblog
私は、北方謙三「水滸伝」を愛読していますが、この小説に登場する多くの豪傑達の中で、李陸(りき)と言う人物にとても興味があります。彼は斧を振り回して敵をあっと言う間に薙ぎ倒す強力ですが文字も読めず、上手に会話も出来ず、一見、無能男に見えます。
その彼は、慕った人の死に直面し、地べたを揺らしそうな大声を上げて号泣するような人物です。彼は、無知ゆえに、人々が用いるコミニュケーションなどでなく、出会った人間の真心を瞳の輝き、態度、動作、語調などで正確に判断する能力を持っています。

彼は、国家体制を構築しようなどと言う志(こころざし)などはどうでもよいのです。
彼が慕う人の敵は自分の敵であり、その人の尊敬する人を何の懸念もなく尊敬するのです。
尊敬する人の行なう事に対し、ただひたすら盲目的に追随するのですが、その彼が尊敬する人は、多くの人民にその何倍も尊敬されているのです。
単に個人の野心で天下国家を目論むまやかしの人間を彼は、絶対に尊敬などしないのです。

昨年まで信用調査機関での信用評価が最高レベルであった企業が、今年になっていきなり破綻してしまいました。
大手の金融機関は厳重な審査を行いながら、この企業に何十億円と言う焦付きを作ってしまいました。
企業の経営状態などはバランスシートより、経営者の普段の息遣いや顔色を見ていればはるかに正確な実情をつかめるものです。
水滸伝の豪傑、李陸だったらあっと言う間にこの粉飾経営者を見破っていた事でしょう。

目の見えない人の触覚や聴覚は、見える人の数百倍にも発達しているそうです。
草原やジャングル、海や川で生きる動物達は、夫々がそこの環境で生き抜くように機能進化させます。
人間社会でも今、生きている人々は、ここまで生き抜いてくるために様々な生きる術を駆使して来たのでしょう。
私は、強力で乱暴者ですが、真っ白に心の澄んだ李陸(りき)の生き方に共感します。

見回せば自分の周辺にも、この李陸(りき)によく似た人物がおります。
見た目も良くなく言葉も乱暴でろくに話も通じないのですが、何故か心が通じ合うのです。
勉強って言うのは、理屈を覚える事ばかりでなく、人と人との心を通じ合わせる勉強がもっと必要と思います。

写真はパール富士山と言う、月が富士山に消える寸前をアマのカメラマンが撮った投稿写真です。
真珠貝から飛び出たような月の輝きを李陸(りき)の生き様と重なりブログテーマとなりました。
明日は茨城県鹿島市に…
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