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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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暑さを溜め難い蓄熱材・・・北斗市

2006年06月29日 21時01分25秒 | 住まいのお役立ち日誌
写真は、今日29日午後に北斗市のファース本部を訪ねてくれた住友化学㈱の部署である、住化プラステックの向かって左が部長の尾嶋末男さん、同じく主席部員の倭(やまと)修一郎さんです。住化プラステックはファースの家の床下に敷設してある専用蓄熱蓄冷材、タイトプレートを製造しております。

以前のファースの家は、蓄熱量の大きい砕石を床下に敷設しておりました。しかし、砕石は30℃以上の高温も、氷点下の低温も限りなく蓄熱、蓄冷してしまいます。
私達は、主に夏場の暑さ対策のためと、簡単な施工で砕石なみの蓄熱、蓄冷の出来る、このタイトプレーを開発しました。
この潜熱蓄熱材、タイトプレートは25℃の熱を中心に水の約20倍以上もの蓄冷、蓄熱をする能力を持っております。また20℃以下の低温と30℃以上の高温は極端にその蓄熱量が少なくなります。

そのメカニズムですが、1kg(1リッター)の水を凍らすには、水から80kcalの熱を奪わなければなりません。また、その氷を水に戻すには同じ80kcalの熱を与えなければなりません。水の比熱のが1.0ですからその80倍もの比熱に相当します。
タイトプレートはこの作用を利用し凝固熱と言って容器の中に閉じ込めた特殊なジェル状液体が、温度の変化で固体から液体、液体から固体に状態変更する際に、熱を溜めたり放出したりする特性を活用しております。

ファースの家の冬の蓄熱作用は、窓から取り入れた太陽熱を空気循環で床下のタイトプレートや構造体などに蓄熱して暖房貢献します。
これからの夏は、深夜電力などで冷やした天井裏設置の専用エアコンで蓄冷作用を起こします。特に25℃を中心とした適正温度に特化した蓄冷作用をするように処方しています。

真夏の本州は完全に夏場対策を施した家づくりが求めれます。
また、北海道は太陽高度が低くなるため、日射熱を部屋の奥まで取り込むため、暑いと言う苦情も多くあります。
したがって寒冷地にも温暖地にもこの潜熱蓄熱材は効力を発揮いたします。
今日は久々に清々しい北海道の天気でした。

尾嶋さんは鬱陶しい天気の東京へ、倭さんは津軽海峡を越えて青森へ、それぞれ旅立って行きました。本当に今日の北海道の天気は爽やかでしたが、もう少しすれば暑いと言う苦情が出てきます。
寒さ対策に特化する北海道の家づくりですが、暑さ対策も必要なのです。
ファースの家
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