写真は、今日、6月7日、全電化住宅性能研究所、所長の渡部幸吉さん、奥様の渡部安子さんと松江城を背景にして撮りました。渡部さんは病気をした事を機会に松下電器をリタイヤし、療養を行いながらオール電化住宅の経済性、快適性などを消費者の立場で研究され、情報発信されております。我々のファースの家もオール電化住宅専用工法なので、当然、渡部所長の研究テーマになっております。
また奥様の安子さんは、ご主人とともに海外赴任した祭に習得した粘土細工の技術を地域の方々に広める活動をなさっております。玄関ホールに飾られた生け花が、まさか粘土細工だとは手で触って見るまで解りませんでした。粘土細工もここまで出来るんですね。
その渡部ご夫妻に松江城を案内して戴きました。
兵庫県の姫路城と、島根県の松江城は、ほぼ同じ年代の約400年前に築城されました。
同じ時期に建てられたにも関わらず、その構造的な違いがとても良く解ります。
姫路城は1階から最上かの床まで達する2本の大黒柱で城を支え、その2本の太い柱に大梁がつながり、前と後に支え柱が立って長方形の骨格を形成致します。然るに五重の塔は真中に1本の柱を真中にして4角に角柱を立て正方形の建物を形成しています。
松江城は、積み上げ方式で通し柱は少なく、ほぼ階ごとに柱が細くなるように構成され、現在の一般的に用いられる建築方式です。
松江城で驚いたのは柱の多くが集成材を使用している事です。集成材と言っても現在の接着剤で固めたものと異なり、何本もの角型の木材を切り込んで組み合わせ、鉄の帯板で束ねておりました。構造も木材の組み合わせも現在の合理的な手法と全く同じです。
姫路城は先の阪神淡路大震災で深度5強の地震に遭いましたが、まったくの被害が有りませんでした。また松江城も数年目に鳥取大地震に遭いましたが、これも被害がありませんでした。ともに耐震性能も持ち合わせている事になります。
現代人の我々、建築に携わるものが見ますと、姫路城も松江城も、とにかく感心する事で溜息ばかりが出てきます。とてつもない先人達の知恵を伺い知る事が出来ます。
しかし、姫路城は国宝・・・松江城は重要文化財・・・その差は何を意味するのか・・・
偽画家の絵に何とか芸術何とか文化賞を授与したような希薄な基準なのでか・・・
まさか、集成材を使用したものと無垢材を使用した違いでその差が出たのなら、見当違いも甚だしい限りです。建築を知っている人が審査しているのかどうかです。
さて、今日は松江市の渡部ご夫妻のユニークなライフスタイルに接する事が出来ました。
渡部ご夫妻の生き方には、まさに真実を見つめながら堅実に生活している印象を強く感じました。真実は大昔の技術も含め、必ず開花するのでしょう。
出雲に出掛けて行き、先人達の際立った知恵と、人の生き方の真実に触れた気がします。
ファースの家
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また奥様の安子さんは、ご主人とともに海外赴任した祭に習得した粘土細工の技術を地域の方々に広める活動をなさっております。玄関ホールに飾られた生け花が、まさか粘土細工だとは手で触って見るまで解りませんでした。粘土細工もここまで出来るんですね。
その渡部ご夫妻に松江城を案内して戴きました。
兵庫県の姫路城と、島根県の松江城は、ほぼ同じ年代の約400年前に築城されました。
同じ時期に建てられたにも関わらず、その構造的な違いがとても良く解ります。
姫路城は1階から最上かの床まで達する2本の大黒柱で城を支え、その2本の太い柱に大梁がつながり、前と後に支え柱が立って長方形の骨格を形成致します。然るに五重の塔は真中に1本の柱を真中にして4角に角柱を立て正方形の建物を形成しています。
松江城は、積み上げ方式で通し柱は少なく、ほぼ階ごとに柱が細くなるように構成され、現在の一般的に用いられる建築方式です。
松江城で驚いたのは柱の多くが集成材を使用している事です。集成材と言っても現在の接着剤で固めたものと異なり、何本もの角型の木材を切り込んで組み合わせ、鉄の帯板で束ねておりました。構造も木材の組み合わせも現在の合理的な手法と全く同じです。
姫路城は先の阪神淡路大震災で深度5強の地震に遭いましたが、まったくの被害が有りませんでした。また松江城も数年目に鳥取大地震に遭いましたが、これも被害がありませんでした。ともに耐震性能も持ち合わせている事になります。
現代人の我々、建築に携わるものが見ますと、姫路城も松江城も、とにかく感心する事で溜息ばかりが出てきます。とてつもない先人達の知恵を伺い知る事が出来ます。
しかし、姫路城は国宝・・・松江城は重要文化財・・・その差は何を意味するのか・・・
偽画家の絵に何とか芸術何とか文化賞を授与したような希薄な基準なのでか・・・
まさか、集成材を使用したものと無垢材を使用した違いでその差が出たのなら、見当違いも甚だしい限りです。建築を知っている人が審査しているのかどうかです。
さて、今日は松江市の渡部ご夫妻のユニークなライフスタイルに接する事が出来ました。
渡部ご夫妻の生き方には、まさに真実を見つめながら堅実に生活している印象を強く感じました。真実は大昔の技術も含め、必ず開花するのでしょう。
出雲に出掛けて行き、先人達の際立った知恵と、人の生き方の真実に触れた気がします。
ファースの家
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