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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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梅雨を快適な住居で・・・北斗市

2006年06月03日 17時36分36秒 | 住まいのお役立ち日誌
写真は真っ青にすっきりと晴れ上がった空を背景に北海道北斗市にあるファース本部の本社正面です。右に見える家が平成元年に建築した湿度の管理できるオール電化専用工法のファース1号棟です。
北海道は本当に良い季節を迎えましたが、本州は鬱陶しい梅雨とその後に蒸し暑い夏がやってきます。本州の梅雨の住居における快適な過し方を記述します。

梅雨の季節は空気中の湿気が多くなる事が特徴です。以前にもこのブログで記述しましたが、空気中の湿気は「潜熱」と言って温度計に表示されない潜在した熱を持っております。
これは大気輻射熱とも言って空気中の水蒸気1リッターあたり600kcalにも及ぶ膨大な熱量です。気温の他に、この温度計に表示されない熱があるため、同じ気温でも湿度の低い北海道と本州での清涼感が全く異なります。

特に人の身体は70%が水分で出来ていると言われます。気温が高くとも湿度が低ければ身体から水蒸気が蒸発して体温を奪ってくれるのです。
このメカニズムを活用すれば本州でも快適に過ごす事が出来る事になります。
ファースの家のように外気の湿気まで入れないと言う超高気密性能を一般の住宅に求めるのは難しいのですが、部分的な対応をする事が可能です。

気温を下げて冷えた空気を身体にあてるより、湿度を下げた方がクオリティーの高い冷房空間をつくる事が出来ます。室内に入って来た湿気を次々と除湿する方法です。
エアコンで28℃程度の室内気温をキープして除湿機で50%台まで湿度をキープします。
除湿機からは気温を高くする熱が出るので、その分もエアコンが冷やし28℃ほどにします。
このように居間などの部屋ごとにこの湿度管理を行うと良いでしょう。特に寝室は気温を下げずに湿度を下げる方がはるかに快適な睡眠が出来ます。

窓や換気口など、部屋ごとの気密性能を意識すべきです。この時、自然換気量が少なくなって室内空気が汚れますので熱交換式の換気扇を取り付け、必要最小限の換気量を確保しなければなりません。このような工夫が必要ですがエアコンでキンキンに気温を下げるより、はるかに省エネで快適な梅雨を過ごす事が出来ます。
本州に北海道の快適空間を・・・
今日、明日は北海道の爽快感を満喫し、月曜から蒸し暑い東京、山陰へ・・・
ファースの家

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