風のたより

つれづれに

“精霊送り灯ろう流し”

2009-08-18 | 犬山散策
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     お盆の行事の最後を飾るように、17日午後6時より、犬山善光寺主催の盆供養の
     “精霊送り灯ろう流し”が行われました。
     開催場所は、先日の花火大会が開催された同じ木曽川の犬山橋上流です。

     毎年8月17日のこの日に長年行われているというこの行事のことを、近くに住んでいても
     まったく知らずでした。
     木曽川の夕景でも撮ろうと出かけ、偶然この伝統行事を目にすることが出来ました。
     これも何かのご縁なのでしょうか?
     名鉄電車の中刷り広告もあったようですが、あまり電車に乗ることもないので知りませんでした。


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     夏の日が西に傾き始めた午後6時過ぎ頃から、灯ろうを手にした人々が三々五々船着場
     周辺に集まってきました。
     川沿いのテントの中からは、ずっと数人の僧侶による読経が流れています。

     この“精霊送り灯ろう流し”は、犬山善光寺のお盆の行事の一つ。
     宗派は天台宗で、長野の善光寺の分身ということです。
     数年前までは、船が何艘も何艘も出て、もっと盛大だったと手伝いの方が言っていました。


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     次第に辺りが薄暗くなると、人々をのせた川船の出港です。
     先頭の船には僧侶の方が乗られ人々は川面に流す灯ろうを手に上流に向かいます。

     船着場から1~2キロ離れた上流の川の中洲より、読経の流れる中ろうそくに火をともした
     灯ろうを川に浮かべます。
     さっきまでの暑さが嘘のように、いつの間にか川風が涼しい川を運んできたような気がします。


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     一つ一つの灯ろうをゆったりと木曽川に流し、先祖への供養が続きます。
     この日は西からの風があり川面に浮かぶ灯ろうは、はるか彼方に、一つ、また一つ。
     行事が終わるころには日もすっぽりと暮れ、犬山橋を照らす橋の明かりが点々と、、、、

     我が家も今年、主人の初盆でした。
     次女夫婦とともに、ささやかな初盆供養を終えたばかりでした。 
     流れる灯ろうに川岸より思わず手を合わせました。
     “どうぞ御霊よ安らかなれ”と祈りつつ、、、、






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20 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
marucoさんへ (風のたより)
2009-08-23 14:48:28
日中の暑さはまだまだ残りますが、ここ数日
朝晩急に気温が下がり幾分秋の気配が感じ
られるようになりました。

初盆も終わり夏も峠を過ぎ、これからは一日
一日秋に向かいます。なんだかちょっと寂しい
思いがします。

偶然にも思いがけずの盆供養ができました。、
これも主人の思いがこちらへ届いたのでしょうか。偶然ではなく必然だったのでしょうか。
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こんにちは! (maruco)
2009-08-23 12:49:04
風のたよりさん

ご主人様の初盆を無事に済まされ心が落ち着かれたころだと思います。

精霊が川面に浮かぶ明りが揺れて幻想的ですね
素晴らしい夏の風物詩ですね。
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yoccoさんへ (風のたより)
2009-08-22 07:16:28
まだまだ日中の暑さが残る日々ですが
朝晩には少しづつ季節の変わり目も感じられる
ようです。

yoccoさんがおっしゃるように、本当にこの
行事との出会いは、初盆を迎えた我が家に
とって主人の導きがあったのかと思える偶然
でした。

花火の写真は、初めて一眼を使っての花火
撮影の記録ということで恥を偲んでupしました。まだまだです。
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こんばんは♪ (yocco)
2009-08-22 02:21:42
偶然に行きあわれた灯ろう流し
ご主人様が導いてくださったのかもしれませんね
船が出て行った後の川には精霊送りにふさわしく静寂が漂っていますね
写真を拝見しているだけで、精霊送りの清々しい気分に浸られました
ありがとうございます

↓の花火の写真 初挑戦には思えぬ出来栄えですね
打ち上げ花火の醍醐味も伝わって、とてもきれいです
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千花さんへ (風のたより)
2009-08-21 17:03:08
日中の暑さも一時より心なしか和らいで
きた様に思います。
そろそろ秋の風も吹いてくるようですね。

今年は主人の初盆でしたが、こんな行事が
近くにあることも知らずでしたが、お蔭で
一緒に供養させて頂きました。

まだまだ癒されることのない日々を送って
いますが、きっとどこかで主人が見守ってくれていると信じています。
ありがとうございました。
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Unknown (千花)
2009-08-21 14:59:11
風のたよりさん こんにちは^^

ご主人様の初盆供養を無事終えられて
ご主人様も天空で微笑みかけていらっしゃる事でしょう~。
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non_nonさんへ (風のたより)
2009-08-20 22:45:27
non_nonさん、こんばんは。
木曽川で毎年行われている盆の行事でした。
偶然この灯ろう流しに出あったことが、初盆
の主人の供養にもなりました。

さすがnon_nonさんですね。
写真のゴルフクラブを気づいて頂きましたね。
このゴルフクラブは主人が毎日毎日手にして
部屋の中でパーターの練習に使っていた物です。

それともう一つ、主人が毎日していたものに
トランプがありました。
暇さえあればトランプを拡げトランプ占いを
していたんですよ。
占いがご趣味のnon_nonさんなら、その気持ち
を分かって頂けるかもしれませんね。
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こんばんは (non_non)
2009-08-20 20:59:18
盛大な灯篭流しですね
船には お坊さんも乗るのですね

今年は 初盆でしたね
一番最後にアップされた写真には
お仏壇にゴルフのクラブが供えられているのが
写っていましたね
このゴルフクラブに たくさんの思い出が込められているのではないでしょうか

まだまだ暑い日が続くと思います
くれぐれも お体にご留意くださいませ
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気ままにオーマさんへ (風のたより)
2009-08-20 08:38:00
偶然に出会ったこの行事ですが、初盆を
迎えた私にとって主人への供養ともなりました。

気ままにオーマさんがおっしゃるように
亡くなった人への思いや悲しみは、何年経っても癒えることはありませんね。

いつも思うことが亡くなった人への供養とも
言われます。
今でも主人は私の心の中に行き続けてます。
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精霊送り (気ままにオーマ)
2009-08-20 06:30:55
いい行事に出向かれました。
ご主人のご供養になるのでは?
悲しみはどれだけ月日が経ようとも、
癒えるものではありません。
残されたものは、常に心に刻みながら、
その人の分まで元気に生きていかねばなりません。元気に楽しくやっていきましょう。
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naoママさんへ (風のたより)
2009-08-19 23:18:09
こんばんは。
暑い暑いと思っていても、夜になるといつの間にか虫の声が聞こえます。
そろそろ今年の夏も終盤に入ったでしょうか。

偶然に出会った“精霊送り灯ろう流し”を目にし初盆を向かえた身には,感慨深い思いが
ありました。
盆供養の意味も奥深いものがありますね。

花火の記事は本当に無鉄砲振りをさらけ出し
お恥ずかしいです。
恥を覚悟で記録という事で、、、
naoママさんが反省なんて、、とんでもない!
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お盆 (naoママ)
2009-08-19 22:49:42
仏教を元にした日本古来からあるこのような行事、これからも大事にしたいですね。
迷える魂もこの灯りに導かれて無事にあの世に戻れるのですね。

水面(みなも)に写るこの幽玄な灯りは、生きている者も思わず手を合わせてしまう幻想的な世界が漂っていますね。
新盆を迎えられた風のたよりさんならなおさらら感じるものがあったかと・・・
ご主人様のお姿がチラリと垣間見られました。

↓の「花火」の写真、初めてとは思えない作品ですね。
風のたよりさんの、その努力が凄いです
私などデジイチを使いだして1年半になりますが、未だに花火を写した経験はありません。
三脚だってほとんど使わずじまい・・・
行動が先にありきの単なる記録写真です。
カメラをもっと勉強せねばと反省しましたよ。
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和子さんへ (風のたより)
2009-08-19 22:39:47
こんばんは。
偶然に出会ったこの地方に残る灯ろう流し
の行事は私も初めて知りました。

夕暮れ迫る頃からの行事も終わる頃には
周りも暗く、川面に揺れる光が幻想的でした。

我が家も初盆を向かえ、ちらっと、、、、
岐阜提灯の出番になりました。
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シドニーの娘へ (風のたより)
2009-08-19 22:29:01
コメントありがとう。
久しぶりに見る自分のふるさともなかなか
いいでしょう。

やっぱりこんな風習は中国や韓国、日本など
アジア圏の特有な行事かも知れないね。

犬山城の下のリバーサイドもウォーキング
には気持ち良い所です。
今度戻ったら一緒に歩こうね。
シドニ湾のリバーサイドとはまた違った雰囲気
があると思います。
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バルタンさんへ (風のたより)
2009-08-19 22:21:14
こんばんは。
詳しい施餓鬼の説明をして頂きありがとうございました。
恥ずかしながらお施餓鬼の本来の意味が
分からずでしたが、これで良く分かりました。

仏教の行事の中でお盆の時期に行われる深い
意味のある風習なんですね。

仏壇への供物の意味にもそんな考えがある
んでしょうね。今回良い勉強になりました。
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souuさんへ (風のたより)
2009-08-19 22:00:50
こんばんは。
盆供養は地方地方によっていろいろやり方
が違うのでしょうね。

今回私もこの地方にこんな風習があるのを
初めて知りました。

この木曽川でも流した灯ろうは川にかかる
陸橋附近で回収されるようです。
最近はエコの問題もあるんでしょうね。
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精霊流し (和子)
2009-08-19 20:37:30
(風のたより)様
こんばんは
今年は新盆でしたね・・・。
ご主人様のお顔がちらっと拝見出来ました。

精霊流しを見に行かれて偶然だったとは
きっとご主人様が導いて下さったんでしょうね!
素晴らしい行事なんですね。。。川面に浮かぶ明かりが何とも幻想的です。
有難うございました
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アジアならではの風習ですね。 (シドニーの娘より)
2009-08-19 19:42:40
久しぶりに木曽川や犬山橋をみて懐かしくなりました。お盆はやはりアジアの風習のようで韓国人の同僚に聞いたら、韓国でもお盆みたいなものがあるって言ってたよ。それと、仏教的な考え方に基づいての事だと思うけど、初七日や四十九日なども中国や韓国でも同じようにやるそうです。 7日ごとに区切っているのは何か仏教的な理由があるんだよね。オーストラリアでは当然ながらお盆もないし仏壇もありません。でもやっぱり私は日本人なので、日本ならではの風習がしっくりきます。
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施餓鬼 (BALTAN(バルタン))
2009-08-19 18:13:19
仏教で餓鬼に飲食を施す法会を施餓鬼といいます。

平安時代以降、寺院を中心におこなわれました。
精霊棚の一部を用いて餓鬼どんと、無縁仏、外精霊、とか呼ぶものに供物を供える風習がひろくみられます。

盆には餓鬼どんが精霊様とともにくるといい、盆だなの下にあるいは、縁側の隅に「ガキノメシ」とよぶ食物を柏の葉っぱに盛ってまつる。

なんらかの理由で此の世に未練を残しいる亡霊がやってくると考えられ、それがもたらす災いを封じるために、ねんごろにもてなし送りすことが行われるとみられます。
精霊送りや燈篭流しについてです。
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新盆 (souu)
2009-08-19 15:01:30
初盆はいつもより早くからお祭りされるのでしょうね。
奈良では屋形におがらで梯段を作り供えるのですが
そちらはまた違うのでしょうね。
今はもう川には何も流せません。燈籠だけでしょうか?
木曽川には流されるのですね。
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