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               岐阜で開催中の「レオナルドダヴィンチとミケランジェロ展」へ

2017-10-13 | 日常の記録



現在、岐阜市歴史博物館で特別公開されている「レオナルドダヴィンチとミケランジェロ展」
に行ってきました。

ルネサンスの2大巨匠による稀少な素描を見比べられる日本で初めての機会とか。
今回の展示は東京と岐阜での二か所のみとのこと。

岐阜で開催されるのは、イタリアのフィレンツェと岐阜市が姉妹都市であることと、今年は
織田信長公の岐阜入城・岐阜命名450年の記念事業の一環として行われているようです。





いずれにしてもレオナルドダヴィンチとミケランジェロの素描を一同にまじかに見られるなど
そうそうあるものではありません。

しかも今回は二人の油彩画や彫刻ではなく、油彩画の為の下絵となる素描がメインということで
他に手稿、書簡など、トリノ王立図書館やカーサ・ブオナローティ所蔵品を中心に、日本初公開を含むおよそ
65点を紹介ということです。

なお会場内は撮影禁止の為、以下の作品の写真はネットからお借りしています。





会場入り口の先には、フィレンツェの街並みの大きなパネル写真がお出迎えでした。

入るとすぐ入り口付近に小学生がいっぱい!!
今回岐阜市の小学生は入場無料となっていて、社会勉強のための見学のようでした。





会場を入ってすぐ現れたのが、ミケランジェロの素描でした。
上の写真は他の画家が描いたミケランジェロの肖像のようです。

ミケランジェロといえば、15世紀イタリアのルネッサンス期を代表する彫刻家であり画家であり建築家でした。





この素描は「レダと白鳥の頭部のための習作」と言われるもので、ミケランジェロの素描としては
最も有名なものとか。

まじかに見るミケランジェロの素描です。
右利きだったミケランジェロはクロスハッチングという技法を使い線を交差させて陰影を
つけています。

一本一本のなんと細やかな無駄のない線でしょう!!、

更に驚いたことは、この絵のモデルはなんと男性とか??

どう見ても女性にしか見えませんが、当時は女性を描くのに男性をモデルにすることが多かったとか。
知りませんでした!!





こちらはレオナルドダヴィンチが自ら描いた肖像画。

レオナルドダヴィンチといえば、15世紀イタリアで画家として才能を発揮したばかりではなく、
建築、科学、解剖学と正に万能の天才といわれる人です。





今回彼の素描として、まさにこの絵が展示されていました。

「少女の頭部/〈岩窟の聖母〉の天使のための習作」といわれえるもので、制作年は1483~85年頃
といいますから、今から530年以上も前に描かれたものです。

ただそれだけでも感動物ですが、今も生き生きと残る筆の後が見ものです。

左利きだったレオナルドダヴィンチは左上から右下への斜線の重なりによって濃淡をつける
ハッチングといわれる技法が特徴だとか。

確かにその線は確認できました。





会場を一巡りして最後のコーナーには、ミケランジェロこの「十字架を持つキリスト」の彫刻と
レオナルドダヴィンチの先ほどの「少女の頭部/〈岩窟の聖母〉の天使のための習作」の大きなパネルが
展示されここだけは撮影OKということでした。





会場を出た場所には、関連グッズの商品がいっぱい並んでいました。





マグカップやクリアファイルなどなど、、、





その中で私は二人の巨匠のそれぞれの素描が裏表に描かれたクリアファイルを1枚購入しました。

これは「レダと白鳥の頭部のための習作」の素描が入っているミケランジェロのもの。





反対側には「少女の頭部/〈岩窟の聖母〉の天使のための習作」が入っている
レオナルドダヴィンチの素描が描かれているクリアファイルです。

今を去ること530年も前のルネサンス期の二人の巨匠の素描の技法を、まじかに見れたことは大きな感動
でしたし”確かに良きものを見た”という満足感でいっぱいでした。



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