風のたより

つれづれに

     芸術の秋    “ 田村能里子展 ”

2008-10-10 | 名古屋散策



   早10月も中旬ですが、朝晩と日中の気温には寒暖の差が大きく
   体調を壊し易い時期ですが、皆さんはいかがでしょうか?

   10月はまた気候も良くなったせいか、何かと予定が多い時期ですね。
   各種いろいろな作品の展示会が催される時期でもあります。

   先日新聞の一面を飾った展示のご案内にすっかり魅了され、愛知県出身の
   女流洋画家で、世界各地で壁画制作をされている田村能里子さんの展示会に
   出かけました。

   田村能里子さんのホームページはこちらから





   田村能里子さんというと、壁画制作で有名な洋画家で、今までにも世界各地で
   壁画制作をされていますが、その最初の作品は中国西安の「唐華賓館」の壁画
   だそうです。

   今回は、「京都嵐山天龍寺塔頭宝厳院」の本堂再建襖絵完成記念として「風河燦燦
   三三自在」と題された全58面の大作を、来春の奉納を前に一般公開されたもの
   です。

   残念ながら会場内は撮影禁止で作品のご紹介は出来ませんが、会場入り口に
   掲げられた大きなポスターでその一部がお分かりと思います。

   実際に目にすると全部の襖を覆う渋い赤が見につきます。
   この色はお名前をから「タムラレッド」と呼ばれているそうです。

   襖の引き手の部分には、馬やラクダをモチーフにした特注されたという引き手があり
   作者の細部へのこだわりも見ることが出来ました。





   田村作品に多いこの赤は、若い頃住んでいたインド、その後周られた中国奥地
   やシルクロードの土漠や砂漠の乾いた大地を表しているといわれています。

   今回は素描も数点展示されていて、そのデッサンの素晴しさに足が止まりました。
   作品に近づいてみたり離れてみたり、、、しばしながめて、、、
   一本一本の線が生きています。この辺が違うんですね、、、

   それに何と言ってもやっぱり画面を大きく占めるこの独特な赤が効いていますね。
   日頃は青が好きな私でも、この渋い赤には魅せられました。(笑)
   この写真は、会場最後で販売されていた絵葉書からですが、、、





   会場を一歩出て見ると、喫茶店横のこんなお洒落な壁画がありました。
   先ほど見た作品とは趣を一変しますが、どこかヨーロッパの町並みを思わせる
   街中でゆったりとお茶を楽しんでいる人々の姿。
   ここはひよっとしてパリのカフェ??
   やわらかな色調のこの壁画も、どこか味があってなかなか素敵です。





   名駅JRの構内には、今こんな大きな絵が下がっています。
   これは壁画ではありませんが、土日に予定されている第54回名古屋まつり
   の三英傑、家康、信長、秀吉を描いたもののようです。
   この絵もなかなか素晴しいですね。
   軽いタッチでささっと書かれたこの絵、こんな感じの絵、私は好きです。

   土日はまたこの“英傑行列”で名古屋の街は賑わうことでしょう。
   季節はまさに芸術の秋、祭りの秋になりました。