坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

『清潔はビョーキだ』(by 藤田紘一郎)

2010年07月24日 | 坊主の家計簿
 ど、ど、ど、ど、ど疲れ様でございます。

 2点。
 
 1つめ。
 金賢姫氏が帰られたらしい。なにやら反発が多々あるみたいだが、んなもん、日本に来てから拉致関係の新しい重大な情報が解ったのならば、日本政府は単なる無能である。
 今回の来日で結構なお金がかかったらしいが、拉致問題のキャンペーン費用としては安いのでは?あれだけの広告をうったらナンボかかりまんねん。ギャラが一説によると1000万近くで、警備費だの、チャーター代だの、なんじゃかんじゃで仮に5千万かかったとして、5千万であれだけのキャンペーンがうてたのだからキャンペーン費用としては安くあがったのではないのか?まあ、法律的な話は別にして。
 金賢姫氏には2人の子どもがいてるらしい。何才か解らんが、子どもには金がいるし、今、どういう生活をしているのか知らないが、仮に1000万近くのギャラを提示されれば、そら日本でもどこでも行くだろうに。出稼ぎみたいなもんでんがな。

 
 2つめ。
 道頓堀の『大たこ』が最高裁で立ち退きが決定したらしい。

 http://mainichi.jp/select/today/news/20100723k0000m040076000c.html

 ちなみに、大阪に旅行に来て、「大阪一の有名店だから」と、『大たこ』でだけたこ焼きを食べて、「これだったら東京の方が美味しい」と決めつけないでもらいたい。『一番有名=一番美味しい』ではない。まあ、私があまり好きではないからだけなんだが。。。これまた伝統ある有名店の会津屋にでも行ってから判断して頂きたい。決して、「ニューカマーの名店に行け!」とか、「下町の名店に行け!」なんぞといわん。私だって東京の蕎麦屋=『神田のやぶそば』だけを食べて「東京の蕎麦ってイマイチやなぁ。。。」とか決して言わんし。
 ん?とにかく『大たこ』に立ち退き命令が最高裁で確定したらしい。
 私の人生の中で『大たこ』が無くなろうと全く問題はない。なので、『大たこ』が経営不振で潰れるのならば勝手に潰れればエエだけであって、オーナーと店員さんに対して「これからどうやって生活していきはるねんやろ」と少々の心配をニュース報道や噂で聞いたならばその瞬間だけ思った事であろう。
 だが、立ち退き命令って、なんやねん。テレビで見た話でなら、『大たこ』のオッサンは「土地を買う」と言ってたはずやぞ。まあ、ミナミの超一等地であっても買えるだけの金は持っとるやろうし、十分稼げるやろ。銀行ローンだって「ああ、『大たこ』さんがついに土地を買いはるのですか。もう、全額融資させて頂きますよ」やろ。最近、行列は減って来たといっても、粉もんは儲かるし、あれだけ売れてたら、売り上げ、スンゲーやろ。
 だが、立ち退き命令が最高裁で決まったらしい。

 『いのちいきいき天王寺博』というテーマのわりに、天王寺動物園という動物虐待の施設があり(当時。最近は行ってないから知らん。多くの動物がノイローゼ)、かつ、有料化で柵を作って路上生活者を排除したのは1987年。
 天王寺公園の青空カラオケの立ち退きは2003年。
 恐らく、多くの大阪観光情報誌に紹介されているであろう、というか、恐らく『大阪のたこ焼き=大たこ』と勝ってに思い込んでいる人が多くいるであろう観光名所すらも立ち退きになるらしい。

 【ナチ党が共産主義を攻撃したとき、私は自分が多少不安だったが、共産主義者でなかったから何もしなかった。
 ついでナチ党は社会主義者を攻撃した。私は前よりも不安だったが、社会主義者ではなかったから何もしなかった。
 ついで学校が、新聞が、ユダヤ人等々が攻撃された。私はずっと不安だったが、まだ何もしなかった。
 ナチ党はついに教会を攻撃した。私は牧師だったから行動した。しかし、それは遅すぎた。】
 (マルティン・ニーメラー『彼らが最初共産主義者を攻撃したとき』)

 何を目指して国作りをしとるねん。

 ただ、この『大たこ』騒動って、大阪市の観光キャンペーンと違うやろなぁ。。。あの土地って、大阪市が取り上げても使いようがないやろ。また、大阪って確か観光都市を目指しているはずであり、『大たこ』は金看板である。まあ、平松市長が「私は『大たこ』のたこ焼きがキライや。あれが大阪を代表するたこ焼きと観光客に勘違いされたら困る」なんぞと思っているのかも知れんが。。。
 まあ、観光キャンペーンならば、これまた非常に安いキャンペーンである。
 ただ、ホンマに立ち退きならば、別に「『大たこ』だから」、という事ではなく、「大阪を代表するたこ焼き屋やから」というわけでなく、きっと他にも大阪市から立ち退き命令を受けた所もあるのだろうが、それは残念ながら知らなかったが、今回は知ったので、んなもん、反対に決まってる。別に『大たこ』の客やないけど、署名に行かなアカンな。

 で、ついでにもう一点。

【大相撲の境川部屋が、名古屋場所中の部屋宿舎にしている愛知県扶桑町の土地を、過去に暴力団と関係のあった男性社長(63)の建築会社=同町=から提供されていたことが23日、わかった。同社取締役を務める社長の次男(36)も暴力団と関係があると同日、一部で報道された。】(http://mainichi.jp/enta/sports/general/news/20100723dde041050024000c.htmlより)

 らしい。

 大真面目に考えるのだが、ヤクザの人の葬儀に宗教法人に席を置く人間は関わっては行けなくなるのか?
 門徒(檀家)にヤクザの人が居たらマスコミに告発される世の中になるのか?
 「あなたは宗教法人の代表役員として税制面で優遇されながら、暴力団関係者の葬儀を執行し、御布施を受け取るのですか?」
 「あなたは宗教法人の代表役員として税制面で優遇されながら、暴力団関係者からの寄付金を受け取り、寺の改築をしようとするのですか?」
 とか、マスコミに叩かれる日が来るのか?そんな世の中、真っ平ゴメンやぞ。

【「あってはならない」ものが「ある」のは社会が悪い。そういう社会として成り立たせている仕組みが悪い。だから、仕組みを変え、社会を変えなければならない。そういうことだったろう。これのどこが悪いといわれるかもしれないが、私はあえて異を唱えたい。「あってはならない」ものが「ある」という、そもそもの発想が逆立ちしていると思うのだ。こういう発想においては、「あってはならない」という正しい理念をもった自分がいて、そこからまちがった現実が見下されている。それは、プラス・マイナスの符号をつけるところが違っていたり反対だったりするだけで、いてはならないやつらを社会から一掃しようという平沼的思想と基本的に同じである。】(宮崎学『近代の奈落』240~241頁より)

 もう一丁。

【「志着するところなし」というのは、どれが善いとか悪いとか、どの人生はだめだとか善いとかいうことが出来ない。どの人生も、どのいのちも、手を合わせずにはおれない厳粛さが貫いている。】(佐野明弘『迷いに帰る』70~71頁より)