坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

『なにか』

2007年10月30日 | 坊主の家計簿
 10月30日

 雑費  缶ミルクティー      120円
     レンタル5        525円
     公文学費        2100円
     タバコ          300円
 食類  手羽元          201円

 合計              3246円
 10月累計         100994円

 レンタルは
 『パッチギ! LOVE&PEACE』
 『さくらん』
 『チームアメリカ・ワールドポリス』
 『西洋鏡』
 『天使のくれた時間』

 ふ~。。。ようやく明日休み。前の休みが6日7日の連休で、それからずっとやから、よう働いた。結構外出もしてたので、今日は部屋でダラダラと。ダラダラ、ホゲ~っと脳味噌休憩。11月半ばにデカイ法要があるし、それに向けて休息しとかな。
 なので、レンタル三昧。

 『さくらん』
 原作漫画を先週読んで気に入ったのでレンタル。
 え~。。。主演を沢尻エリカにした方がよかったと思うのだが。。。原作のイメージに土屋アンナはぴったりかも知らんが、映画やねんし、芝居せんとアカンねんし。。。
 まあ、でも、『自由恋愛』っちゅうのを考えるにはエエ映画やな。
 多くの女性に『恋愛の自由』なんぞなかった時代の記号としての『遊郭』。
 でも、なぁ。。。映画やねんしなぁ。。。主演もアカンし、映画としてもイマイチ。

 『パッチギ! LOVE&PEACE』
 まあ、続編の方が面白かった映画は少ない。っちゅう事で。前作が圧巻やっただけに、今回はなぁ。。。前作は賞レースを総なめやったけど、今回はアカンやろ。
 ただ、『人権映画』として観たら評価は出来る。前作で賞レースを総なめしたし、金も儲かったし、「もうエエやん」で、商業映画で人権作品を作ってみたかったのかもしらん。
 けどなぁ。。。商業映画やねんし、映画として面白くなかったらアカンと思うのだが。。。正直、ラスト辺りの乱闘シーンなんぞ『お約束』みたいな感じでシラケるし。その前のシーンがよかっただけに、残念やなぁ。。。
 けど、前作がヒットしたので、今回の作品も話題にはなる。前作からの期待もあって、今回の映画で取り上げたテーマが話題になったりする事はエエ事や。
 http://news.livedoor.com/article/detail/3179891/
 その部分では、「エエ仕事しはったな」っちゅう感じやな。

 と云う事で、お疲れモード。
 きっと、両作ともお疲れモードじゃなかったら沢山の事を問われていた映画だと思う。
 
 『さくらん』なら、吉原って、塀の中にあったんだし。そこから逃げられない場所にあったんだし。
 
 『パッチギ! LOVE&PEACE』なら、映画中に「売国奴」っちゅうセリフがあったけど、朝鮮人にとっての『売国奴』とは朝鮮民族の魂を日本人に売り渡す事やねんやろうし。

 『さくらん』なら、最後に主人公が好きな男と吉原から逃げるし。

 『パッチギ! LOVE&PEACE』なら、最後に在日の名告りをあげるわけやし。

 両方、自由を求める。解放を求める。

 暮らしの安定なら、『さくらん』の主人公は男と逃げ出す事なく、主人公に惚れた結婚相手の武士と一緒に吉原を出れば良かったんだ。でも、しなかった。好きな男と逃げた。
 『パッチギ! LOVE&PEACE』なら、まあ、「働く意味をなくした」事もあるけど、別に在日の名告りをあげる事なく、スターとして生活しててもよかったんだ。

 当然、両方とも『わがまま』である。多くの人達に迷惑をかけた。
 でも、それでも『せざる得ない、なにか』がある。
 当然、その場で我慢している人達もおられる。でも、『なにか』がある。

 後鳥羽上皇から寵愛を受けた、松虫・鈴虫が出家する事(http://www7a.biglobe.ne.jp/~anrakuji/anrakuji/yuraibox/story2.htm)が直接の引き金になって、法然門下の弾圧→死罪・流罪になった。親鸞も流罪になった。
 親鸞は、後鳥羽上皇達に「あなた達は仏法に背いた」とは批判しているが、別に恨み言なんぞ云ってない。
 で、事件の発端である松虫・鈴虫に対しての愚痴なんぞも聞いた事がない。「お前等が我慢しといたら、俺は流罪になんてならんでも済んだんや」と、『思った』かも知らんが、当然、すぐに慚愧するやろ。親鸞なら。
 松虫・鈴虫が出家せずにおられない『なにか』。

 黒船が来た。その事によって、水戸学がもてはやされ、尊王攘夷でGO!GO!の『なにか』。
 美しい日本への『なにか』。

 抱き合う。抱き合いたい。
 相手を相手として尊重し、私を私として尊重されたいから。
 そういう『なにか』。