坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

東京裁判に安田弁護士を!

2007年09月21日 | 坊主の家計簿
 9月21日

 雑費  タバコ10       3000円
     レンタル1        105円
 食類  おにぎり          30円
     そば茶           58円
     バナナ          100円
     豪州純米酒2       210円
     つくね          251円
     納豆            68円
     洗濯洗剤         298円

 合計              4220円
 9月累計           64786円

 レンタルは『プライド・運命の瞬間』
 いや、昨日コメント欄で東条英機の事を話してたし。

 やはり、極東国際軍事裁判(東京裁判)には安田弁護士が必要だったでのはないのか?
 と、観始めてすぐに思う。
 私も死刑廃止の立場だが、死刑は殺人なのだ。
 殺人が罪であるから、その罪に値する罰が『殺人』である事は全くおかしい。
 「死をもって罪を償え」とはおかしい。何故なら殺人は罪であるから。
 殺人は罪であるから、当然殺人犯は重罪人である。その重罪人を裁くのに同じ重罪人になってどないしまんねん。例え、それが『国家』という名の下でも。国家がやるから死刑という『殺人行為』もなんとなく無化されてしまう印象を受けるのかも知らんが、んなもん『国家』なんぞ『国民の集合体』なんやから、死刑という殺人を国民がやる必要はない。重罪人になる必要はない。問題がある、共同体の属して共に生活して行く事が困難なら、「ごめんね」って隔離しといたらエエねん。で、なんとか一緒の共同体で生活出来るような人になったら、「今までありがとう」って感謝して迎えたらエエねん。

 殺人は罪である。死刑も罪である。
 当然、極東国際軍事裁判も罪である。死刑判決を下した部分で罪である。
 まあ、「それが戦争やんけ」っちゅうたら、それだけの話なんだが。

 例えば、今、極東国際軍事裁判が行われてたら、安田弁護士は当然、東条氏達の弁護をするであろう。で、なんとか死刑判決を逃れようとするだろう。
 当然、私も東条氏達の死刑判決に対して反対するであろう。『例外は認めない』っちゅう立場やし。それは他の死刑廃止論者も同じであろう。
 当然、死刑判決が出るたびに、死刑執行がされるたびに抗議する団体も同じであろう。
 死刑廃止論者には左派が多い印象を受ける。
 死刑賛成論者には右派が多い印象を受ける。
 。。。
 おもろいなぁ。。。左派、右派共に「東条英機氏達の死刑判決に私たちは断固反対する!」と共同戦線を組んで集会→デモ行進をしたりして(笑)

 映画にも出て来たパール博士と云う人がいる。
 初めて知ったのだが、靖国神社に顕彰碑があるらしい。そこにパール博士が東京裁判書かれた『パール判事判決文』の一文が書かれてあるらしい。

 【時が熱狂と偏見とをやわらげた暁には また理性が虚偽からその仮面を剥ぎ取った暁には
  その時こそ正義の女神はその秤を平衡に保ちながら 過去の賞罰の多くに
  そのところを変えることを要求するであろう】

 私は死刑廃止の立場やし、日本は侵略戦争をしたという立場である。
 故に、東条氏達が絞首台に送られた事は絶対におかしい。
 
 ついでに、国際法なんぞ関係なく、私は戦争での殺人も罪であると判断する。
 故に、戦犯に対して、つまり、勝った方、負けた方関係なく、戦犯に対しての死刑判決は絶対におかしい。
 
 当然、それは他の死刑判決の人に対しても同じである。
 東条氏達だろうが、麻原氏だろうが、今話題になってる光市母子殺害の兄ちゃんであろうが同じである。

 東京裁判では『立場』が問われている。戦勝国、敗戦国の立場。
 被害者の立場、加害者の立場。
 被害者には当然被害者感情がある。
 加害者には加害者になっていった状況がある。
 そういう世間の事情がある。

 私は仏教徒だし、当然、どちら側にも立たない。立ち得ない。
 ただ、裁かれ、これから殺されようとしている人を見過ごす事なんぞ出来っこない。
 そういう立場である。

 日本は『戦犯』を立てる事によって、国民の戦争責任を逃れた。「悪いのは軍部であった。」「悪いのは政府であった」等々。「悪いのは天皇である」も当然含めて。
 「悪いのは」、「悪いのは」、「悪いのは」と戦犯を穢れにする事によって、自分(達)を清き場所に置く。
 人間の業、悲しい業。