アウトドアー

山登りや峠越えなどを書きます。

334 下野街道(会津西街道)トレッキング~大内宿散策~小野岳登山を妻と二人旅   ('16,09,24~26)

2016-09-27 08:43:56 | 県外

秋雨前線が日本列島に居座り「梅雨」以上に愚図つく天気が長引いていますがたまたま24・25日辺り晴れ間が覗くようなので以前から懸案であった南会津を旅してきました、大内宿散策は以前から計画していましたがただそこへ行ってくるだけでは能がないので街道歩きか登山を兼ねた旅にしようと考えた末の計画です。

[ 9/ 24]
【下野街道歩き】
朝一番の 東京行き高速バスで出かけて会津鉄道「会津下郷駅」へ正午前に着いたので駅の待合室で昼食弁当を食べ正午過ぎに出発しました、下野街道(別名・会津西街道)を北に向かって水平距離で約14km弱、 標高差約200m程登って大内宿を目指しました。

そのほとんどが舗装された車道ですがそれでも数か所ショートカットのように昔道があり最初のうちは藪がきれいに刈り払われていて歩き易い道ですが上に行くに従い荒れた登山道のような道になりました、殆ど歩く人はいないようです。

どんなに荒れていても昔の街道歩きですから出来るだけ昔道を歩きましたがお陰で途中沢山の栗を拾いました、栗と言っても山栗(栗の原種)ですから粒は小さいのですがぎっしり実の詰まった栗でした、熊や猪が食べたらしい食べ残しの皮も沢山落ちていました。

予定外の栗拾いに夢中になり大幅にタイムオーバーしてしまって夕方5時直前に大内宿に到着しました、観光客もまばらであちこちの店も閉店の準備をし始めていました、一旦今晩の宿「民宿・伊勢屋」にチェックインしてからガイドブックなどによく有る大内宿を俯瞰する高台の展望台へ向かいそこから宿場を眺め写真を撮ってから宿に帰りました。 

【記録】
所要時間4時間50分、歩行時間4時間、水平距離約14km、累計標高+958m、歩行数約21,000歩。

[9/25]
【小野岳登山】
宿を8時前に出てぶらぶら宿場を散策しているとぼつぼつ店を開ける家があったのでその一軒に立ち寄り菅笠等土産ものを買ってから小野岳登山口に向かいました、登山口に着くと近くに2台の車が停まっていたので少なくとも2人は私達より先に登っているはずです。

今回のコースは熊の生息数の多い山域とのことでガイドブックにも「熊対策をしっかりと…」と書かれていますし宿の方や土産を買った店の主人からも「熊に注意を…」と言われましたので多少心配もありましたがその対策として妻が大きな鈴を2個鳴らし私が時々ホイッスルを吹いて歩きました、その外「熊除けスプレー」も携帯しました。

熊対策を万全にして鈴やホイッスルを鳴らしながら登山開始です、最初は緩い傾斜の杉林を登って行くと次第に急登になりましたが大きな栗の木の下に来ると又も栗の実が沢山落ちていました、見るとつい拾いたくなって次々拾いながら登ってゆくと今度は栃の実も沢山落ちていましたのでそれも拾うようになりました。

もう熊のことはこれっぽっちも頭にはなく恰も家の裏山にいるような気分です、漸くポイントの送電鉄塔の平地に辿り着きましたがコースタイム30分の所1時間以上かかりました、休憩の後出発し少しペースを上げて歩きましたがそれでも老いの足取りは若い人の半分程度です。

足元を見ながらゆっくり一歩々高度を上げて行きながら時々花の写真を撮ったりしますので一向にペースが上がりません、時々ブナの大木がありますのでその写真も撮りながら登るとその一本の木の根元に舞茸らしい大きな一総があったのです、まさかと思いましたが触って見るとなんと間違いなく舞茸でした。

「舞い上がる」どころか「天国に昇る」気分でした、今まで経験のない大きな収穫に大満足して疲れも吹き飛びペースを上げて頂上を目指しました、漸く正午過ぎに頂上に辿り着きましたので早速Ⅱ△「小野岳」(1,383.4m)を探しましたが小広い頂上には膝下位の雑草が繁茂していてわかりません。

足で雑草を掻き分けながら30分位探し回りましたが見つからず諦めお弁当を食べて下山することにしました、今回の登山のもう一つの目的である三角点を見付ることが出来ず返す返すも残念ですが時間が限られていますので下山せざるを得ませんでした。

下山は頂上から南東の急傾面を延々と標高差約1,000m近く下るのですから登り以上に大変でした、地元の人たちでさえ小野岳登山は大内宿側から登って往路を下山すると言われている程歩く人の少ないコースです、結局今回出会ったハイカーは先行していた中年男性一人だけでした。

「膝が笑う」寸前にやっと湯野上温泉駅に辿り着きました、その後駅から数百メートル先の今晩の宿「えびす屋」にチェックインして早速熱目の露天風呂に浸かり汗と疲れを流しました。

【記録】
所要時間6時間50分、歩行時間4時間30分、水平距離約11km、累計標高+1,369m、歩行数約19,000歩。
【2日合計】所要時間11時間40分、歩行時間8時間40分、水平距離約25km、累計標高+2,327m、歩行数約40,000歩。

[9/26]
【塔のへづリ】
計画では昨日小野岳から下山してきてその足で「塔のへづリ」へ行く予定でしたがタイムオーバーして行けなくなったので雨降りでなければ帰路の途中寄ることにしました、明け方小雨が降っていましたが出発する頃には雨も上がりましたので「塔のへづリ」に寄ることにしました。

帰りの上り電車一つ先の「塔のヘづリ駅」で下車し数百メートル先の大川渓谷に有る「塔のへづリ」へ行くと朝だと言うのに大勢の観光客で賑わっていました、よく見ると「小湊鉄道バス」が1台留っており皆さん市原市の方々でした、ひと通り渓谷を散策して駅に帰り次の電車で帰路に就きました。

                                       HP URL outdoor (hacca.jp

                         
                                    展望台からの大内宿           静かな大内宿の大通り              オニアザミ

                                    
                                   街道沿いの欅の巨木                オオサカソウ                  見つけた舞茸
                     
                                    サラシナショウマ             小野岳頂上にて             塔のヘつり   
                             
               

                           
                                        歩いた軌跡(1/25,000)の縮小図