アウトドアー

山登りや峠越えなどを書きます。

271 房総の山(「梨沢・七ッ釜」の沢歩き~三浦三良山~大塚山)の一人山歩き。 ('15,04,26)

2015-04-27 08:24:26 | 房総の山中部

長年おわずけになっていた「梨沢・七ッ釜」の沢歩きを漸く実行してきました、房総の山は十数年歩いていますが殆ど尾根歩きで沢歩きは今回が初めてです、それはガイドブックにもある通リ「沢登り経験者の同行が必要・・・」なのだそうですから一人で歩くのをためらっていたのです。

歩いた先輩たちの話を聞くと深い淵や釜は岩をへつって迂回するのだそうですがその時大方の人は滑って渕や釜に落ちてずぶ濡れになるとのことですから今までの山歩きにはない心配ごとが増えて不安で仕方ありませんでした、然し歩いてみたら気を張っていたせいかスリップによる濡れ鼠にはならずに済みました。

緊張していたせいか最初から方向を間違えて河原に下りずに山側へ入ってしまったりやっと河原に出て身支度を整え出発したら川下へ歩き出して水の流れを見て間違いに気付く有様でした、川床は岩と小石でしたがその殆どにつるつるした藻がついているのでゆっくり慎重に歩かないと忽ち「すってんころりん」と行きそうなので神経を集中して歩きました。

何より難しいのは岩をヘツル時ルートを決めることと僅かに爪先が掛かる程度のステップに全体重をかけて渡ることです、又深みを避けて左右に渡渉する時もルートを探して濡れずに渡るのもかなり気を使いました、膝下までの長靴を新調して履きましたがそれでも膝迄濡らしてしまいました。

今まで最も難しいのは七ツ釜を岩をへつって渡ることだったそうですが今は大木や土砂で釜が埋まりスリルは有りませんがその分不動滝(大滝)は急斜面の岩場を水滴に撃たれながら僅かなステップの手掛かり足掛かりで登るのは可なり緊張しました。

難所の大滝をクリアして暫く進むと漸く二股に着きました、道標に従い右沢を更に遡上するのですがガイドブックには「左岸(右手方向)の沢2本を見送ると正面に堰堤が現れる…」とありますが細いながらも沢は2本以上見送っているのになかなか堰堤は現れません、少し心配になってきたのでもう一度沢を数えなおそうと二股の数十メートル手前まで引き返えし出直しました、お蔭で40分以上タイムロスしてしまいました。

なんてことはない「2本の沢」とは広い沢だけの事でした、又引き返した地点の数十メートル先に堰堤はあったのです、予定より大分遅れましたが漸く尾根の取り付き点に辿りつけたので一段上がったところで遅い昼食休憩にしました、食事の後落ち着いて周りを見たら山菜(シドケ)が沢山有るので土産に頂きました。

長靴を登山靴に履き替え急峻な尾根を長いロープを伝いながらゆっくり登ると間もなく大日如来石碑のある尾根上に登り詰めました、ここから直ぐ下の「鎌倉古道」に下り立ち筋向いに有る三浦三良山に登ってから北上して梨沢大塚山を目指しました。

この「鎌倉古道」は丁度4年前に歩いたので勝手知ったコースですから今までの緊張を解すためにのんびり景色や花を眺めながら歩きました、大塚山へは右手の尾根を急登すると直ぐ頂上です、頂上には大日如来石祠や浅間石祠が有りました、再び「鎌倉古道」に下り立ちゴールを目指して少し荒れた古道を下り梨沢橋の袂に駐車してある車にゴールしました。

【ポイントタイム】
梨沢橋スタート(7:47)…梨沢分岐(7:58)…沢の河原(819)(8:43)…二股(11:05)…(途中から引き返し出直す)…尾根取り付き点(12:43)昼食休憩(13:10)…(尾根の急登)…尾根上(大日如来石碑)(13:36)…三浦三良山(13:42)(13:44)…梨沢大塚山(14:33)(14:35)…梨沢橋ゴール(15:07)、所要時間7時間20分、歩行時間6時間10分、水平距離約12km、累計標高578m、歩行数約20,000歩。

     HP URL outdoor (hacca.j 

              
      黒光りする不動滝(大滝)  大木と土砂で埋まった七ツ釜  清楚なヒメウツギの花

               
        尾根上に有る大日如来石碑 森に彩りを添えるヤマツツジ        平坦な三浦三良山頂上

           
           緑鮮やかなカンアオイ   木漏れ日の射す「鎌倉古道」   大塚山頂上の石祠

            

       
                   歩いた軌跡(1/25,000)の縮小図