いまだに、なにかと囚われてしまう
元ネタ映画の凄さを、しみじみ実感。
「オールド・ボーイ」50点★★★
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1993年。
広告代理店の重役ジョー(ジョシュ・ブローリン)は、
仕事では腕利きだが私生活ではアルコールに溺れ
3歳の娘とも離ればなれだ。
そんなある日、いつものように
町で泥酔した彼は
目を覚ますと窓もドアもない不思議な部屋に
監禁されていた。
いったい、彼は何のために
監禁されたのか?
その謎は、20年後に明かになる――。
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元ネタは、1990年代に
土屋ガロン×嶺岸信明氏が発表した漫画。
それを2003年にパク・チャヌク監督が映画化し、
いまだ語り継がれる作品に。
そして、その映画に驚愕したスパイク・リー監督が
今回、映画化・・・という流れです。
ストーリーは想像以上に元ネタ忠実だったけど、
しかし、端々に“アメリカの倫理”があると感じます。
全体に
残虐描写は割と控えめ(助かる~。笑)
乱闘シーンは漫画というより、こりゃゲームか!のコミカルさ(笑)で。
ヒロイン役のエリザベス・オルセンの配役は絶妙で
かなり期待しまして
まあ悪くはないんですが、
どうしても韓国版と比べて、
何も知らない父娘の間に起こる“愛”の描き込みが
濡れ場を含めて、決定的に不足している。
ゆえに、結末の慟哭が弱いんですよね-。
ハリウッドの倫理ラインに、
この描写がギリギリだったのか。
ならば、なぜリメイクしたの?という疑問も起こりますが
いや、まあ
やりたかったんでしょうね。わかります。
クリエーターとして、名誉なる挑戦ですもん。
その結果ですから、いいと思いますよ。
★6/28(土)新宿バルト9ほか全国で公開。
「オールド・ボーイ」公式サイト