複数の話が、絶妙に同時進行する
ハギス・テクが気持ちいい!
「サード・パーソン」71点★★★★
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パリにいる作家(リーアム・ニーソン)は
野心的な作家志望の女性(オリヴィア・ワイルド)と不倫中。
ローマで仕事中の
アメリカ人ビジネスマン(エイドリアン・ブロディ)は
バーで美しい女性(モラン・アティアス)に目を奪われる。
が、彼女はロマ族で、
ある事情を抱えていた。
ニューヨークのジュリア(ミラ・クニス)は
元夫(ジェームズ・フランコ)と
息子の親権争いをしている。
3つの都市の、3組の男女の物語は
どんな結末を迎えるのか――?!
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「クラッシュ」(04年)のポール・ハギス監の新作。
パリ、ローマ、ニューヨークと
3つの都市の、3組の男女の話が
同時進行で描かれ、
そのなめらかな「つなぎ」を堪能する作品です。
それほど「ミステリー」というわけでもなく、
描かれるのは
一様に何処かに哀しみをたたえ、傷を持つ男女の事情。
それでも137分退屈することなく、
人々の“営み”に惹きつけられます。
作家の男(リーアム・ニーソン)を主軸に、
少しづつネタが小出しにされ、
ラストに向けて集約し、
「ははん、そうだったのか」とニヤリできる。
凝った構成が好きなタイプに
特にオススメです。(ワシね。笑)
★6/20(金)からTOHOシネマズ日本橋ほか全国で公開。
「サード・パーソン」公式サイト