ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

MUD-マッド-

2014-01-17 21:15:33 | ま行

すっかり安定品質のマコノヒー兄さん。


「MUD-マッド-」69点★★★☆

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米・アーカンソー州。

川岸のボートハウスに住む
14歳の少年エリス(タイ・シェリダン)は

親友のネックボーン(ジェイコブ・ロフランド)と
無人島に出かけ、ある“宝物”を見つける。

それは高い木の上にひっかかった
一艘のボート。

ウキウキな二人だが、しかし彼らより先に
ボートを見つけ、住み着いていた男がいた。

マッド(マシュー・マコノヒー)と名乗るその男は
二人にある頼みごとをするが――?

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「テイク・シェルター」のジェフ・ニコルズ監督作品。

現代版「スタンド・バイ・ミー」という評判が
そのまんまやん、といった趣。

少年たちの冒険と成長、サスペンス、と
いい要素が詰まった話で、

逆にいえば意外にストレートすぎて
拍子抜けでもある。


ただ
アーカンソーの川べりのボートハウスという舞台設定からして
トムソーヤふうで魅力的だし、

家のすぐ横が本当にギリな川っぷちである様子に
ドキッとさせられ

「これじゃあお母さんも逃げ出したくなるよなあ」とか。

あとね、もう最近は
マシュー・マコノヒーが出てくるだけで
一定品質保証!という感じです(笑)


誰かに追われているらしき
マコノヒー兄いを助けるエリス少年は

純粋に愛を信じ
大人と渡り合い、裏切られもする。

しかしこの映画には決定的な裏切りや、悪人、残酷さはないのです。
ラストの意外な助っ人には思わず笑いが(笑)

この監督は、心があまり黒くないんだなきっと。


エリス役のタイ・シェリダンもいいけど
(「ツリー・オブ・ライフ」でブラピの息子役を演じた子です)
ちょいワルな友人少年もいい。

「リトル・ランボーズ」のあの子みたいだけど
もうこんなに小さくないし、違う子でした。(当たり前)。


★1/18(土)からヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開。

「MUD-マッド-」公式サイト
コメント
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