英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

2時間サスペンス メモ 『司法教官・穂高美子』 ~第6作「美人弁護士の裏の顔 他人をかばって無罪になる法律トリック!?」(2017年)~

2017-11-04 13:17:07 | ドラマ・映画
(2017年10月1日放映と、まだ1ヶ月ほどしか経過していないが、“2時間サスペンス メモ”の範疇に入れたくなる内容)
【番組サイトの紹介文の冒頭】
 司法試験に合格した修習生たちが、裁判官や検事、弁護士を目指して共に学ぶ“司法研修所”。その検察教官を務める穂高美子(水野真紀)は、修習生たちと真剣に向き合ってきた。(第5回では「東京地検から異動してきた優秀な検事で、講義の厳しさから修習生たちには“タカビー”と名前の一部をとったあだ名をつけられていた」という一文が記されていたが、省略。私も何回か見てきたが、“タカビー”と揶揄されるほどの印象はなかった)


 このドラマの大きな特徴は、講義の例題となる“白表紙”劇
 過去の事例の固有名詞(個人名や地名)を伏せた寸劇。“茶番”と呼びたくなるほどのデフォルメ(わざとらしい演技)だが、『親族による犯罪に関する特例』の事例として“親族相盗例”を分かりやすく解説してくれている(都合よく真相解明のヒントになることが多く、今回のテーマの“犯人隠避”“証拠隠滅”に繋がった)。過去には「“傷害罪”と“暴行罪”の違い」(その他いろいろあったが詳細は忘れました)など刑事ドラマ視聴の参考になる事例が多い。



 このように特殊なケースに入り込むかなりの意欲的なドラマである。さらに、事件を二重三重構造にして、ミステリー度を高めている。

 しかし、頑張り過ぎて、肝心な点で無理が生じていることが多い。今回の件では、
①事件の容疑者・橋本めぐみが庇っていた弟は、実は別人が成りすましていた。この辺りで留めればよかったのに、さらに容疑者もめぐみに成りすましていた。……やり過ぎである。
②めぐみに成りすましていたのは西川理沙でめぐみの親友。ふたりがハイキング中、突風に遭いめぐみが転落死。……ここまでは良いとして、咄嗟に彼女の意志(弁護士になる)を継いで彼女に成りすますことを決意。自分の持ち物を残し、彼女の持ち物を持ち去った。
 理沙は将来に明るい展望を持ってはいなかったが、自分の身分を捨てて他人に成りすまさなければならないほど困窮していなかった。亡くなっためぐみは、普通の女子学生で知人が多いので、成りすますのは困難である。



 このドラマで一番気になったのは、主演の水野真紀さんの話し方。
 法律を教える司法教官という立場を意識してか、やたら、話し方が重々しい。片平なぎささんを思い出す。片平さんの話し方が悪いと言っているのではなく、水野さんの話し方が“芝居がかり過ぎ”と感じるのである。

過去の同シリーズのレビュー
『司法教官・穂高美子3』
この時は出来が散々だったようだ。


【ストーリー】番組サイトより
 司法試験に合格した修習生たちが、裁判官や検事、弁護士を目指して共に学ぶ“司法研修所”。その検察教官を務める穂高美子(水野真紀)は、修習生たちと真剣に向き合ってきた。しかし、美子が指導を担当し、昨年卒業したばかりの新人弁護士・橋本めぐみ(上原多香子)が、殺人容疑で逮捕された。被害者はフリーライター・金森奈緒子(楊原京子)で、めぐみは現場付近の公園に凶器のナイフを捨てるところを、捜査中の刑事に発見されたらしい。めぐみは犯行を認めたが、「カッとなって刺した」と計画性を否認しているという。
 弱い人々を救いたいという信念を持ち、あえて町の小さな弁護士事務所に就職しためぐみが、衝動で人を殺すなど信じられない…。何か事情があるのではと思った美子は急きょ接見するが、めぐみは「本当の私のことなんて何も知らないくせに。放っておいてください!」と美子の介入を拒む。
 “本当の私”とは、いったいどういう意味なのか…!? 彼女にはウラの顔があったのか…!? 確かに、めぐみは修習期間中も自分の事を話したがるタイプではなかった。疑問を感じた美子は、民事担当教官の弁護士・小宮譲(筧利夫)と共に調査を開始。現場近くの防犯カメラを確認したところ、犯行時刻に不審な男が走り去っていることがわかった。
 美子たちは、めぐみが同棲中の恋人をかばっているのではと推測。再度めぐみを直撃するが、彼女は「嘘はついていない」と反発する。めぐみの言葉に、“起訴されない自信”を感じた美子は、事件の真相を追う中で、めぐみが法を悪用していることに気づき…!?

脚本:小峯裕之
監督:伊藤寿浩
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gooブログのトラックバック機能が終了するそうです

2017-11-03 12:07:23 | その他
10月26日にgooブログのお知らせ欄に「トラックバック機能終了について」という件がアップされていました。普段、お知らせ欄はあまり気にしていなかったので、気がついたのは昨日でした。

【以下、引用】
日頃よりgooブログをご利用いただきありがとうございます。

「トラックバック機能」について、ご利用者数の減少およびスパム利用が多いことから、
送受信ともに2017年11月27日(月)にて機能の提供を終了させていただきます。

ご利用いただいておりました皆様におかれましてはご不便おかけし申し訳ございません。
何卒ご理解くださいますようお願いいたします。

なお、トラックバックの送受信機能は終了いたしますが、既に受信されているトラックバックは、ブログ面、編集画面ともに消去されません。
※編集画面「トラックバック管理」にて、既存トラックバックの公開・保留・削除は継続して行なえます。

■提供終了する機能
トラックバック機能(送受信ともに)

■提供終了の理由
利用数の減少、スパム利用が多いため

■提供終了予定日
2017年11月27日(月)


引き続き、gooブログをご愛用いただきますよう、お願い申し上げます。
【引用 終わり】



 トラックバック機能ですが、IT用語辞典によると
ウェブログ(Weblog)の機能の一つで、別のウェブログへリンクを張った際に、リンク先の相手に対してリンクを張ったことを通知する仕組みのこと。
トラックバックはリンク元サイトに「このような記事からリンクを張った」という情報を通知する仕組みで、リンク元記事のURLやタイトル、内容の要約などが送信される。(IT用語辞典 http://e-words.jp/)


 しかし、≪この説明では分かりにくい≫として
『ブログとは  ~人気ビジネスブログの作り方~』というブログで、次のような説明がされていました。
(今回トラックバックについて検索してヒットしたブログで、初めて見たページです)
『トラックバックとは、 「あなたのブログを、私のページで紹介しました(リンクしました)よ」の自動通知機能』
とのことです。
 もう少し詳しく言うと2つの要点があって
①私がリンクしましたよ、ということを先方に伝える
②(そのお礼として)、先方でトラックバックコーナーにリンクしてもらう

ということなのだそうです。

 しかし、一般的には①がないがしろにされていて、②のみの目的でトラックバックしている方が多いようです。
 つまり、『「相手のブログ」に、「自分のブログ」を「無理矢理」リンクさせている』状況になっているようです。トラックバックをそういう機能だと思われている方も多いのではないでしょうか?
 「自分がリンクしていない(先方の記事を紹介していない)のに、先方にだけリンクさせる」というのは、マナー違反とみなされ、こうした行為は「トラックバック・スパム」と呼ばれているそうです。

 と、書くいう私のトラックバック(ドラマなどのレビュー記事が多いです)も、自分の記事の中でリンク先の記事について感想をのべリンクを張ったこともありますが、ほとんどの場合、「スパム」に該当していました。
 言い訳になりますが、「あなたの記事を(興味深く)読みました。よろしければ私の記事も読んでください」という意思でした。先方の記事について、≪感服しました≫、≪同意です≫、≪そういう考え方もあるんだ≫、≪それはちょっと違うだろう≫と感想は色々ですが……
 まあ、自動的に≪記事読んだよ。リンク張りました≫と伝えることができ、同時にリンクも張ってもらえる(強制的)のですから、便利だなあと思っていました(コメントやメールなどでリンクの件をお知らせするのは勇気がいる)。さらに、「先方の記事から私の記事に訪問してくれる方もいらっしゃるので、より多くの人に記事を読んでいただける」という副産物もあります。



 (前置きが長くなりました)
 多少(かなり?)無作法になっていましたが、こういうブロガー同士の記事(見解)の交換がブログの醍醐味の一つで、それがなくなってしまうのは残念です。(既にgooブログ以外のところでもトラックバック機能が廃止(停止)されているところが多いようです)

 最初に引用したお知らせを目にするのは、gooブログ運営者のみだと思うのですが、どうなのでしょう?
 しかも、私のようにgooブログ運営者でも築かない方が多いような気がします。
 今回のトラックバック停止はブログ運営としてはかなり大きな変更です。もう少しはっきりとした告知をしていただきたいです。
 11月28日(機能終了翌日)になって、≪あれっ?トラックバックできないぞ≫と悩む方が少なくなるよう、語らせていただきました。
コメント (2)
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『BORDER 贖罪』

2017-11-02 17:50:33 | ドラマ・映画
衝撃的なラストから3年。その決着をつけるという今回のスペシャルドラマ。
確かに3年も経っていたというのが、個人的には衝撃。
そのラスト直後から引き継いで演じる役者さんたちも大変だなあ。



【最終話のおさらい】
≪あらすじ≫……テレ朝動画より引用
休日のショッピングモールで、8歳の少年が行方不明になった。誘拐事件とみた警察は、警視庁特殊捜査班(SIT)を捜査にあたらせるが、犯人から何の接触もないまま、翌朝、少年は遺体で発見される。捜査は市倉(遠藤憲一)班に引き継がれ、石川(小栗旬)、立花(青木崇高)らが捜査を開始。いっぽう、検視を担当した比嘉(波瑠)によると、死因は舌骨の骨折による窒息死の可能性が高いとのことで、犯人は医学的知識を持った人間と推定された。
(石川は、頭がい骨内に残った弾丸の影響で死者の姿が見え、死者の声が聞こえるようになったという設定)

 石川は犯人の安藤は(大森南朋)を逮捕しようとするが、安藤はしたたかで証拠を全く残していなかった。
 子どもが火葬され、怒りに燃えた石川が激走、比嘉(波瑠)を置き去りにする。石川の激走姿が印象的だった。
 さらに安藤をビルの屋上まで連れ出し、突き落とす寸前で安藤を脅迫。
 しかし、安藤は全く動ぜず、逆に「あなたは正義を為すために死ねると思ってる。私も悪を為すために死ねます。けれど私は悪を為すために殺すことも出来る。そこが違う。また私の勝ちですね」と挑発。
 激高した石川は、安藤の胸ぐらをつかんでいた手を放してしまう。
 安藤、落下……死亡。


 呆然とする石川肩に後ろから手が掛かり、「こちらの世界へようこそ」と安藤が声を発したところで終了。『世にも奇妙な物語』的終了だった。。



【今回のスペシャルの石川の選択・贖罪】
監察官の取り調べの中、殺害されてしまったという須藤真実(中村ゆりか)に犯人の逮捕を依頼され、事件を解決したが、その中で、≪被害者の無念を晴らせるのなら、自分は悪の側に落ちよう≫と決意。≪安藤を手に掛けてしまった罪は消えない。(正義を貫こうとした自分が)悪に落ちても、被害者の魂を救い続けることが“贖罪”になる≫というのが、サブタイトルの意味だったのだろう


【感想】
①3年前のモヤモヤ感が一応解消された。(3年前のあのラストは非常に鮮烈で良かったと思っています)
②光側の仲間、闇側の仲間の石川とのやり取りが、(変な言い方になるが)シミジミとしてよかった。
 ・“小学生の徒競走”のように全力疾走する立花(青木崇高)を比嘉が「転べばいいのに」とつぶやいたのには笑ってしまった。
 ・便利屋スズキ(滝藤賢一)が良い人過ぎる。「何を探せばいい?」とクールに尋ねたが、「死体」と言われ意表を突かれ、ビビりながら探すのが笑えた。
 ・ガーファンクル(野間口徹)、サイモン(浜野謙太)と石川との電話のやり取りが、やはりシミジミしていた
③闇側の仲間が石川を助けようとしたのが、石川を光の存在と崇めたいという理由と言うのはどうかと思う
 石川の嫌疑を晴らす証言者が都合よく表れたことで、却って、監察官・久高(國村隼)の疑惑を確信に替えてしまったが…
④久高のスーツ、あれを着るのはかなり勇気がいりそう。
 たとえ、様になったとしても、“危険な人”としか見てもらえないだろうなあ
⑤3年前もそうだったが、死者の霊は、石川の気持ちや状態はお構いなしにお願いしてくるが、実際の捜査に入ると、何の役にも立たない。番組サイトで“霊”と呼ばず、“残留思念”と言っているのもこの設定のためかもしれない。
 ≪自分の遺体がどこにあるかぐらい把握して教えてあげなよ≫と思うが、それだとドラマにならないか。
 それにしても、石川以外の人がいるところで話しかけられるのは迷惑。石川もよく何でもない表情でいられるものだ。
⑥嫌疑をかけている石川への監視が甘過ぎ。
 わざと石川をひとりにして、石川の行動や表情を探ろうとしたのかと思ったが、そうでもなかった。
⑦立花(青木崇高)が出てきたとき、≪ああ、こいつもいたなあ!≫と懐かしかった。
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相棒 season16 第3話「銀婚式」

2017-11-01 23:04:53 | ドラマ・映画
(私の好きな太田愛氏の脚本なので、甘いレビューかもしれない)
夫の殺害に至る聖女の悲しみや怒りの心の動き、さらに、家政婦や介護士に対する優しさなど、細やかに描かれていた。


殺人という罪の重さを感じながらも罪を犯さずにいられなかった……

「25年間ずっと信じてきた愛情を法律で裁いてほしくなかったんです」
「これは瀬川(夫)と私の問題でしたから…(夫の浮気相手への報復しようとは思わなかった)
 それに、その人が瀬川のことを本当に愛しているのなら、彼のことを失うこと以上に悲しいことはないでしょう。
 私にはもう、悲しむものもない…」
「それでも、あなたの行為を悲しむ人はいると思いますがね」(by右京)

 楓の手を握りしめ、見つめ、嗚咽する家政婦の声が切なかった。


単純な仕掛けだが、トリックは簡単なものほど優れている。
 夫に状況録画を取らせる行為が、事故偽装工作になっており、さらに、妻の潔白を立証するものとなっていて、実に巧妙!(ただし、ビデオカメラで録画しようと言ったのは夫というのが減点。まあ、妻が発案したなら、視聴者が妻を疑ってしまう可能性があるからかもしれない)
介護士も程よいフェイクとなっていた
“暇か課長”のアップリケも夫殺害トリック解明の程よいヒントだった


ただし、“後出しジャンケン”ぽいドラマの構成だったのが減点ポイント
・作成依頼していた招待状の宅配の到着前後の妻の心境の変化がポイントだったが、その原因が終盤で明かされた
・青木が提示した車いす大破事件の際の妻の表情(頼みもしないのに青木が情報提供したというのも面白くない)

みすみす妻に夫殺害をさせてしまった右京
 事件の予兆をリアルタイムで察知しながら、殺害が為されてしまったのは右京の失態。そのことについて、右京は責任を感じてもいない
 制作依頼した招待状受け取り前後の妻の心境の変化の原因をもっと早く究明すべきだった。



【ストーリー】番組サイトより
銀婚式を控えた夫婦の周囲に不穏な影が…
壊れかけた幸せの先で切ない思いが交錯する


 大手商社の専務・瀬川(川野太郎)の家の玄関に灯油がまかれる騒ぎが発生。「エスカレートしないうちに犯人を見つけてほしい」と峯秋(石坂浩二)から内々に頼まれた亘(反町隆史)は、右京(水谷豊)と連れ立って瀬川家に向かう。
 その道すがら、車いすが大破した事故現場に遭遇。車いすに乗っていたのは瀬川の妻・楓(菊池桃子)で、瀬川がちょっと目を離した隙に坂道を滑り下りてしまったらしい。幸い楓は軽傷で済んだが、右京は車いすに細工がされていた可能性を感じ、灯油の一件との関連を含めて調べ始める。
 すると、楓が銀婚式の招待状配布を急きょ取りやめていたことや、顧問弁護士の事務所を訪ねていたことが判明。右京たちは、楓が離婚を考えているとしたら、娘婿として現在の地位を手にした瀬川が、先手を打って妻の謀殺を狙っているのではないかと考えるが…!?

車いすの令嬢の命を狙う犯人は、地位に固執する夫?
送られなかった銀婚式の招待状に謎を解くヒントが!?
小さなトラブルが、やがて思いがけない運命を導く!


ゲスト:菊池桃子 川野太郎

脚本:太田愛
監督:内片輝
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