英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

積雪で首都圏、鉄道混乱について思う

2016-01-19 15:23:26 | 時事
 17日夜から18日朝にかけて、南岸低気圧が発達しながら太平洋沿岸を通過したため、関東では雪が降り、積雪に及んだ地点も多かった。
 間引き運転により、駅構内は大混雑。そのうえ、安全の為、構内への入場制限をしたため、駅周辺で寒さの中、傘をさして復旧を待つ人であふれていた。
 
 ≪2年前の首都圏大雪に比べると、それほど雪でないのに、間引き運転、さらに、“安全の為”と称して、乗客を駅外に締め出すとは、怠慢もいいところだ≫

 “乗客を閉じ込めたまま、線路で立ち往生”という状況を避けるための、消極的措置かと思ったが(実際、その要素が大きいが)、いろいろ止むを得ない事情があるようだ。

 2年前の首都圏大雪の際、東急東横線の列車追突事故で70人が負傷したほか、列車の中に乗客が長時間留められる事態が多数発生してしまった。
 そこで、国土交通省が全国の鉄道会社に「大雪の際は速度を落とすことや、運行本数を減らす間引き運転も検討するよう」に通達を出していた。
 “通達”と言っても、これは“指令”に等しく、そう言う通達が出ている中、通常ダイヤを強行した結果、事故が発生したら、目も当てられないことになる。

 そもそも、重量が非常に大きい列車は静止が困難。積雪によって、追突事故や、オーバーラン、脱線の危険性は増大する。
 それなら、≪多少遅れても徐行運転すればいいのではないか≫と思われるが、5分に1本発着する首都圏と、1時間に1、2本しか発着しない北陸線と、まったく事情が異なる。首都圏の通勤時においては、鉄道網のキャパシティを超える通勤客を捌いている状況だそうだ。列車1本の遅れが、ダイヤ全体に及ぼす影響は計り知れない。駅の手前で停止している列車に、後続の列車が追突する可能性は高くなる。
 また、列車が停車するとトラブルが発生するエアセクションを避けて停止しなければならないし、踏切近くで停車すると道路の渋滞を引き起こしてしまう。


 それらを考慮すると、“間引き運転”を単純に非難することもできないなあと。
 ただ、雪によるトラブルで車両基地から列車が出発できない事態の防止、間引き運転の情報を発信する工夫、降雪時の事前シミュレーションなど、改善点は多いと思われる。

 また、降雪の可能性の情報は日曜日だったため、企業や学校が「始業時間を遅らす」などの対策や情報が遅れてしまったという不運もある。

 混雑の一部で、怒号が聞こえたそうだが、
 ≪秩序正しくじっと待つ首都圏の方々は、辛抱強いなあ≫と、本当に感心した。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 女流王位・予選 伊奈川女流初... | トップ | 長野県軽井沢町のバス転落事... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

時事」カテゴリの最新記事