英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

2023年度の賃上げ予定企業 80.6%と言うが…

2023-03-13 16:49:38 | 時事
 データやニュースが発信されてから、日が経ってしまった……
 両記事の日付が同じなので、NHKは『東京商工リサーチ』のデータを基に報道していると推測される(両記事の実数に少し違いはある)

「中小企業《賃上げ行う》80% 。うち《ベア予定》は半数 民間調査」(『NHK NEWS WEB』2023年2月20日)
「2023年度の賃上げ予定企業 80.6% 。賃上げしない理由 《価格転嫁できていない》が最多の6割」(『東京商工リサーチ』公開日付:2023.02.20)

 
 原材料や原油・電気などの経費高騰、コロナなどによる需要の変化によるマイナス要因が多い中、価格転嫁が難しい中小企業の80%が賃上げを行う……
……《中小企業も頑張っている》と感心するが、《本当だろうか?》と疑う気持ちも大きい

 『東京商工リサーチ』の「賃上げ動向 年度推移」によると
16年度~19年度の4年間……………………80~82%で横ばい傾向
コロナの影響をもろに受けた20年度………57.5%
21年度…………………………………………70.4%
22年度…………………………………………82.5%
23年度(予定)………………………………80.6%
 コロナ禍の影響具合、ウクライナ侵攻や円安による影響度など状況が違うので、単純に比較できないが、今春予定の80.6%は、“平年並み”と言うことも出来る。(マイナス要因が大きい中、“健闘しているパーセント”とも言える)
 それはともかく、NHKが「去年の同じ時期の調査では賃上げを行うとしたのが70%、このうちベースアップをすると答えた割合は32%で、ことしはいずれも上回っています」と報じているのは、何らかの意図を感じてしまう

 あと、気になるのは、アンケートの回答数を分母にしている点。(←こちらが、今記事の主眼)
【『東京商工リサーチ』のアンケート実施状況】
※本調査は2023年2月1日~8日にインターネットによるアンケート調査を実施。有効回答4,465社を集計、分析した。
賃上げの実態を把握するため、「定期昇給」、「ベースアップ」、「賞与(一時金)」、「新卒者の初任給の増額」、「再雇用者の賃金の増額」を賃上げと定義した。
資本金1億円以上を「大企業」、1億円未満(個人企業等を含む)を「中小企業」と定義した。


 これだと、アンケートに回答しなかった中小企業が除外されていることになる。
 普通に考えると……
無回答だった中小企業は
・アンケートに答えるだけの余裕がない
・賃上げをしないので、回答しない

などが想像できる(あくまでも、私の想像です)


無回答だった企業数を分母に加えないと、実態を反映するデータではない
と考える。

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