英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

将棋情勢(羽生情勢……“嗚呼”の4倍にならなければ良いが…)2023年10月28日

2023-10-28 10:48:45 | 将棋
第36期竜王戦
 藤井竜王が勝ち、3勝0敗と防衛(八冠維持)まであと1勝となった。
 伊藤匠七段も研究と読みをフル稼働して、中盤過ぎまでは互角の戦いをしているが、徐々に引き離されてしまっている。
 藤井八冠はいつも強いが、今回は特に強いように感じる。スキがない。疑問手が少ない。
 年内のタイトル戦は竜王戦だけなので、年明けの王将戦と棋王戦のどちらかを失うとしても、2月初旬までは八冠保持できる。
 あり得ないと思うが、王将戦を4連敗して失冠するとしたら、昨期の第4局が2月9日なので、少なくともその辺りまでは八冠保持する見込み。(棋王戦五番勝負は第三局が3月5日)

第4期ヒューリック杯白玲戦
 第5局、第6局を里見白玲が連勝し、3勝3敗で第7局(最終局)に持ち込んだ。
 本日がその第7局。実力は互角、どちらが勝つかは全く分からない。
 振り駒で先手後手が決まるので、絞り込んだ研究もしにくい。これまでの二人の対局の積み重ねである程度、局面が想定できるであろう。ただし、自分の想定した局面に進むかは不明。
 でも、このふたりの場合、想定局面の一致率が高いように思うので、想定通りに進むかもしれない。(加藤桃子女流四段の場合、自分の研究手順に持ち込むのが非常に巧い。対局相手の将棋を精彩に研究して、手順を検討し想定手順を組み立てるのだろう)
 多少、互いにミス(疑問手)が出るとは思うが、自身2度目のミスを先に犯した方が負けると言っておこう。

羽生情勢
10月19日 順位戦B級1組 7回戦 山崎七段に敗れる
10月23日 王将戦リーグ戦 3回戦 豊島九段に敗れる
10月26日 王将戦リーグ戦 5回戦 菅井八段に敗れる(4回戦の対渡辺戦は10月30日予定)
 これで3連敗。順位戦は増田康七段戦に続いての連敗で順位戦成績は4勝3敗。昇級の可能性はまだまだあるが、例年の昇級ラインを考えると4敗までなので、ほぼ負けられなくなってしまった。
 また、王将戦もこれで2勝2敗。まだ挑戦の可能性はあるが、次局に負けると残留も黄色信号が灯る。

 で、今後の対局予定は……
10月29日 NHK杯2回戦(収録済) 対豊島九段
10月30日 王将戦リーグ戦 4回戦   対渡辺九段
11月 2日 棋聖戦二次予選      対中村太八段
11月 2日 銀河戦(収録済)     対藤井銀河
 尚、銀河戦・羽生-藤井戦は、『囲碁将棋プラス』で10月28日(土)13:00~、つまり今日の午後1時から、無料プレミア公開される模様。

 10月19日の順位戦山崎戦から対局ラッシュ。
 今後の4局も立て続けだ(2局は収録だが)。
 対戦メンバーも半端ない。
 収録の2局は、結果確定しているので応援しても意味がないが、それでも、かじりついて応援しよう。
 この2局はかなり勝ち目は低いが、せめて対渡辺、対中村戦には勝ってほしい。
 でないと、7連敗……

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 嗚呼 | トップ | 将棋情勢2(2023王将リーグ... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (通り菅井)
2023-10-31 04:16:26
英さん、お久しぶりです。

タイトルを持っていた5年前までは、アンチに不調と言われつつ、少なくとも今よりもっと話題になっていた頃が懐かしいです。誰がどう見ても世代交代なのは悲しいですが、羽生さん同様藤井八冠が全冠制覇したので仕方ないというか当然ですね。

対菅井戦は変調でした。途中、筋としては重く金銀を打ちつけて相手玉に迫る局面がありましたけど、成銀で桂馬を取って、同飛車にそのまま同金同玉と進めばまずまずかと思ったのですが、何故か取れる飛車を取らなかったので、逃げられて桂銀交換の駒損の変化になってしまい。。

飛車を取らずに飛車を浮いたのも、桂捨てからの角の素抜きを狙った手?なのに、それも決行せず(正確には角に紐がついたあとで、成桂を残す変化)。

何はともあれ、王将リーグ対渡辺戦の勝利&連敗ストップおめでとうございます。
返信する
ちぐはぐな指し手が多いです ()
2023-10-31 15:46:07
通り菅井さん、こんにちは。

>途中、筋としては重く金銀を打ちつけて相手玉に迫る局面がありましたけど、成銀で桂馬を取って、同飛車にそのまま同金同玉と進めばまずまずかと思ったのですが、何故か取れる飛車を取らなかったので、逃げられて桂銀交換の駒損の変化になってしまい。。

 ええ、一番の逸機でした。
 感想戦によると、2枚替えでやや強引に取った飛車を打ち込んだ後、先手に金駒を自陣にビシバシ打たれて、打った飛車を追い回される手を嫌がったようです。
 でも、飛車を追い回された後、後手に好手があったようで、それを指摘されて「…そうかぁ」と納得していました。

>飛車を取らずに飛車を浮いたのも、桂捨てからの角の素抜きを狙った手?なのに、それも決行せず(正確には角に紐がついたあとで、成桂を残す変化)。

 ええ、こういう手の流れも多いです(対豊島戦もそうでした)
 この将棋、あまりの変調に怒りに任せて、図面を起こしたのですが、時が経ち、怒りも収まってきたので、記事にするのがおっくうになってきました。
 その間イロイロ事件や出来事があったのと、対豊島、対渡辺戦に勝って、喜んでしまいましたし……
返信する

コメントを投稿

将棋」カテゴリの最新記事