英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

世界陸上2011 雑感2 女子5000m予選

2011-08-30 23:46:48 | スポーツ
(「雑感1」は、8月28日記事『スポーツいろいろ』の中にあります)
女子5000m予選
 日本の新谷、絹川、杉原の3選手は、健闘したと言える。
 絹川選手は、10000mでは脱水症状を起こし、残念な結果に終わったが、そのショックを感じさせない走りだった。
 2組はスローペースで、残り3周目辺りから、ハイペースになり、選手が徐々に振り落される展開。そこをよく粘り、ラスト1周まで先頭集団(8人)に食らいついた。ラスト1周はスパート合戦になり離されたが、最後まで粘りラストで競り勝ってこの組8位。結局、タイムで1秒及ばず予選落ち(15:38.23)。
 1組の杉原もよく粘り、シーズンベストだった(15:41.78)。

 特筆したいのは、新谷の走り。
 序盤から飛び出し、1000m3分8秒、2000m6分12秒で、後続を20m弱離して独走。2100mで追いつかれたが、その後粘り、この組7位で15:31.09。着順通過以外の2位のタイムで決勝に進むことができた。

 彼女の序盤からの飛び出しは、よく見かける。いつものレースの意図は分からないが、想像すると、細かいレースプランを立てて、そのタイムを目標に走っているような気がする。
 今回の飛び出しも、一か八かとか無謀といった類のものでなく、プラン通りの走りをしたのではないだろうか。
 まず、飛び出すことによって、全体のペースを上げ全選手に負荷を掛け、ラストだけ強い選手を振り落とす。また、トップレベル選手にも負荷を与えることで、ラスト1周のスパート合戦の展開にはさせない。とにかく、スパート力のない日本選手は、ラスト1周のみのスパート合戦は避けなければならない(日本選手は過去、アジア大会などで、持ちタイムが下の選手にこのパターンで敗れ去っている)
 それと同時に、レース全体のペースを上げることによって、着順通過ができなくても、タイムで拾われる可能性が高くなる。
 飛び出しも無謀な速さではなく、自分のベストを上回らない速さで、2000mぐらいで追いつかれるのも想定内で、集団に飲み込まれた時も、余力を残していたように思う。
 クレバーなレースプラン、そして、それを実行した彼女の実力、見事だった。


 それにしても、織田&中井コンビ、割り込み過ぎ。彼らの会話を入れるくらいなら、女子棒高跳びの試技シーンをもっと映して欲しい。

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