英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

将棋世界10月号(先月号)

2008-10-10 22:58:42 | 将棋
 実生活(仕事・雑用)が忙しいということもありますが、羽生名人の活躍のおかげで、ネタに困らないので、ついつい将棋世界の方はおろそかになってしまいます。(まあ、それが任務というわけではないのですが)

★勝又教授の最新戦法講義【番外編】
 9月号に続いて「羽生将棋の解析」。今回は受講者である私の専門?分野なので、勝又教授の分析力のすごさがいっそう感じられた。
 「なるほど」「うん、その通りだ」「そう考えるのか」など、頷く事ばかりだ。分析力もすごいが、それを伝える構成力や展開力や表現力もすごいと思う。

★王位戦第二局(深浦王位の自戦記)、第四局(上地隆蔵氏の観戦記)
 2局とも、深浦王位がリードし、羽生名人が追いかけるという展開で、深浦王位が競り勝ち勝利している。第2局は、羽生名人が完全に逆転していただけに、このシリーズの流れに大きな影響を与えた将棋だった気がする。
 この2局とも、深浦王位のリードはかなり大きいように思えたが、深浦王位は、それほどいいようには感じていなかったようだ。悲観派と言った方が良いように思えるほど慎重だと感じた。

★王座戦挑戦者決定戦
 最近、パッとしない谷川九段(ごめんなさい)。最近のA級等トップ棋士の将棋は、わずかなリードができればよい。そして、そのリードを一気に広げようとせず、じっくりじわじわ拡大するというようなつくりが多い。
 とにかく接近戦で、谷川九段の間合いにならない。キン、カンと火花が飛ぶような切り合いにならず、刀を合わせたままのつばぜり合いの押したり引いたりの中盤戦が続く。最後まで谷川九段の間合いにならないか、間合いになっても、消耗して切っ先がやや鈍ってしまうことが多いようだ。
 木村八段は、終盤ポカがあって、頭がクラクラしたはずだ。逆転には至っていなかったようだが、そこで踏みとどまれたのは、並みの棋士ではない。
 谷川九段は正攻法なのがアダになっている。妖刀を手にした谷川九段も見たいが、それを良しとしないだろうなあ。

★棋聖戦第五局
 飛銀両取りに対し、まさに一閃という表現がぴったりの△8六歩!
 形勢は難解だったらしいが、それに対する佐藤棋聖が応手を間違え、羽生名人が勝利。

★熱い学生将棋、夏の陣
 小・中・高とメンバーは替わるが、濃密なスケジュールだ。

7月30日    小・中学校団体戦 東日本大会(東京)
7月31日    小・中学校団体戦 西日本大会(大阪)
8月 2日    全国小学生倉敷王将戦(倉敷)
8月3、4日   全国中学生選抜将棋選手権(天童)
8月5、6日   中学生将棋名人戦(東京)
8月 6日    小学生姫駒名人戦(東京)
8月6、7日   全国高等学校将棋選手権(前橋)
8月11日    小・中学校団体戦 決勝大会(東京)
8月11、12日 中学生将棋王将戦(大阪)
8月12日    高校生将棋王将戦(大阪)

 すごい日程です。何とかならないものか。
 特に、中学生は過密。選抜(3、4日・天童)、名人(5、6日・東京)、王将(11、12日・大阪)、上位進出者しか分からない大会もあるので完全に確認できないが、少なくとも2大会に参加している中学生が10人以上いる。保護者も大変だ。(金銭面・体力面)

 将棋世界の記事(学生将棋関連)も何とかしてほしい。やたら字が多い。レイアウトに工夫の余地が多い。内容も、会報の報告レポートレベル。

 その中で、気になる出来事が一つ。(続く)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« あいさつ | トップ | 将棋世界10月号② »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

将棋」カテゴリの最新記事