「いい加減にしなさあ~い!
彼らが雑草なら、あなたはその雑草に付く害虫ですよ
本来なら、今すぐ駆除してやりたいくらいです」
………金の密輸の元締め(表向きは花屋)が、裏切った手下や役立たずの手下のことを、“雑草”と蔑んで言ったことに対する右京の言葉で、右京にこの台詞を言わせたいがための脚本だったのだろう(あと、右京にマイホーム的なパパ、夫を演じさせたかった)
今回の“ぷるぷる”はいつもより長かった(笑)
しかし、この「“雑草”&“害虫”」の「手下&元締め」の比喩はズレている
確かに、この激昂の少し前の元締めの
「組織ってのはねぇ、花を育てるのと一緒だ。いくら良い苗を植えても、雑草が混じると美しい花は咲かない」
というのは正しいのかもしれない。けれども、“密輸した際の消費税をくぐり抜けて利ザヤを稼ぐ”というセコイ組織で“美しい花”とは程遠い。(実際に、そういう「密輸→消費税くぐり抜け」犯罪が多いらしい)
さらに、“害虫”という例えも変。普通、有益(有用)な草木や作物に取りつき害を為す虫を“害虫”と言うが、悪事を働く手下に取りつく元締めを指すのはおかしい。普通、悪人を害虫に例えるなら、取りつく対象は“社会”であろう。まあ、元締めは命令するだけで何もしないので害虫と言えるかもしれないが。
いろいろ苦心したストーリー展開のように思えるが、いろいろ突っ込み処が多かった。
セールスポイントとしては
・右京のマイホームパパ(死語?)
・ダークネスデーモンをやっつけた右京と少年の交流
・別れた元夫のストーカー行為と思わせて、母子を警護していた警官がストーカーだった。ガラスを割るところを篠原に目撃されてしまい今回の裕太襲撃の手伝いを強いられた
・善良そうな花屋店主が密輸の元締め
でも
・里美(遊井亮子)に町田警官が恋慕、町田のマドガラス破壊を篠原が目撃、篠原の殺人行為を里美の息子・裕太が目撃……この絡みの偶然は出来過ぎ
・町田警官の“如何にも感”……怪しすぎ。顔にメリハリがあり過ぎで、もう少し特徴が少な目の人が適任。それに、防犯情報、裕太情報の両方に詳しい人物は町田しかいない
・今どきの小学二年生が、ダークネスデーモンが実在すると思のだろうか?その演出が、嘘っぽく感じて仕方がなかった
右京がマイホームパパを演じたのは、ストーカーから警護する目的よりダークネスデーモンの正体を知りたかったようだが、どうせなら、元夫のストーカー行為に怯えていた里美が、実はとんでもない悪女で、それを突き止めるための右京のマイホームパパ振りだった方が面白かった。それだと、裕太が可哀そうだけど……
………記事冒頭の右京の台詞、事件の展開・真相ともに駄目だった。
第1話、第2話、第3話、第4話、第5話、第6話、第7話、第8話、第9話
【ストーリー】番組サイトより
亘が目撃した右京の家族団らん姿!?
その秘密と金塊密輸事件との意外な繋がりとは?
右京(水谷豊)が何か隠しごとをしているのではないか? …と疑念を持った亘(反町隆史)は、仕事帰りに尾行。すると、右京らしき人物が、幼い子供とその母親の2人とスーパーで買い物をした後、まるで家族のようにアパートの一室で仲睦まじく過ごす姿を目撃する。翌日、亘から事情を問いただされた右京は、里美(遊井亮子)というシングルマザーの女性とその息子・裕太(鳥越壮真)との馴れ初めを語り始める。
そんな中、雑木林から3億円の金塊が見つかったというニュースが流れる。角田(山西惇)は、その金塊が自分たち組対5課の追っている密輸グループのもので、運び屋のリーダーが組織を裏切って隠した物ではないかと目星を付けていた。
それから数日後、都内の運河でブルーシートに包まれた男性の死体が発見される。角田が確認したところ、遺体は運び屋のリーダーだった男だと判明し…!?
金塊密輸グループの内紛が殺人事件に発展!
さらに、母子の周囲に危険な兆候が…
“新しい家族”を守るため、右京が大胆な行動に出る!
ゲスト:遊井亮子 鳥越壮真 渋谷謙人 石井愃一
脚本:根本ノンジ
監督:片山修
彼らが雑草なら、あなたはその雑草に付く害虫ですよ
本来なら、今すぐ駆除してやりたいくらいです」
………金の密輸の元締め(表向きは花屋)が、裏切った手下や役立たずの手下のことを、“雑草”と蔑んで言ったことに対する右京の言葉で、右京にこの台詞を言わせたいがための脚本だったのだろう(あと、右京にマイホーム的なパパ、夫を演じさせたかった)
今回の“ぷるぷる”はいつもより長かった(笑)
しかし、この「“雑草”&“害虫”」の「手下&元締め」の比喩はズレている
確かに、この激昂の少し前の元締めの
「組織ってのはねぇ、花を育てるのと一緒だ。いくら良い苗を植えても、雑草が混じると美しい花は咲かない」
というのは正しいのかもしれない。けれども、“密輸した際の消費税をくぐり抜けて利ザヤを稼ぐ”というセコイ組織で“美しい花”とは程遠い。(実際に、そういう「密輸→消費税くぐり抜け」犯罪が多いらしい)
さらに、“害虫”という例えも変。普通、有益(有用)な草木や作物に取りつき害を為す虫を“害虫”と言うが、悪事を働く手下に取りつく元締めを指すのはおかしい。普通、悪人を害虫に例えるなら、取りつく対象は“社会”であろう。まあ、元締めは命令するだけで何もしないので害虫と言えるかもしれないが。
いろいろ苦心したストーリー展開のように思えるが、いろいろ突っ込み処が多かった。
セールスポイントとしては
・右京のマイホームパパ(死語?)
・ダークネスデーモンをやっつけた右京と少年の交流
・別れた元夫のストーカー行為と思わせて、母子を警護していた警官がストーカーだった。ガラスを割るところを篠原に目撃されてしまい今回の裕太襲撃の手伝いを強いられた
・善良そうな花屋店主が密輸の元締め
でも
・里美(遊井亮子)に町田警官が恋慕、町田のマドガラス破壊を篠原が目撃、篠原の殺人行為を里美の息子・裕太が目撃……この絡みの偶然は出来過ぎ
・町田警官の“如何にも感”……怪しすぎ。顔にメリハリがあり過ぎで、もう少し特徴が少な目の人が適任。それに、防犯情報、裕太情報の両方に詳しい人物は町田しかいない
・今どきの小学二年生が、ダークネスデーモンが実在すると思のだろうか?その演出が、嘘っぽく感じて仕方がなかった
右京がマイホームパパを演じたのは、ストーカーから警護する目的よりダークネスデーモンの正体を知りたかったようだが、どうせなら、元夫のストーカー行為に怯えていた里美が、実はとんでもない悪女で、それを突き止めるための右京のマイホームパパ振りだった方が面白かった。それだと、裕太が可哀そうだけど……
………記事冒頭の右京の台詞、事件の展開・真相ともに駄目だった。
第1話、第2話、第3話、第4話、第5話、第6話、第7話、第8話、第9話
【ストーリー】番組サイトより
亘が目撃した右京の家族団らん姿!?
その秘密と金塊密輸事件との意外な繋がりとは?
右京(水谷豊)が何か隠しごとをしているのではないか? …と疑念を持った亘(反町隆史)は、仕事帰りに尾行。すると、右京らしき人物が、幼い子供とその母親の2人とスーパーで買い物をした後、まるで家族のようにアパートの一室で仲睦まじく過ごす姿を目撃する。翌日、亘から事情を問いただされた右京は、里美(遊井亮子)というシングルマザーの女性とその息子・裕太(鳥越壮真)との馴れ初めを語り始める。
そんな中、雑木林から3億円の金塊が見つかったというニュースが流れる。角田(山西惇)は、その金塊が自分たち組対5課の追っている密輸グループのもので、運び屋のリーダーが組織を裏切って隠した物ではないかと目星を付けていた。
それから数日後、都内の運河でブルーシートに包まれた男性の死体が発見される。角田が確認したところ、遺体は運び屋のリーダーだった男だと判明し…!?
金塊密輸グループの内紛が殺人事件に発展!
さらに、母子の周囲に危険な兆候が…
“新しい家族”を守るため、右京が大胆な行動に出る!
ゲスト:遊井亮子 鳥越壮真 渋谷謙人 石井愃一
脚本:根本ノンジ
監督:片山修
英さんも「彼らが雑草なら、あなたはその雑草に付く害虫ですよ」は、例えとしておかしいと思われましたか。私もそのセリフを聞いたとき「ん?」と思ってしまいました。
感想としては、本文に書かれた内容にほぼ同意します。
ちなみにツッコミどころの最後の項目は、「・元夫に対する」で中途半端に終わっていますが、書きかけでしょうか?
私がツッコミどころとして付け加えるのなら、金て比重が水の約19倍ありますから、手に取れるほどの大きさの金塊でもかなりの重さがあるはずですよね。それなのにみんな軽々と金塊を取り扱っているな、と思いました。
さて今回で早くも前半がが終了し、折り返しとなりましたね。ここまでを振り返ると、個人的にはやはり、前後編スペシャルの『檻の中』が一番面白かったです。
あと気になっているのが、
①近年の主力であった、太田愛氏、真野勝成氏、徳永富彦氏、金井寛氏が今期はまだ一度も脚本を書いていない。
②第1話から、組対五課の小松刑事が一度も登場していない。
の2点です。
>、「・元夫に対する」で中途半端に終わっていますが、書きかけでしょうか?
おっと、消し忘れました。
すでに記憶があやふやになっていますが(笑)、「元夫に対する」に続いて、「警護なら、泊まらないのは、見せかけだとバレるし、右京が帰った後に狙われる可能性もある」というようなことを書いたのだと思います。
でも、右京はストーカー行為は元夫によるものだとは思っていなかったようですし、裕太にダークネスデーモンのことを聞き出すのが目的だったようです。
なので、削除したつもりだったんですが、カーソル捜査のミスで、残ってしまったようです。
>金て比重が水の約19倍ありますから、手に取れるほどの大きさの金塊でもかなりの重さがあるはずですよね。それなのにみんな軽々と金塊を取り扱っているな、と思いました。
そうですよね。土に混ぜても、重さで違和感を感じると思います。個人的には、金の重さを実感できる生活をしたいものです。
>ここまでを振り返ると、個人的にはやはり、前後編スペシャルの『檻の中』が一番面白かったです。
前シリーズ辺りから、カイト時代の落ち込みからは回復してきている気がします。(それでも、満足度は及第点をぎりぎりクリアする話が半分弱)
今シリーズでは、「檻の中」は面白かったですね。あと、ミステリー度は低かったのですが、「少女」と「ご縁」が面白かったです。
>①近年の主力であった、太田愛氏、真野勝成氏、徳永富彦氏、金井寛氏が今期はまだ一度も脚本を書いていない。
個人的には真野氏と金井氏は(書かなくても)いいです。
元日SPが楽しみですが、例によって、脚本家が誰か知らない状態で観ます。
>②第1話から、組対五課の小松刑事が一度も登場していない。
私も気になっています。
いつもコメント、ありがとうございました。よいお年を。
この話、母子以外はみんな悪い奴で、特に花屋の高村が結構な悪党でした。ウルトラマンのトリヤマ指揮官のイメージが強いので意外でした。
>ゲストに石井愃一さんが出ていてただの花屋、倉庫の管理人で終わるわけないと思っていたら案の定犯人
裏をかいていい人(普通の人)の場合もありますが、「いかにも」の雰囲気の石井さんですよね。石井さんはこれが相棒初出演(この1回のみ)というのは意外でした。
>俳優で先読みするのはどうかと思う。と少し自己嫌悪。
まあ、ミステリー好きの性(さが)ということで…。
>花屋の高村が結構な悪党でした。ウルトラマンのトリヤマ指揮官のイメージが強いので意外でした
私は知らなかったのですが、『ウルトラマンメビウス』のGUYS JAPAN(防衛隊?)のトリヤマ補佐官(ナンバー3の高官)を演じていたそうですね。
迂闊で目立ちたがり屋などトラブルメーカー的役柄ですが、正義感も時折見せ、目立たない実務をこなしていたようです。