英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『京都地検の女』 最終話(9月5日放送)

2013-09-29 16:29:33 | ドラマ・映画
 9月10日に、『警視庁捜査一課9係 season8』 第9話「殺しのネックレス」を書いた。
2009年シーズンから変質してきて、第9話を取り上げて批判した記事であるが、それと同様な傾向にあるのが、『京都地検の女』である。
 今更感が強いが、今シーズン(昨シーズンと言ったほうが良いかも)「3大残念サスペンス」として、上述の『警視庁捜査一課9係 season8』、『消えたタンカー』と並べて評しないと、私の精神衛生上、よろしくないので、記させていただきます。

 番組サイトのあらすじで、「衝撃のラストが待ち受ける…!」とあるが、「衝撃」を演出するのが目的となってしまっていた。

どういう衝撃だったかと言うと……
・あやが腹部を刺された
・刑事部部長の高原(蟹江敬三)の息子・荻原良(松尾敏伸)が詐欺を行った。しかも、良はかつてあやのもとで司法修習した経験があった。

 あや、高原ともに大ピンチ。良の詐欺に関しては、高原は立場上の危機、父親としての苦悩。あやにとっても良は愛弟子のようなもので、最終回らしい題材である。
 しかし、あやが刺された件と良の事件とは全く無関係。
 さらに、父親への憧憬が強くて司法を志したうえ、あやの下で「あやの精神」を学んだはずの良が、借金を抱えただけで犯罪に走るなんて、高原とあやが今まで積み上げてきたものは一体何だったのか?


 今シリーズは、成増刑事(寺島進)の娘の成増友子(前田亜季)がレギュラーに加わった。
 アメリカに留学していたが突然帰国。なぜか、実家に戻らずあやの家に居候。理由は、寺を継げという成増の意向と司法に進みたい自分の意志が合致しないからというもの。ふつうそれだけで、他人の家に転がり込むものだろうか?自立し司法を志す割には、短絡的すぎる。
 成増家にいるより、何か理由ありであやの家にいる方が、前田亜紀の存在価値を高め、ドラマ的に面白いからなのだろう。
 その煽りを食ったのが、あやの娘・りん(脇沢佳奈)。長らく娘として出演しており、昨シーズンは念願の教師となったが、突然結婚し、鶴丸家から追い出され?てしまった。

 昨シーズンから登場した検察事務官の井森幸三郎役の大杉漣も勿体ない使われ方だ。
 登場当時は、それなりの存在感が示されたが、最近はあやの暴走に振り回されるだけである。


【ストーリー】番組サイトより
 連日、残業で徹夜続きの鶴丸あや(名取裕子)は、取り調べでもミスを連発。事務官の井森(大杉漣)が心配するほど、疲労困憊していた。
 一方、京都地検刑事部部長の高原(蟹江敬三)は、取り立て屋の河村(榊英雄)から、息子で弁護士の荻原良(松尾敏伸)がよからぬビジネスに関わっているというウワサがあると聞く。良は別れた妻に引き取られたため、高原とは長らく別れて暮らしてきたが、父親への憧憬が強く司法の道を志し、かつてあやのもとで司法修習した経験があった。現在は弁護士として独り立ちしていたが、何らかの原因で多額の借金を背負ったため、危険なビジネスに関わるようになったという。久しぶりに息子と電話で話した高原は、「鶴丸って俺のブッ殺したい奴の中に入ってる」という良の衝撃的な言葉に驚く。
 そんなある雨の夜、帰宅途中のあやが何者かに腹部を刺される事件が発生…! あやは殉職してしまうのか…!? はたして犯人は…!? いよいよ最終話、衝撃のラストが待ち受ける…!

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