英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

引退すべきだ ~稀勢の里 4連敗~

2018-11-16 17:59:52 | スポーツ
大相撲九州場所4日目、稀勢の里は栃煌山の土俵際の突き落とし気味のすくい投げに敗れた。これで、初日から4連敗。初日からの4連敗は、横綱としては87年ぶり。翌日の5日目に休場届を申し出た。

 初日からの4連敗は非常に不名誉な記録だが、そのことを責めるつもりはない。しかし……

 休場?引退ではないのか!
 「(4日目に)敗れたときは引退」の覚悟をもって4日目の出場を決断しなければならない。
 横綱の初日からの4連敗は、82年ぶりのワースト記録。4日目に負けるということは、その記録に並ぶということ。
 それを分かっていて出場に踏み切ったはずだが、「ああ、負けちゃった。やはり、無理です。休みます」では、あまりにも甘い。

 報道陣の取材に、初日の貴景勝戦で右膝を痛めたことを明かして、「最後まで務めるのが(横綱の)責任だと思っていたが、体が続かなかった」と話したらしいが、それなら2日目に負けた時点、遅くとも3連敗後に休場を決めるべきだ。
 4日間の相撲の取り口を観て、痛めていたようには感じなかったが、負傷が事実だとしてもそれを言い訳にしてはいけない。出場するからには相撲が取れることが前提。横綱だったら「勝つが前提」である。


 心情的には、来場所もう一度、再起を図らせてあげたいが、これを認めることは悪しき前例を残してしまうことになる。
 今後、横綱が4連敗することがあっても、「稀勢の里の例があるから大丈夫」となってしまう。そのうえ、稀勢の里は先々場所まで、8場所連続休場という横綱としての役目を全く果たしていなかったのだから、これを合わせれば、
「8場所連続休場し、かつ、初日から4連敗しても大丈夫」
という理屈が成り立ってしまう。

 稀勢の里、あるいは、稀勢の里の師匠の田子ノ浦親方はそのことを理解していないのだろうか?


 横綱審議委員会も責任を問われるべきだ。
 稀勢の里の場合、横綱昇進も疑問符がついていた。(横綱昇進の甘い基準参照)
 こんな事態を招いてしまったのは、横綱審議委員会の審議力のなさ、無責任さが大きな原因である。
 日馬富士の不祥事と合わせて考えると、横綱審議委員会も解体すべきである。
 現メンバー9人の就任時期は、2009年1月からが1名、2010年3月からが2名、2012年7月からが1名、2013年3月からが3名、2015年3月からが2名と、長期就任者が多い。日馬富士横綱昇進が決定したのは2012年9月で、4名が関わっており、稀勢の里昇進決定は2017年1月で全員が関わっている。
 誰も辞任していないのは大きな驚きだ。ちなみに委員の報酬はなく、定例会や稽古総見、場所総見後に食事の接待ぐらい。稽古総見以外での観覧は各自切符を購入するとのこと。

 横綱審議委員会は稀勢の里に引退勧告を出して、総辞任するべきだ。
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