英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『GOLD』 第5話

2010-08-06 22:34:36 | ドラマ・映画
「世界チャンピオンは負ける義務がある」
すべてのプレーヤーはナンバーワンのプレーヤーを目指す。そのプレーに憧れ、そして倒すことを夢見る。
ナンバーワンプレーヤーは、挑戦を受ける義務があるのだ。
修一の死は、若きライバルを初め、すべてのプレーヤーを落胆させた。
さらに、周囲の者を悲しませた。
予選落ちより、はるかに格好悪いよ。


修一の死の真相にドラマチック性を持たせただけだ。
ドラマだからそれでいいという考えもあるが、私は賛同できない。

「修一を追い詰めたのは自分だ」
と悠里は非常に後悔したが、聖子(エド・はるみ)に相談し、割と簡単に立ち直る。
悠里と聖子を接近させるための材料にしたとも思えなくもない。
(「知るか、ボケ!」という女性の開き直り(たくましさ)は、そうかもしれないと思った)

さらに、大きなショックを受けている長男・洸(松坂桃李)のために、
修一が自殺したことは知らなかったことにしたのは、
洸の弱さ(=男性の弱さ)を考慮しての嘘(半分は本当)だが、
悠里の母としての愛も強調している……


と、まあ、修一の死の真相に関する悠里とその息子の葛藤
晶と宇津木の件(特に宇津木の出生)、
悠里と聖子の友情、
リカ(長澤まさみ)とのコント
さらに、週刊テーマ(男性と女性の違いと恋愛論)

と、盛りだくさんで、修一の死の真相という重大テーマであったはずなのに、
週間テーマの方が心に残っている。

先にも述べたように、自殺を否定して欲しいという私の思いがあるせいか、
あまりにも軽く流れてしまったという感が強い。

ああ、本当に金メダルなんてどうでもいいよ!



今週の小テーマ「男女の違いと恋愛論」

①男性は土壇場で弱い
 【兵隊の選択】
 お姫様に恋してしまった兵士が、「お姫様の部屋の窓の下に1年間立ち続けたら、つきあう」と言う約束を取り付けた。
 で、立ち続け1年にあと1日となった。最後の日…
 最後の日、兵士は立たなかった。
 兵士は思った「実は約束は気まぐれで、からかわれただけかもしれない」
 もしそうなら……そうだったら、悲しみのあまり死んでしまうかもしれない。そういう事実を受け入れることはできない。
 ああ、ちょっとわかる気がする。男のつまらないプライド。

 これが逆で、女性の場合だったら、王子様にそう言われて、後一日立たない女はいない。
もし、からかわれたと分かっても、
「最低の王子。100年の恋も冷めるわ」
で終了するだけ。

 やはり、ああそうかも。

②男性の草食化の原因
さらに、講義は続く。
「男性は弱い。だけど、振り絞ってかっこつけて生きていく」
「それなのに、最近は、自然体だの、自分らしくだの、逃げ道を用意しているだけにしか思えない」
「最近の男子に覇気がないのは、若い女性のせい。
 コンパでもデートでも、割り勘なんかにしているから」
「私に合いたかったら、ご馳走して。私が欲しかったら、きらきらした高い物をかってちょうだい。それでいいのよ女は!」
「男の尻をぶったたいて、働かせなさい。そうしてそのお金をバンバン使って、経済を、この国を建て直しなさい」
「女は縦列駐車が苦手で、男は電話をしながらテレビは見れない。生き物としてのシステムが違うのよ」

 100%同意はできないが、納得させられそうだ。
 すべての男性がそうだとは言わないが、少なくとも私は、女性の前では格好つけます。


 でも、「女の財布は出す振りだけよ」という合唱(洗脳)は、勘弁してほしい。
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『警視庁継続捜査班』 第3話

2010-08-06 12:19:20 | ドラマ・映画
 今回は少しマシになったような気がします(上から目線ですみません)。
 継続捜査班のメンバーが、貴志刑事(木村佳乃)の思いつきに振り回されるだけでなく、まじめに捜査している点が評価できます(まあ、当たり前のことなのですが)。
 それでも、貴志刑事のでしゃばり感が強いです。彼女が主役からなのでしょうが、でしゃばりというようなイメージが強いのは、彼女のキャラの魅力が薄いからなのでしょう。
 5歳の時に両親が惨殺された奈月(芦名星)の前で母親からの電話で楽しそうに話し、奈月に羨ましがられるまで気づかない。ルポライターの死体が発見された現場で、殺害現場は上流だという推理と指示(捜査一課は既に上流を調べていた)。
 ついでに言えば、「釣りに来ていた様子はないのに、携帯電話がないのは犯人が持っていった可能性があります」と得意そうに推理していたが、普通、釣りをする時も携帯電話は持ってきているはずだし、携帯電話がなければ犯人が持っていったというのは誰でも思うんじゃあないだろうか?

 今回は、余貴美子にも活躍?をさせている。伊原剛志との会話の中で唐突に
「ホシは奈月さんを見つけたら本当に殺すつもりだったのだろうか?顔も見られてもいないのに5歳の子どもを?
 その判断を誤ると、事件の方向性が違ってくるような気がする」
……確信をついた言葉ですが、唐突すぎます。


 ドラマのキャラの動き(働き)に若干の改良はあったものの、不自然さはぬぐえませんが、今回は過去の事件での犯人・中村(中西良太)とその妻の行動が非常に不可解でした。

①「病院で取り違えられた娘を返してほしい」という訴えを断り警察を呼ぼうとした両親を惨殺したが、あまりにいきなりの暴挙。子どもを返してもらうのが目的で脅していたわけでもないので、断られたのに逆上したと言っても、警察を呼ばれても中村夫妻にとってはそれほどのマイナスではない。却って、事が公けになったほうが話が前進するかもしれない。

②子どもへの思いから逆上して犯行に至ったが、そこで金品をあさるのは何故?しかも、指紋を残さないように。行動の流れからすると、子どもを探して連れ去るのでは?

③そのあと、様子を見に来た妻に凶器を押しつけ、指紋を拭くよう指示し、先に逃亡。って、あんまりな旦那だ。

④妻は夫が子どもまで手に掛けたのかを心配し探し回る。その際、夫が脱ぎ散らかした血の付いたスリッパを履く。これが事件をややこしくし、迷宮入りさせた要素なのだが、あまりにも不自然。……と思ったが、部屋に割れたガラスの破片が氾濫していたためであるらしいので、一応納得しておこう。

⑤中村にしても妻にしても、物色や娘を探す際、冷静に指紋をつかないようにしているのは、かなり不自然。

⑥妻が娘を探しまわっていた時、娘(奈月)は血ぬられたナイフを見た。それは、刃先が正面を向いていて、単にナイフを持って歩いていたのではなく、殺傷を目的とした構え方に見えた。とても子どもを探す母親の雰囲気ではなかった。

 その他の疑問点

⑦過去の惨殺現場の家の表で、妻が夫を待っていたが、目撃はされなかったのか?

⑧「妻(奈月の母親)の正体を教えてほしい」と貴志は中村に訴えるが、結局聞き出せなかったらと思ったら、刑務官から名前を知らされる。……なんだ?この時間差攻撃?
 だいたい中村の妻ぐらい、国家権力をもってすれば15年前とはいえ、たどり着けるのではないか?中村に頼らなくても。(それとも役場の怠慢?)

⑨ルポライターからのメールを寮で奈月より先に開いて見た者がいる事実、ここからルポライター殺害の犯人にたどり着こうとしない

⑩お約束とはいえ、脅迫犯は、なぜ、ああもゆすった者に背中を見せるんでしょうね

11 事件後の奈月の15年間が描かれていない。チェロを演奏するのだから、ある程度経済的に余裕があると考えられる。
特待生かもしれないが、余裕がないと始められないだろう。
親代わりが全く出てこないのはおかしい

スリッパのトリック?といい、ナイフの角度といい、指紋の拭き取りといい犯行後の物色といい、無理やりややこしくして迷宮入りさせた感が強いです。
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